(画像借用元)
最近各地で起きる地震に関連して、天井川と海抜0m地帯に関して関心を持ったので簡単な記事にしました。
関心のある方はどうぞ。
特に東京や大阪市の湾岸部、九州の有明海沿岸の干拓地にお住いの方はご用心を。
もし大地震などで堤防が切れると大変なことになります。
東京都の荒川沿い
これは一体どういうことでしょうか?
都市計画が根本部分で間違っています...。
(画像借用元)
(画像借用元)
京阪電鉄の守口市駅前。
渇水時になんとか国道1号線の路面と同じ高さぐらいです。
通常時の水位の時、つまりほぼ一年中、自動車や歩行者は淀川に完全に水没しています。
再び登場
そんなアホな!と思われるかも知れませんが、これが天井川の常識です。
実は大きな川の堤防でも数百年前に作られた堤防を改造して使っており、コンクリートが入っていない、ただ土盛りしただけの区間が結構残っています。
そこで、今後は「スーパー堤防」という、かなり幅の広い丈夫な堤防への置き換え事業を進めています。
そうは言っても、そんなお金は早々に捻出できません。立ち退きも強いられます。
(国土交通省作成)
ここまで堤防の幅を広げて補強するのですから、堤防から水が溢れることがあったとしても、堤防が決壊することはほとんど考えられません。
下の写真は京都市伏見区観月橋(国道24号線、近鉄京都線橋梁)
1953年、堤防が切れて干拓されたはずの巨椋池が一瞬で復活しました。
冒頭で紹介した九州の有明海は潮の干満差が非常に大きいため、大潮の日に干拓地内の自宅の一階で寝そべると、そこにお住いの方の体は完全に海没してしまっています。
普段はそんな事を意識なさっていないと思います。
ということで堤防は絶対に壊れてはいけません。
なお、干拓地の水路と海を隔てる水門を閉め忘れるとこうなります。