【西暦2021年2月5日】

【クラビウス基地クレーター地下.施設東部機種転換センター】

 

 

この日、ラウラはベレー帽を被りきちんと制服を着て広場の前に整列していた。

先の事件における処分は自室謹慎のみに留まり、無事入所するが出来た。

広場には海兵隊から機種転換したゼントラーディ人だけでなく、他機種に操縦していた現役パイロットの地球人そして新卒のVFパイロット候補生も並んでいた。

 

「あれはカゴメと一緒にいたフィルダー少尉。」

 

機種転換センターのビルから更新しながら進む一団の列にカゴメと一緒にいたライナス・フィルダー少尉が旗を持ちながら進む姿が見えた。

ライナス達は前任期であり、ラウラと入れ替わるように訓練課程を修了していた。

 

センター長の訓示を受けそのまま別の施設に移動し配属先の部隊の迎えと合流する。

 

「地球時間で3ヶ月後、私もああして行進するんだねぇ。」

 

3か月もすれば卒業し、自身も実戦部隊に配属されVFパイロットデビュー・・・

ラウラはそう考えると以前と比べて笑顔が明るくなり、希望を感じていた。

 

一方、一般知識教育の裁縫や靴磨きなどの分野は苦痛だった。

 

機種転換センターではゼントラン海兵隊出身者に対し地球の一般知識を教えていた。

 

入所式する前では地球人とは別に専門の教官により、共通言語(リンガフランカ)である英語を自然に話せる訓練や一般知識を植え付け普通の地球人と同化が行われていた。

無論、ラウラも教育を受けており裁縫や靴磨きなど厳しくチェックされる分野で怒られたりしている事もあってか苦痛かつ苦手意識を持ちつつあった。

 

前よりかは前向きになったが、それと同時に苦痛に感じる事も出てきた。

 

しばらく経って時系列は正午のお昼時に進む。

 

「ラウラ・ミュレ、お疲れ様。入所式緊張したでしょ。」

 

「はい、銃を渡された時今までに感じた事のない責任を感じました。」

 

「重すぎて言葉も出ませんでしたよ。」

 

ラウラ達は入所式の一環である銃貸与式における感想をカゴメに言った。

 

入所式の終盤での銃貸与式で教官の一人であるバルリング・アドルガッサー中尉から旧米軍アサルトライフルであるM4カービンを手渡された。

予め銃貸与式の意味を知っていたラウラは、国民を守る責務を実行する為に握る銃の重さが予想以上に重たい事を知って思わず落としそうになった。

 

ほんの一瞬だった・・・・・意識がまともになればM4カービンはそこまで重くない。

重くはないのだが、国民を守る責務がこれ程は想像以上に重かった。

 

「ゼントラーディ軍はただ軍上層部の命令で戦ったり本能のまま戦ってたけども、M4カービン・・・・あの銃を握った時の一瞬・・・国民を守る責務がどれだけ重いのか知ったような気がします・・・・」

 

「ラウラ・・・・そんな事考えていたの?」

 

「以外でした?自室謹慎の時・・・・少しでも多く地球の事知りたくて・・・この儀式もかつて地球の一国だった日本の由来だって知ってます。」

 

「なるほどねぇ、結構真面目で私感心するわ。」

 

自室謹慎した時からラウラはいろいろ勉強していた。

 

地球の常識や言語などの基礎の部分を始め、軍事と歴史を熱心に勉強した。

基礎的な部分も熱心に学んでいたが、軍事学の方が取り憑かれたかのように勉強しゼントラーディ軍では味わえない文学にラウラは新鮮味を物凄く感じた。

 

「ベルタリア曹長は文化より軍事ですか・・・・」

 

「分かってないなぁミュレ、地球の軍事は自分自身の技量に取り組めるから便利なのよ。」

 

「そ・・・・そうなの・・・・・」

 

軍事学を学び始めてからのラウラの性格は明るくなった。

好きな事が増えた結果、後ろ向きな性格から前向きな性格に変わり社交的になった。

ただ強引な所もあってか自分の好きな事を他人に押し付ける面が目立ち、熱心に軍事学を話すラウラにミュレが引いてしまっている。

 

「やめなさい・・・・引いているでしょ。」

 

「カゴメも軍事学に・・・・今度バトル・オブ・ブリテン・・・・」

 

「ラウラは女の子でしょ、まだ22歳のお・ん・な・の・こ。ファッションとか化粧とか興味ないの?」

 

「ファッション・・・化粧・・何それ?」

 

趣味ができたラウラの暴走っぷりにカゴメは諌めつつオシャレに興味ないのか質問した。

まだ22歳の女性であり、ファッションや化粧とかに興味持ってもいいと思っていた。

 

カゴメからの質問にラウラはキョトンとしながら、知らないと答えた。

 

ラウラは全くファッションや化粧とかに興味がなかった。

以前にもシャワーから上がって一緒に着替えてた時、化粧やスキンケアしてないのに綺麗だなとカゴメがラウラに言った事があるが返ってきたのは・・・   

 

