中央省庁がひしめき合う東京都千代田区霞が関
(画像の借用元)
今回の記事は政治と行政に関心のある方向きの記事
文部科学省の外局の一つ「文化庁」が京都市に移転することが決定し、現在建物が改装工事中。
（詳しい経緯はこちら）
・これは平成7年３月に国が道府県等に対し「政府関係機関の地方移転」の提案募集を行い、それに対して京都府が文化庁の移転に手を挙げたことによる
。
・明治時代以降、初の首都機能の一部移転となるとのこと。いわば試金石となる。
・移転する場所は京都府庁（京都市上京区）の敷地の一角（旧京都府警本部庁舎）となる。
・来年（2023年）の3月27日から、新しい文化庁での業務を開始する
・2022年5月21日、岸田首相が京都の移転先現場を視察をした。
- もし京都府以外の道府県が「文化庁」の移転先として手を上げ、そして文化庁がその道府県に移転してしまう事態となると、京都府の面目は丸つぶれとなる
・もちろん、文化庁誘致の根底には京都の政財界の意向が大きいだろう
・文化庁の仕事は国立博物館・美術館の運営、著作権登録と、あれこれとあるが、今回話題提起したいことは、食文化の振興。
（抜粋）
平成 25 年 12 月ユネスコ無形文化遺産に「和食；日本人の伝統的な食文 化」が登録され，さらに平成 29 年６月に改正された「文化芸術基本法」で は，生活文化の例示として「食文化」が明記され，国はその振興を図ることとされた。
文化庁の京都移転は京都府だけでなく、隣県にも恩恵をもたらす可能性がある。
京都府の隣県の食文化を端的に言うと、
滋賀県は琵琶湖を抱える淡水魚の食文化（鮒寿司）
福井県（正確には関西ではないが）は主に日本海の幸に恵まれている（ズワイガニ、焼き鯖寿司、永平寺そば）
奈良県は古都であり、古くからの食文化が残る（柿の葉寿司）
大阪府は「食い倒れ」の町とも言われ、安くておいしく、パワフルでアイデアマンが多い。そして、大阪ではB級、C級グルメ”庶民的な創作料理”が生まれやすい風土である。
（ただし、この場合は歴史が浅いので伝統食や文化として扱えるかは難しい。安くておいしくても、「B級グルメ」ではソウルフードどまりでだろう）。
兵庫県の神戸牛、その他の神戸ブランドが有名。また日本海を有し、福井県と同じく海の幸に恵まれている。瀬戸内海はハモ、タコ、アナゴなどが捕れる。
文化庁（の本庁）が京都に来ることで、関西の各府県は陳情がしやすくなる。
このことから関係機関は連携を密にとり、活動がより活性化できる可能性がある。
(参考)：全国各地の郷土料理
さて、地図を見れば興味深い。
文化庁は京都府庁の敷地内に移転して来ることを先に述べたが、その西隣には農林水産省の出先機関である近畿農政局（食育、食文化推進も担当）が昔から所在している。
↑三者が密にくっついています。
文化庁の強みは職員に学者の先生方が多いことだが小世帯のため、実行要員が全然足りません。
そこで、文化庁が食文化関連の何かの催事をする際は、関係機関と共催の形をとり、農政局と京都府庁に人員供出をお願いすればいいのです。
ついでだが、文化庁の次は環境省も京都に誘致すればいい。
京都は地球温暖化防止京都会議「京都議定書」で有名。
京都市はゴミ排出量も大幅に削減したらしい。
次に隣県の滋賀県は琵琶湖を有するので、ラムサール条約「水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」と大いに関係がある。
そう考えると、環境省は京都ではなく、むしろ滋賀県に持ってくる方がいいかも知れない。
大津市に置く場合、京都市（新幹線停車）と大津市はすぐ隣り同士であり、往来も盛んである。
因みに京都駅から大津駅まではＪＲで所要時間はわずか9分（200円、10ｋｍ）でしかない。日中でも約8分毎に発車。
なお、今回は話の趣旨上、国の省庁を誘致することのデメリットに関してはあえて考えないことにしました。
（ついでの話題）
日本の郷土料理という点では縁が薄いが、「カルディコーヒーファーム」ではメロンパントーストクリームが再入荷された。
↓こういう感じの店
これを食パンに塗って焼くとパリパリして、香ばしくておいしい。
人気商品なのでさっさと買った方がいい。
すぐに売り切れるだろう。
カレーパンのペーストもおいしい
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