ネオグラージの伏兵と、ヴァリアブル・グラージ.バリアブルグラージの集団に挟まれた絵里とミリア。
ミリアは自機のVFー1Jが中破する被害を出す程のダメージを負いながら戦う羽目になり追い詰められていた。

無論、絵里も同様であった。

星村絵里「変形するグラージ・・・2種類・・・・きついな・・・・」

数は最終確認で18機もいた。
それを絵里一人で相手しなければならない。
可変機であるが、このエリアで変形する事はない。

だけど、その条件は自身も同じであり苦戦は必至である。

下手な動きをしたら自身が死ぬ、ゼントラーディの戦いの本能が言っている・・・・
だから妙な事をして死にたくはない・・・

絵里は思っていた。

         ビュビュビュビュビュビュビュ
ダシュン ダシュン

星村絵里「丁度いい所に岩陰があったわ・・・さてどう動こうか・・・」

攻撃を回避すべく偶然見つけたバルキリーバトロイド形態が防御できるだけの岩に潜り込む。
様子を伺い攻撃が来たら首を引っ込む、それの繰り返しであった。
以前ならばそうしなかったが、地球の戦術を熱心に勉強した事があり常にゼントラーディと地球の戦い方を合わせて戦っている。

ゼントラーディ流の戦い方のはぐれゼントラーディや地球流の戦い方のみの反統合勢力との戦い方は楽だった・・・・・

星村絵里「イルミナシオンから戦術を教えてもらっているだけあって、相手も私と同じなのか・・・・・・手ごわい・・・」

その戦い方を実践しているのは、グラビオンの兵士も同様である。
イルミナシオンから軍事的教練を受けており、兵士達はゼントラーディ流と地球流の戦い方を組み合わせている。

これほどまでに厄介とは・・・・

               シュババーン

星村絵里「くそミサイルか!!」

ズゴォン
      ビュビュビュビュビュビュビュビュビュビュビュ

星村絵里「あぁもう!冗談きつすぎるよ!」

ミサイルから回避するように上空でジャンプするが、レーザーの雨。
回避するにも一苦労するかの量である。
あまりにも多すぎる攻撃の量に絵里はイライラしていた。

星村絵里「多少無茶するけど、このVF-3000はミリアのVF-1と同じだとは思わないでね!!・・・・ってこれは・・・・まぁいいか使おう・・・・行くわ!!」

上昇しながら敵の攻撃を回避する絵里は多少無茶をして、斜めに急降下を開始する。

「あのバルキリー、死ぬ気か?」

「好機だ!死ぬ気であれば撃墜できる可能性がある集中攻撃しろ!」

斜めに急降下する絵里にグラージの編隊は集中攻撃しようとするが・・・・

                シュバーン
ブコォォォン

「おわっ!?」

突然、VF-3000から1基のスモーク弾が撃ち込まれ周囲が白い煙で覆われる。
グラージのパイロット達は混乱しレーダーで絵里を探すがジャミングが発生する。
新装備のジャミンググレネ―ド弾だが、急いで発進しミサイルの量が十分ではない中装備されていた装備。

僅か1基しかなく、ついさっき思いだすまで存在を忘れていた。

「くそ何処に・・・・・・・」

        ズドドドドドドドドドドドドドドドド

「ぐぎゃぁぁぁぁぁ」

星村絵里「まず1機・・・・次・・・・」

                 ビヨォォォン

スモークの煙の中で絵里は1機のバリアブル・グラージに超至近距離に接近しガンポッドを撃ちこむ。
そして次に横にいた、ヴァリアブル・グラージに大口径レーザー砲を照射し撃墜する。

「馬鹿な敵だと!何処だ!」

「スモークとジャミングで敵姿は・・・ぎゃぐびぉぃぃ」

「おい・・・」

白い煙が漂う中でグラージ部隊は混乱し、絵里によりどんどん潰されていく。
煙が漂いながら絵里を探すグラージのパイロット達は混乱の中発砲。
同士討ちをしてしまう事になる。

「やっと煙が晴れるな・・って出て来たぞ!撃て!」

煙から脱したグラージ4機は、絵里がファイター形態で出てきた所を発砲する。
無論絵里は4機程度の攻撃では、当たる事なく易々と回避に成功する。
もうそろそろ煙が晴れるので、煙の中で生き残った友軍と合流し絵里を叩く。
そう考えていたのだが・・・・

「・・ぬわっ!!」

煙が晴れた瞬間に目の前の光景に驚愕する。

見た光景は絵里にやられたり、同士討ちで自滅したヴァリアブル・グラージとバリアブル・グラージの無残な残骸であった。

星村絵里「後は上空で遊んでやるから、上がってきなさい♪」

絵里は驚愕しているグラージ部隊を見下すかのように上空からそう言った。
もう既に敵が少なく基地から離れているので上空に上がる事が出来る・・・・・
後は壮大な空中でのドックファイトを楽しもうと考えていた。

「くそ舐めやがって!全機上昇しろ!」

絵里の挑発に乗っかって上昇する。

星村絵里「丁度いいよ、それじゃあしっかり楽しんで頂戴冥土まで!!」

乗っかってくるグラージに絵里は笑顔になる。
丁度よく程良く戦闘が出来ると、これが絵里にとって最大の幸福であった。
操縦桿を握りグラージ部隊とドックファイトを仕掛けた!

「ハン・・・また同じ手に・・・・」

  キィィィィィィン ズドドドドドドドド キィィィィィィン
ゴォン

「がぁぁぁはや・・・・」

突っ込むと見せかけて、斜め横に素早く移動ののみ急速反転し1機のヴァリアブル・グラージの急所にガンポッドを撃ちこんだ。
撃ち込まれたグラージはどんどん下へ落ちていく、それだけじゃない近くにいたバリアブル・グラージにも目をつけ更に反転する。

「回避しろ!グラーブ!」

「む.無理だぁぁぁぁぁぁ」

回避できないと悟ったバリアブル・グラージのパイロットは叫ぶが・・・
この直後にガンポッドの直撃を受け撃墜。
18機いたグラージ編隊は絵里の攻撃と策で僅か2機足らずになるのである。