「何それ美味しいの?」

 

と言う間抜けた答えだった。

 

ラウラは文化慣れしてきたとは言えまだまだ世間知らずのお嬢様みたいな面が強い。

カゴメとしてはホッとくわけにはいかない。

 

「明日の外出、私に着いて来て・・・」

 

「えっなんで?」

 

「いいから来る、ラウラは女の子でしょ。私がコーチするから。」

 

入所式の翌日は金曜日なのでいきなり非番である。

 

なので明日はラウラが年相応の女子ファッションに目覚めるようにカゴメが引率して若い女性がよく通うブティックに連れて行ってコーチしようと考えた。

一方のラウラは明日は運動と軍事学三昧したかったのか嫌そうな顔をしている。

 

一応階級が下なので少尉であるカゴメからの上官命令なので逆らえない。

 

「ベルタリア曹長、災難ですね。」

 

「カゴメが言うんだから仕方がない・・・ 上官命令・・・」

 

「フリジェル軍曹・・・・・・貴女もです。」

 

「そんな・・・・」

 

ラウラが年頃の女の子らしくする為には立場を利用してでもやり遂げねばならない。

 

明日のブティック行きはミュレも巻き込まれる事になった。

2人きりだけではつまらないのでついでと言うのがカゴメの思惑だろう。

 

まぁカゴメに迷惑かけたばかりだから、断るのも悪い。

一方のラウラもこの前の戦闘で罪悪感があったのでカゴメの言う事は素直に聞こうと思っていた。

自分も強引な真似で戦闘に連れ出したのだから、カゴメの強引な付き合いを拒否してはならないむしろ積極に付き合っていこう。  

 

とそんな感じでラウラはカゴメプロデュースの明日の外出を積極的に受け入れた。

 

【同時刻】

【クラビウス基地第5軍港.ARMD級改空母アルタミラ】

 

空母シナノから離れ正式にアルタミラに着任した大樹は艦内を歩いていた。

右隣に歩くのは自身の小隊に所属する神楽賢二郎少尉、新たな部下だ。

 

大樹より歳下ではあるが実戦経験が豊富であり、ロイ・フォッカー章とチタニウム章を受章したエースパイロットであり階級も少尉と事実上の副官である。

 

「おはようございます。吉野大尉。」

 

「べサーズ准尉、おはよう。基地の方の引っ越しは済んだか?」

 

「はい!」

 

ロザ・べサーズ准尉はゼントラーディ人で、ラーチャー小隊に所属している。

 

先の大戦では僅か7歳で参戦したと言う信じられない話があるが、クローン製造による兵士である為10年前と全然容姿が変わっていない。

自分の年齢より若い兵士が自分より実戦経験が豊富、おかしな話だ。

 

「隊長、どうしました?」

 

「ゼントラーディ人の事について考えていた。俺らと違うなぁってね。」

 

「連中はクローンですからねぇ、違うのは当然で作りも違いますから。」

 

地球人とゼントラーディ人は同じように見えて違うのが特徴だ。

なんたって元々ゼントラーディ人は巨人であるから。

 

シュリが初めて来た時もそうだが、価値観は地球人と異質である。

宗教観も国家観もない人間味もない、あるのは軍人として生きる独特の価値観だ。

ロザは地球に帰化して10年経っているので地球人女性らしさはあるが、根は違う。

 

「早期警戒機が接近している?」

 

「予定にない機だとよ。」

 

「予定のない早期警戒機・・・・なんだ?」  

 

こうした中、着任予定のない早期警戒機が接近している報を聞いた。

 

VFー4DーAEWでも接近してきたのか?と思ったが、白川提督贔屓で予備艦隊所属艦であるアルタミラとは言えども高性能な早期警戒機が配備されるとは思えない。

とにかくどんな奴がやってくるのか、ブリッジに行けば確認できる。

 

大樹は賢二郎を引き連れブリッジに向かった。

 

『こちらプレーリードッグス所属プレーリー2からアルタミラへ着艦許可を求める。』

 

「艦長聞いてますか?」

 

「早期警戒機部隊が来ると聞いてたが今日ではないはず・・・・」

 

その頃、ブリッジでは例の早期警戒機と交信が行われていた。

 

所属部隊はプレーリードッグス、火星第二次防衛ラインを守る火星第2軌道艦隊に所属する第12早期警戒部隊の通称でありVEー1エリントシーカーを運用している事で知られる艦隊の目だ。

纏まって運用されるのではなく、火星から分遣隊を派遣するスタイルだ。

 

大樹はブリッジに上がると映像で映し出される姿を見て懐かしさを覚えた。

 

『聞いてないかぁ取り敢えず着艦させてもらうぜ!』

 

「お・・・おい」

 

『第3分遣隊各機、アルタミラに向け着艦態勢に入れ!』

 

