突然の和睦。
それはゼントラーディ軍アドクラス艦隊司令ブリタイからの申し出であった。
艦内で和睦派が続出し既に内乱状態になっていたため、収集するための苦肉の策であった。

ブリタイが乗るノプティ・バガニスは単艦でマクロスに停止し記録参謀エキセドルをリガードに乗せて使節としてマクロスに送った。
SVF-1スカルズはスカル小隊.バーミリオン小隊.パープル小隊を引き連れエキセドルを迎えた。

桐原中尉「停戦使節ね・・・・・・・」

ウォルター「文化を持ちこんで内乱と・・・・・・・出来過ぎてますね。」

桐原中尉「マックスとミリアの件もあるし、連中もいろいろとあるんだろうよ。」

イェル「そうですね。」

パイロット待機室で桐原はイェルとウォルターと談笑する。
それはノンバリケン小隊だけではなく多くのパイロット達も同じ事である。
1年近く戦っているゼントラーディ軍と和睦する。
そんな事は想像もできなかった。

イェル「隊長、例のミリアがいたラプラミズ艦隊とも和睦できるといいですね。」

桐原中尉「そうだといいな。」

今回和睦するのはゼントラーディ軍全軍ではない。(と言ってもゼントラーディ軍ボドル基幹艦隊が全軍ではない)
アドクラス艦隊だけど和睦するだけである。
グローバル艦長はここからボドル基幹艦隊全軍と和睦するつもりらしい。
ミリアは今回の和睦が成功すればマックスと共にラプラミズ艦隊に軍使として赴くらしい。

まぁ使う機体は予備機として保管してあったVF-1バルキリーJ型を使うらしいが・・・・・
でそのミリアは重要人物として軍施設の会議室に召集されているらしいが・・・・・
和平交渉の会議に出るとは・・・・・・・それほどなんだな・・・・・・・と思う。(ついでにマックスもだけど)

桐原中尉「で・・・・・監察軍が襲来した時はお前が軍使としていけよな・・・・・・・一応監察軍元兵士だし。」

イェル「嫌ですよあんな私を見捨てた糞軍隊なんか・・・・・・・・第一ゼントラーディ軍に敗退続きですので殆どの場合地球に襲来する事はまずありえませんよ。」

桐原中尉「そうなのか?」

イェル「そうです。」

監察軍がもし襲来した場合イェルを軍使として派遣する事も桐原は頭に浮かんでイェルに言うが・・・・・・
イェルは凄く嫌な顔をして拒否した。
なんたってイェルは監察軍に見捨てられ既に地球人として生きる決意をしている。
むしろ心は地球人である・・・・・・

桐原中尉「まぁその時はその気だな・・・・・・・」

三浦佐枝子「茂人君。」

桐原中尉「どうした佐枝子?」

三浦佐枝子「会議会場周辺は荒れていたわよ、ゼントラーディに恨みを持つ一派の一部がデモを起こして警官隊や警務隊に排除されたようよ。」

桐原中尉「まったくこんな時にデモを起こすとは何を考えているのやら・・・・・・和睦できそうなのによぉ・・・・・」

ゼントラーディ軍に恨みを持つ市民がデモを起こした。
グローバル艦長は穏便に和睦したいので警官隊や警務隊を動員。
デモ隊が接近してきたら直ぐ様に排除した。
武力行使である・・・・・・・・

和平を成功させうためにはデモ隊を早期的に排除しなくてはならいのである。
会議の最中に行われており、数は減ってきているが・・・・・・・・・・逮捕者は続出していた。
桐原は今頃デモをして馬鹿だなぁと思う・・・・・・・・・そう現実を直視できない馬鹿と・・・・・・

その頃・・・・・・・
ラプラミズ艦隊ではある報告が行われていた。

ティレノール「アドクラス艦隊はマイクローンと和睦しました。」

『分かった、ボドルザー総司令閣下に報告する。ラプラミズ艦隊はアドクラス艦隊と一応第7空間機甲師団を監視しろ!とラプラミズに伝えておけ!』

ティレノール「サ・エスケス」

ラプラミズはブリタイが命令無しに勝手に亡命した事に腹を立てボドルザーにティレノールを通じて報告された。
報告を聞いたボドルザーは閣僚を招集マイクローンとブリタイ・カムジン艦隊と・・・・・
今まで同伴していたラプラミズ艦隊について協議を開始した。

それは地球人類の最大の悲劇の序章の始まりでもあった・・・・・・・・
当然処分は処分、報告したラプラミズ艦隊も同様に・・・・・・・・

ラプラミズ「ティレノール、和睦する事をボドルザー司令に報告したか?」

ティレノール「報告しました、後は・・・・・・・・」

ラプラミズ「後は・・・・・・・・ブリタイに伝えるだけだな・・・・・・・」

ティレノールはそんな事を知らずにボドルザーに和睦した件をラプラミズに伝える。
ラプラミズは満足そうな顔をしながらブリタイに伝える準備をする・・・・・・

フィーナ「フィーナ・ナグリン1級空士長、呼ばれたので来ました。」
フィーナ隊フィーナ・ナグリン1級空士長

ラプラミズ「フィーナか・・・・・・・・お前の艦に戻っていい。」

フィーナ「ハッ?・・・・・・・・・」

ラプラミズ「下がれ・・・・・・」

フィーナ「サ・エスケスタ」

呼んでいたはずのフィーナ・ナグリンをお役目ごめんする。
フィーナはバツの悪そうな顔をしながらその場を後にした・・・・・・・

デワントン「フィーナ1級空士長・・・・・・」

フィーナ「デワントンとメールか・・・・・久しぶりだね・・・・・・・・・」

デワントン「なんか機嫌が悪いのでどうされたんでしょうか?」

フィーナ「なんか呼ばれたのに・・・・・・・お役目ごめんだよ。和睦なんたらとか・・・・・・・」

デワントン「和睦?」

フィーナ「そう聞こえたわよ、アドクラス艦隊。マイクローンと和睦したそうよ。」

メール「ブリタイ司令が和睦・・・・・」

デワントン「和睦となると・・・・・・・・」

フィーナ「私は自分の母艦に帰るじゃあね。」

フィーナはデワントンとメールに会うと不機嫌になった理由を全て話しその場を後にする。
和睦.......デワントンは頭にトンカチで打ち付けられたかのような衝撃を受けた。
まさかあのパイロットと会う機会がある。
それにミリア1級空士長(アマテラの報告は聞いてない)が戻ってくる。

それを期待してしまう。

デワントン「和睦か......それもいいかもしれない。」

メール「デワントン?」

デワントン「ううんなんでもないわ。」

デワントンはメールに指摘され誤魔化す。
いよいよ合うことができるのか、あのパイロット 命の恩人かつライバルに。
そう思うとデワントンの心は再びドキドキしだす。