今日のBGM
音量注意
蒼き美しき海....。
(画像借用元)
しかし、昔はし尿(うんこ、おしっこ)をそのまま川や海にタレ流しにしていた。
こんな感じである。
船に積んで沖に捨てに行くのはまだマシな方。
以下の動画は下水処理場があまり整備されていなかった時代に作られた番組。
実に勉強になるのですべて見ることをおすすめする。
しかしまあ、深刻な環境汚染なのに陽気な音楽を流さないでください。
この時代の方々は海にうんこを捨てることが、「ものすごい犯罪行為」であることを、あまり理解していません。
海に”うんこ”を捨てるとはとんでもないが、現代では※下水処理場でリンや窒素を除去しすぎているので、海の貧栄養価が起き、海苔の色が落ちたり魚の漁獲量が減ったりしてきているとのこと。
※現代では「浄化センター、水処理センター、アクアステーション」といった名称変更がなされている場合が多い
(ネットからの引用)
高度経済成長時代には「瀕死の海」と言われた瀬戸内海の水質はかなり良くなった。例えば、大阪湾の透明度は約3mから6mまで改善した。しかしその一方で、海水中の栄養塩濃度の低下は明らかで、ノリの色落ち(図1参照)や漁獲量にも甚大な影響を与えている。(中略)簡単に言えば、栄養分が足りなければ、畑の作物同様、海の生物も育たないのである。
(記事引用元)
”うんこ”はほどほどに、川に流したほうがいいのかも知れない。
ちょうどよいレベルに保つのはなかなか難しいことである。
下水処理場の話をするが、実は汚水処理は原理的にはなんら難しくないし、特殊な装置もいらない。
先ず、金網などを使って固液分離(ふんと尿の分離)をし、次に浮遊物などを沈殿させ、後は曝気槽で※ブロアーでガンガン送風していれば、好気性菌の働きにより、汚水はどんどんときれいになっていく。
※金魚のブクブクをイメージ。
100年前の技術でも、効率は低いものの、し尿を処理すること自体は十分に可能であった。
下の写真は養豚場だが、このようなシンプルな設備でも、人間のし尿より遥かに汚染濃度が高い「養豚場の汚水」も浄化処理できる。
(画像引用元)
下水処理場の場合、多くは都市部という環境で、限られたスペースで、できるだけ短時間に、できるだけ低コストに建設・運用し、臭気を軽減しなくてはいけない。
それに、オゾン処理などで浄化水から色も抜いて無色透明にしないといけない場合がある。
このような制約だらけの条件となると、専門的な学問知識がたくさん必要であるが...。
日本は60年ぐらい前は、それほど豊かではなかった面はあるが、そもそも環境対策にお金をかけたくない社会であり、公害を放置する国だったのである。
まあ、”うんこ”を堆肥化したり焼却するにはそれなりの設備が必要となるが。