プレーリードッグスから来た第3分遣隊はプレーリー2は僚機3機を引き連れフォーメーション・フィンガー・フォーでアルタミラに向け移動開始した。

 

アルタミラは艦周辺警護をしていたVFー5000スターミラージュで編成されたフォークス中隊のディーア小隊とレパード小隊を迎撃に向かわせた。

ディーア小隊とレパード小隊は第3分遣隊を左右に包囲し、変な動きをしないか監視する。

 

「VEー1ですね、大尉。」

 

「予定日のない日に来る問題児・・・・何者なんだ?」

 

プレーリードッグのマークを描いたVEー1を見てどんな奴が来るのか想像した。

 

4機編隊で飛ぶ姿は特に問題はない、変わった様子もない。

ごく普通の早期警戒機、問題児が乗っているようには見えない。

そう思っていると、異変は突然起こった。

 

「バカな早期警戒機でインメルマンターンだと!?」

 

1機のVEー1が突然、インメルマンターンを披露しディーア小隊の間を突っ切った。

突然逆方向に移動したプレーリー2に慌て吹きバトロイドに変形し、一斉に振り向く。

振り向いた瞬間、原田志保少尉の駆るディーア3の至近距離を通り過ぎる。

 

プレーリー2は通り過ぎた後元の編隊へ戻った。

 

「なんて危ない奴なんだ。」

 

「あの飛び方・・・まさかな。」

 

あの飛び方を知っている・・・・・

インメルマンターンを使っているからじゃない、前に一度見たことがあるからだ。

 

新兵時代に優れた技量を持ったエースパイロット、まさかあの人が来たのでは?

大樹は懐かしい旧知の仲の人ではと期待した。

 

プレーリードッグス第3分遣隊はアルタミラに着艦した。

 

アルタミラに着艦した各VEー1エリントシーカーからは男女のパイロットから降り立ち、保安陸戦兵の監視の元ブリッジに上がった。

 

「自分はプレーリードッグス所属第3分遣隊長カール・インメルマン中尉であります。」

 

「同じくゼノビア・ケーン伍長であります。」

 

「当艦長、ジェイル・ベレスフォード大佐である。」

 

アルタミラに着艦した問題児はやはり知っている人物であった。

 

カール・インメルマン中尉

新統合軍アポロ基地にて星村絵理の夫星村和也・葛西信之と並ぶアポロニュージェネレーションクロウの一人で、3年前火星で世話になったエースパイロットだ。

今は結婚し子供が出来てからは戦闘機パイロットを退いたと聞いているが、まさか早期警戒機のパイロットをやっていたとは思いもしなかった。

 

「第3分遣隊はスミス・ジェナス中尉が率いていると聞いたが?」

 

「ジェナス中尉は第2分遣隊隊長としてキラウエラに派遣されました。これが命令書です。」

 

「確かに火星方面軍艦隊司令部マシュー・グレニスター少将の署名だな・・・」

 

本来、第3分遣隊の指揮官はスミス・ジェナス中尉であったがアームド級宇宙空母キラウエラに派遣され急遽カールがアルタミラに派遣される事になった。

カール自身も妻子がクラビウス市に在住である為、適任だったと言える。

 

まぁ来てくれるだけでもありがたいが・・・・

 

「インメルマン中尉、何故我々に事前に通達しないのかね?」

 

「時間がありませんでしたので・・・・」

 

「中尉・・・今回は不問とするが軍隊内での連絡報告は怠るのは問題だぞ!」

 

「ハッ・・・・・以後気をつけます。」

 

無断無連絡着任の件は厳重注意をしたのみで不問になった。

カールの横にいたゼノビアや後ろにいる第3分遣隊の隊員達はホッとした表情だ。

 

話し合いが解散すると大樹は賢二郎と共にブリッジから出ようとすると誰かに呼び止められた。

 

「よう吉野、元気にしてたか?」

 

「何とか激務でしたけれども問題なく・・・」

 

「隣は吉野の部下?」

 

「自分は神楽賢二郎少尉であります。」

 

「ほう若いのにやるねぇ〜」

 

カールだった。

 

火星に留学していた頃、マリネリス中隊に単身赴任していたカールと出会った。

 

マーズウォーズ事件が起きる前はVFの操縦技能をカールから学んでおり、師弟の関係を築いており何度も火星独立ゼントラーディ軍との戦いで共闘した。

 

大樹が火星を離れ空母シナノのブラックパンサーズ中隊に所属して以降、関係は薄れていたがいざ顔合わせをするとお互い昔と変わってない事に安心した。

久しぶりに会った事もあり、以前よりも意気投合し世間話や昔話で花を咲かせた。

 

「実は息子が生まれたんだ。」

 

「息子ですか?アマリさんと結婚したんですか?」

 

「しているから息子が生まれたのよ。ちなみに次男な。」

 

話し合いをしている最中、カールが息子が生まれた事を話した。

 

大樹は火星にいた頃にアポロ基地にいた頃から付き合いのあるアマリ・ヒューマリンと言う女性兵士と恋人関係である事を知っており、姉のように接してくれた記憶が残っている。

 

3年が経ちカールとアマリは結婚し子供を授かったと聞くと大樹は感慨深い物を感じた

 

「名前はなんて言うんです?」

 

「名前か・・・・大した名前ではないが・・・・」

 

大樹はカールに息子がどんな名前なのかを聞いた。

 

インメルマンの名を冠するカールの息子だから大樹としてはどんな名前が気になる。

名前を聞かれたカールは照れくさそうな仕草をすると嬉しそうに口を開いた。

 

「名前はライト・・・・ライト・インメルマンだ。」

 

カールの息子の名はライト・インメルマン、長男フォルカー・インメルマンに続く次男であり、母親アマリに似て黒髪の優しい瞳を持った子供だった。

息子の事を楽しそう話すカールの姿を見て大樹は珍しく安心したかのような笑みを浮かべた。

 

後にカールの息子ライトが39年後、最悪な形で歴史に名を残すとはこの時誰も思いもしなかった。

 

【西暦2021年2月6日】

【クラビウスシティー.タイペイタウン】

 

 

ラウラはラフなTシャツに部活娘みたいなジャージと言う姿で街にいた。

 

台湾の台北を再現した街並みであり、数多くの台湾系地球人が在住している街だ。

機種転換センターの近所であり、クラビウス市東部中央に位置している。

 

なおラウラの官舎があるのも、タイペイタウンである。

 

そんなラウラだが、不機嫌そうな表情を浮かべていた。

 

「カゴメ、私やっぱり官舎の中で戦争史を勉強したい。」

 

「ダメ・・・上官命令です。女の子らしく楽しい文化を楽しみましょう。」

 

「私はそーゆーのはいいって」

 

外出するつもりなんて無かった、基地の図書館で戦争史を勉強したかった。

だけど、カゴメからの命令ともあってか断りづらい・・・・・

 

とは言え・・・・外の街は新世界とも言っても良かった。

 

男と女の地球人や同胞(ゼントラーディ人)がそれぞれいろんな服を来て歩いていたり、仲良く一緒に歩いている姿がよく見かける・・・ゼントラーディ軍ではありえない光景だ。

 

「地球人は本当にデ・カルチャーだな。全く理解できん。」

 

「私は楽しいですよ、ベルタリア曹長。」

 

「ミュレお前はヤケに馴染んでいるな。」

 

「そんな事ないですよ。」

 

同期で共に来たミュレだが、自分よりも地球文化に慣れている。

 

何処からか手に入れたのか、デジタルオーディオプレーヤーで音楽を聴いておりサングラスをしたりと今の自分よりも圧倒的に地球人の年頃の女らしい感じになっていた。

 

「ラウラ、ミュレとヴェロニク・アーベラインの音楽のCD探したいから来る?」

 

「私は音楽は別によく分からないから待ってるよ。」

 

「そう、すぐ終わるから待っててねぇ。」

 

「うん・・・・ふう」

 

ラウラは新世代の歌姫と称されるヴェロニク・アーベラインのCDを探したいカゴメとミュレと別れ一人だけCD屋の前で待機した。

ミュレはここについてからリン・ミンメイを切欠にいろんな音楽に興味を持ち、たまたまテレビで目にしたヴェロニクの歌を聴いてファンになったらしい。

 

カゴメも昔はソロのアイドルとして活躍してたらしい。

 

そんな二人を見てたラウラだが、音楽の世界にはどう入り込めばいいのか分からなかった。

二人を待つ間、ラウラは自身の服装を見た。

 

「パーカーとカーゴパンツ・・・・地球人の制服よりも着やすくていいなぁ。」

 

服装はパーカーにカーゴパンツと言う格好だが、制服のスカートと言う物よりも着やすく下にストッキング履く必要もないので心地よい。

カゴメからのお下がりだが、良い物をもらったとラウラは思った。

 

地球の文化はいろいろある・・・・

 

食べ物も服装も娯楽もゼントラーディ軍・海兵隊時代と比べてかなりある。

人生でこんなに楽しいと思った事が無かった。

 

ラウラはなんだかんだ幸せせに感じていると街頭ニュースを目にした。

街頭ニュースでは新統合政府マロニー大統領が演説をしていた。

単なる演説ではあるが、この直後ラウラの心を壊す言葉を聞くことになる。

 

『新統合政府フランク・マロニー大統領は迫るボドル基幹艦隊決戦勝11周年記念式典につきまして・・・』

 

「あ・・・・え・・・・あ」

 

 

 

 

ボドル基幹艦隊決戦勝11周年記念式典・・・ ボドル基幹艦隊決戦

 

ニュースで流れたボドル基幹艦隊の名を聞いてラウラの心は抉られたかのような冷たさを感じた。

 

同胞殺しである自分にこんな楽しい事を楽しむ資格なんてないんだ。

この前の戦闘においても同胞と戦って殺している、私は何の為に生きているだ。

 

ーなんで戦っているんだ。

ーどうして味方同士で戦っているんだ。

ー戦っているのは仲間なんだぞ

 

昔自分があの戦場で叫んだ声が心の中で響く・・・・

人間換算で言えばまだ11歳、地球人で言えば子供だがラウラらゼントラーディ人は最初から大人のクローンで作られた生物兵器であるので見た目は大人だ。

既に数多くの戦場で多くの兵士を殺して殺して殺しまくった。

 

ーそもそも何故、私は監察軍と戦っている?

ー何故戦争をやりたがる?

ーそんなに人を殺すのが好き?

ー人殺しがこんな所で楽しい思いをするなよ、同胞殺したんだろ?そして地球人も殺したんだろ?

 

更に響く声、響く自分の声・・・まるで責めるかのように・・・

 

「いやぁぁぁぁぁぁ」

 

頭がパニックになった。

 

過去の自分が今の自分を否定している声に耐えられなくなった。

周りにはメフィリアもアンジェミラもいない環境下で心の防壁が無くなり、後悔と罪悪感が一気に自分自身の良心を蝕むように襲いかかる。

 

頭の中にはボドル基幹艦隊決戦の時の出来事が一斉に思い出す。

 

「ラウラどうしたの!」

 

「私は・・・・私は・・・・」

 

「ラウラ!フリジェル軍曹・・・・一緒に抱えて・・・・」

 

「りょ・・・・了解しました。」

 

近くにいたカゴメとミュレが駆け寄った。

 

幸い近くに人がいない為、大きな騒ぎにならず駐車場まで向かいカゴメの自家用車に乗せた。

ラウラは車の車内にて激しく震えていた、いつもの強気の表情もない。

 

「ラウラ、ラウラ・・・」

 

「私は・・・・・・」

 

「ラウラ!!」

 

「カゴメ・・・・」

 

必死の呼びかけにようやく正気に戻った。

 

正気を取り戻したラウラはミュレが急いで買ってきたお茶を飲み終え完全に落ち着いた。

それでもまだ手は震えている、厳しい戦闘でさえ震えなかった手が今震えている。

戦友がいないだけであんなに取り乱す自分が惨めで涙が止まらなかった。

 

「何故、あんなに取り乱したの?」

 

「ごめん・・・・・ボドル基幹艦隊決戦の事思い出したら感情が・・・・」

 

「そう・・・・」

 

ボドル基幹艦隊決戦に負った心の傷は10年経っても治らない。

ゼントラーディ軍人としての矜持、同胞殺しそして11人の戦友の死・・・

 

海兵隊に属したら2人の戦友が戦死、2人の戦友が戦傷によりマイクローン化した上で退役やシュリやミュリ・ルクソールの転属などどんどん共に戦った仲間達もいなくなった。

転属して見ればカムジンの反乱に加わり戦死したり、軍人を辞めた何処にいるのか分からなくてなった者など傷はどんどん深まるばかりだった。

 

あの戦いはリン・ミンメイの起こした奇跡と言われ、新統合政府は大々的に勝利を誇っているもののラウラ同様にゼントラーディ軍人としての矜持を失い苦しむ地球についたゼントラーディ軍人は少なくない。

 

ブリタイ率いる第56分岐艦隊以外のラプラミズ艦隊や第7空間機甲師団は地球に就く事には積極的ではなく、結果トラウマを抱える兵士を多発した。

 

ラウラはメフィリアとアンジェミラがいたからボドル基幹艦隊の名を聞いてもトラウマを発症する事がなかったが、親友になったカゴメや良き部下であったミュレがいなくなり周りに頼りになる人がいなくなった事でトラウマを抑える防壁がなくなった。

 

「ラウラ、美味しい物を食べたら気が晴れるわよ。近くに娘娘タイペイ店あるから。」

 

「でも私のせいで台無しにしてしまったし。」

 

「私は気にしてないわ、辛いならケアするのも親友としての私の矜持だから。」

 

カゴメは元気を取り戻してもらう為、娘々に行こうと誘った。

 

娘々はリン・ミンメイの伯父リン・シャオチンとその妻リン・フェイチュンが南アタリア島で経営していた店であり、大戦中はマクロス艦内で戦後は首都マクロスシティーで経営していた。

 

大戦の英雄的歌姫リン・ミンメイの名声により規模が拡大し、地球各主要都市と月面各都市にて12ものの支店舗が出来るほど躍進を遂げておりクラビウスでも3年前に2店舗出店している。

 

地球の料理の魅力に目覚めたラウラなら中華食べれば気分が良くなると考えたカゴメは、町中華ならミンメイの縁の深い娘々を選んだ。

 

 

 

『 ゴージャス☆デリシャス☆デカルチャー♪』

 

「ここが娘々・・・・」

 

半ば強引に娘々タイペイ店に連れて来られたラウラは驚いた。

 

飯を食べる所なのに外装が派手であり、大きめに娘々のマスコットキャラが描かれていた。

更にチャイナドレスを着たミンメイの立ち絵が書かれていたり、ミンメイ人形も置かれていた。

ミンメイ人形を見たラウラは懐かしさを覚えた。

 

「懐かしいこれ見たことある。」

 

「ミンメイ人形?ゼントラーディ軍時代か海兵隊時代?」

 

「ゼントラーディ軍時代・・・・メフィリアが何処からか拾ってきて・・・」

 

この時のラウラの発言を聞いてカゴメは確信した・・ホームシックなんだなと。

 

さっきの取り乱しもホームシックが発症しそれに過去のトラウマが併発した結果であり、ラウラは気がついてはいないが相当寂しがり屋な性格だった。

寂しがり屋な性格が故に傷つきやすいが、自身のプライドが故に隠れてしまう・・・

それがラウラの弱さであり、下手をすれば死を招く地雷のような弱点だ。

 

ーラウラを死なせない、陰ながら死なないように支えねば・・・

 

ラウラは人間換算でまだ22歳の若い女性、そして軍人。

カゴメはどうにかして死なないようにする為にサポートしたいと心に誓った。

 

娘々に入店し店員の案内で席に座ると、隣の女性がチラチラ見ていた。

緑色のボブカットのゼントラーディ人だ。

しばらくチラチラ見ていると、何かに気がついたのか声を上げた。

 

「ラウラ!ラウラ・ベルタリアなのか?」

 

「えぇと・・・」

 

「生きていたのか・・・ あの戦いを・・・・」

 

緑色のボブカットのゼントラーディ人はラウラの事を知っていた。

 

涙目でラウラの顔を見ながら目の前に立つと突然手を握ってきた。

突然の出来事に睨見つけるのだが、しばらくしてラウラの表情が柔らかくなった。

 

「リオナ・・・・ リオナ・ナージャ・・・・」

 

「良かったぁ・・・・やっぱラウラか・・・ あの戦いで死んだかと・・・」

 

「リオナこそ乱戦で行方不明になって・・・」

 

「ユウナやロレが助けてくれた。私達はマクロスと共に地球に降下して・・」

 

緑色のボブカットのゼントラーディ人はラウラのかつての戦友リオナ・ナージャ。

ボドル基幹艦隊決戦時はラウラ達と共に進撃していたが、乱戦の最中チームメイトであるロミア・ユファンやエミア・ユーズが戦死し悲しむ暇もなくリオナは戦場の悲しき光の中へ消えていった。

 

当然ラウラ達は死んだと思っていた。

 

実際は同じようにチームメイトを失ったロレ・ヤッシスやユウナ・タロマスと合流し、最終的にはラプラミズ艦隊の残存艦艇に収容され戦闘を生き抜いた。

 

「ラウラそちらは・・・・」

 

「紹介します、リオナ・ナー」  

 

「私はリオナ・コンチネンタル、近くで住んでます。」

 

「リオナ・・・・」

 

「私・・・結婚しているのよ。」

 

カゴメから説明を求められた時のリオナが変だった。

リオナ・ナージャと言う名前ではなくリオナ・コンチネンタルと名乗ったからだ。

 

ラウラは理由を問いただそうとする前に見たことのないような爽やかな顔で結婚したと言う。  

 

結婚と言う単語を知らないラウラは険しい表情をリオナに向けた。

何故、ナージャではなくコンチネンタルを名乗っているのかと・・・

 

「結婚はなんだ?何故コンチネンタルなんだ?と言いたげね。」

 

「そうだ、お前の苗字はナージャだ!何故変わった。」

 

「男と結婚し夫の苗字名乗ったからよ。まぁ選択的夫婦別姓だから、別々にできるけど。」

 

「男と・・・結婚・・・・カゴメ・・・知っているか?」

 

「もちろんよ・・・・ラウラ、男と一緒になって暮らすって事よ。」

 

男と一緒になる結婚と言う言葉にラウラは衝撃を覚えた。

海兵隊時代は男女混合となったがそれ以上の関係になったのは見たことがない。

稀に男女共に転属する事はあっが・・・・

 

「リオナ、本当なのか?」

 

「本当よ。2年前、ゼントラーディ時間1.5ターム前に・・・地球人と・・・」

 

「ヤック・・・・ヤック・デ・カルチャー・・・」

 

リオナはボドル基幹艦隊決戦後、ロレとユウナと共にマイクローン化し退役し軍人ではない民間人としての道を歩もうと決心し学習プログラム育成センターに通った。

3年間学生として地球の学問を学び銀河ネットワークのアナウンサーとして就職した。

 

潜在能力が発揮して銀河ネットワークの人気アナウンサーになり、同じアナウンサーであったブラッド・コンチネンタルと恋仲になり2年前の2019年に結婚した。

 

なお娘々にいたのは昼飯を食べながら銀河ネットワークのアナとしての仕事をする為である。

 

「新統合軍カゴメ・バッカニア少尉です。」

 

「VF候補生であるミュレ・フリジェル軍曹であります。3級空士長・・・・」

 

「ご丁寧にどうも・・・」

 

カゴメとミュレはお辞儀の礼で敬礼した。

 

軍隊ではないがラウラの戦友なので軍人らしく礼儀正しく接しなければならない。

2人の敬礼を見たリオナは少し驚きながらも上品に答礼をした。

もう軍人ではないが、元軍人として最低限の礼儀をせねばとレオナは思った。

 

久しぶりに再会したラウラとレオナはお互い何があったのか話した。

 

 

 

 

「ラウラ、まだあの戦いを引きずってたのね。」

 

「仕方がないだろ今もラプラミズ司令の命令には納得もしてないし同じゼントラーディ軍人同士殺し合うのも納得してない。私達は同胞を殺し戦友も死んだ。」

 

「確かにあれは苦しかったわ。」

 

「何故ラプラミズ司令はあんな命令を・・・・」

 

ボドル基幹艦隊決戦における自身の心の傷をレオナに話した。

 

同じ部隊にいたのでラウラが負った心の傷に同情しており、レオナも似たような傷を負っていた。

突然、ラプラミズ司令から言い渡されたマクロスと共闘と同胞への攻撃命令は今もなお納得できないし同胞を殺した罪悪感は10年経ってもまだ残る。

 

重苦しい雰囲気の中、レオナは残酷な事実を告げた。

 

「違うわラウラ、どの道私達は殺し合うしかなかったのよ。」

 

「リオナ!お前はゼントラーディ軍の軍人ではなかったのか?」

 

「ゼントラーディ軍人だったわよ、私だって後悔している・・でもボドルザー閣下が私達はプロトカルチャーに汚染されたと判断した。」

 

「汚染されたのはブリタイ・クリダニク司令だ!私達は忠実にボドルザー閣下の命令に従った。なのに・・・」

 

「ミリア・・・・エースのミリアが地球人と結婚した時点で私達の命運は決まってたのよ。」

 

ラウラが所属するラプラミズ直衛艦隊は対マクロス主力のブリタイ率いる第67分岐艦隊とカムジン・クラヴシェラ率いる第7空間機甲師団と共に文化汚染されたとボドルザーにより判断され処刑対象であり、どの道戦うか滅びるかの2択しかなかった。

 

ボドルザーからすれば2個艦隊処断しても全く問題がない。

命令に忠実だが、地球人と結婚し寝返ったミリアを出したラプラミズ以下将兵も無断停戦協定を結んだブリタイらと同じく文化に汚染された存在に過ぎない。

 

「だとしたら私はミリアが許せない!あんな事になってなければ・・・」

 

「ラウラ・・・・・・・」

 

「被害者ぶらないでよ、私達は地球人虐殺と地球の文化を破壊したじゃない。」

 

「リオナ・・・・」

 

ラウラはラプラミズ艦隊が処断の理由の一つになったミリアに激しい怒りを吐いた。

 

激しい怒りを吐いた姿を見ていたリオナは冷たい事実を突きつけた。

地球人虐殺と地球文明を破壊したのは我々ゼントラーディだと・・・

 

リオナの言葉を聞いたラウラは頭が真っ白になった。

 

「本気で言っているの?私達は・・・・」

 

「私達は加担しなかったけど地球人と地球文明を殲滅した・・・・69億人もいた人類の大半を虐殺したのよ。」

 

「でも・・・・」

 

「コンチネンタルさん、そろそろ料理頼みましょう。」

 

「そうね。」

 

厳密に加担したのは第118基幹艦隊本隊であり、ラウラ達は無関係だった。

 

完全に無関係とは言えないブリタイら第67分岐艦隊やラウラ達ラプラミズ艦隊の行動の結果がボドルザーに地球殲滅の導火線に火をつけ地球殲滅の結果に至った。

 

結果、地球人の中にはゼントラーディ人に対し激しい憎悪を生み秘密結社KKKなどを母体にした地球人至上主義・反ゼントラーディ運動を生み社会問題を引き起こした。

 

ラウラは頭を鈍器で叩かれたかのような衝撃を覚えた。

注文した麻婆豆腐が美味しいと感じられなかった。

 

リオナはしばらくして仕事があると言って先に店を出た。

明らかに変わった・・・あの戦争の後のリオナは・・・

 

「カゴメ、本当なのか私達の同胞は地球人を・・・・」

 

「本当よ・・・・・私の故郷はゼントラーディ軍により今はないから。」

 

「そんな・・・・私・・・・私達は・・・・」

 

娘々を出たラウラはカゴメに質問したボドルザー基幹艦隊による地球人虐殺を・・・

 

返ってきたのはゼントラーディ軍が地球人虐殺し地球文明を殲滅した事実だった。

自分達は自らの意思にないにせよマクロス側に参戦し加担しなかったが、ゼントラーディ軍は地球人・・・ カゴメの同胞を虐殺し地球文明を殲滅した。

 

「ラウラ一人で抱え込まないでね、いつかそうなるのではと覚悟してたから。」

 

「そうは言っても・・・もう頭がぐちゃぐちゃになりそう。」

 

「それはそうよね、あの戦いは何もかもメチャメチャだった。」

 

地球人としてはASSー1が地球に落下してからいつかはそうなると覚悟をしていた。

 

巨人同士による広大な戦場と化した銀河で地球が戦火に巻き込まれ地球人は戦いの最中で滅ぶ可能性は地球統合軍時代から分かりきっていた話だ。

一兵卒の一人で命令に忠実に動いていただけのラウラに何も責任はない。

 

ラウラもまた歴史の動乱で生み出された被害者の一人に過ぎない。

ただ戦争が全てが悪かったわけではない。

 

 

 

「でもラウラ・・・・何もなかったわけじゃないわ。私達は・・本来出会うはずのない私達はこうして一緒に並んで歩きながら喋っている。」

 

「!?たしかにな・・・でも・・・・カゴメは嫌じゃないのか?」

 

「嫌じゃないわ、地球人もゼントラーディ人も何も変わんないもの。」

 

戦争が切欠でラウラとカゴメは出会う事が出来た。

 

悲惨な戦争ではあるものの、得られる物があった。

戦いを通じてゼントラーディ人は地球文化と出会い、戦争の悲惨さを学んだり生物兵器としてではなく人間として新たな人生を歩みたいと思うようになった。

 

リン・ミンメイは大きな働きをしたが、それに至るまで多くの人々が懸命に努力しボドルザー基幹艦隊決戦における絶望的な戦いに奇跡的に勝利する偉業を成し遂げている。

 

ラウラがこうして地球文化を楽しんだり、地球人であるカゴメと会話しているのは奇跡であった。

 

「なんかこうして言われるのも悪くないな。」

 

「そう?それが人間・・・・人間なのよ。」

 

「人間か・・・・・」

 

人間・・・・

 

今まで戦争や軍組織のみで生きてきたラウラからすれば新鮮だった。

 

カゴメはゼントラーディの社会にはない事をなんでも教えてくれる。

出会って日は短いが長年の戦友のように感じられ心地がよい。

 

空気と化していたミュレはラウラの背後に立ち肩を叩いた。

 

「ラウ〜ラちゃん、地球人の文化と出会ってよかっただろ。」

 

「ミュレ、上官である私にその言い方・・・」

 

「別にいいだろ、今は軍人としているわけじゃないし。」

 

以前と違って上官部下の関係でなく、まるで仲のいい友達かのような態度だった。

 

部下であるミュレの豹変にラウラは戸惑うも悪い気がしなかった。

むしろ安心を覚えるほど暖かい何かを感じた。

 

ーまだまだ立ち上がれそう。

 

ラウラはカゴメと出会ってそう考えるようになった。

メフィリアとアンジェミラと分かれトラウマ発症と言う大きなダメージを負ったけれども、地球人であるカゴメと出会って心の傷は軽減できた。

それだけではなく、前向きにこの先の将来を考えられるようになった。

 

「ラウラ、まだ点呼まで時間あるからカラオケに挑戦してみない?」

 

「カラオケ?歌って奴?私は・・・」

 

「何事も経験が必要だよ。失った分、取り戻していくよ!」

 

「いいですね・・・ラウラちゃんも楽しくやろう♪」

 

友人(戦友)ってこんなに大事な存在だったのか・・・・

ラウラは自分の事を気にかけてくれる友人達の存在が唯一無二の存在だと気がついた。

こんなに楽しい事はないと・・・

 

「彼は・・・私にとってどんな存在なんだろうね?」

 

空を見上げたラウラはふと思った。

この前出会った吉野大樹と言う男と言う存在は私にとってなんだろうって・・・

戦友と言う感情とも違う会いたいそばにいたいと言う不思議な感覚・・・

 

もしまた会える機会があればきちんとした自分の姿を見せたいラウラはそう考えていた。

 

ラウラ達3人はいろいろ話し合いながら考えながらカラオケボックスへの歩いてゆく・・

戦争とは無縁な平穏な時間を謳歌しながら・・・

 

だが、外の世界では心休まるラウラに厳しい現実を突きつけるかのように戦争は銀河各地で行われていた・・・・・暖かい感情を容赦なく踏み潰すが如く・・

 

次回 

 

第1次星間大戦勃発から12年の歳月が経った。地球人類は悲劇を乗り越え新たな歴史を構築する中、新統合軍の様々な歪んだ思惑が動く。その一方でラウラは大戦前の戦争の生き証人と出会う。

 

グレート・ウォー・メモリー

 

レクイエムの中を駆けよ!シャイアン!

 

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