大樹が包囲されている頃、ラウラはゼロゼロ発進に備えていた。
既に機体の各所にロケットブースターが装着されておりいつでも出撃できそうな状態になっていた。
上空には敵の姿無し、見えるのはドックファイトしている様子であった。

ラウラ「そう言えば海軍はどうなっているの?」

「ハッ海軍も攻撃にさらされており35機の編隊に襲われているようです。基地施設も同じくゲリラコマンド部隊が襲撃しており機能が・・・・・・」

襲われたのはエリア.アスタロスのこの基地だけじゃない。
隣接する海軍基地などの軍事施設も襲撃されていたのである。
そのせいで海軍基地からの応援が来なかったわけであった。

ラウラ「まぁあがいても戦況が楽になるわけじゃないよね。」

「べルタリア准尉、ロケットブースター装着完了。ゼロゼロ発進の準備が完了しました。」

ラウラ「了解。それと離れて危険だから。」

「ハッ」

ラウラのフレイヤバルキリーのゼロゼロ発進の準備が完了した。
ロケットブースターを装着させた整備士を退避を指示し、ラウラは発進する構えを取る。
すると一人のゲリラコマンドがラウラの目の前に現れる。
ラウラはとっさにキャノピーを開け拳銃を出し。

                          パン

ゲリラコマンドの胸に銃弾を撃ち込み殺害する。
撃ち終わったら直ぐ様キャノピーを閉めて今度こそ発進の準備をする。

ラウラ「GO!!」

ラウラは操縦桿をグイッと引くとロケットブースターを展開させ上空に飛びあがる。
高度1000mに達すると既に戦闘状態であり、新統合軍と反統合ゲリラ組織両陣営によるドックファイトが繰り広げられていた。

VF-5コルセアが反統合系ゲリラ組織の自作バルキリーに向けて銃撃戦をしたり。
VF-1バルキリーが銃弾を受けてパイロットが脱出したりと繰り返していた。
数的には大した数ではないが戦場は非常に混乱している。

ラウラ「一番駄目駄目なのは地上だけか、早い所雑魚達を掃討しましょうと。」

ラウラはここの戦線で一番脅威なのは地上のゲリラコマンドだと推測した。
こいつらはまともな装備ではない粗末品のバルキリーであり、大した敵でもないしそれにパイロットの腕も特別良いわけでもない。
こいつらは自信があるだけの雑魚。

ラウラにそう印象付けられた。

                   ビュビュビュビュビュビュビュビュビュビュ

反統合系ゲリラ組織のヌージャデル・ガーが背後から狙ってきた。
こいつも自作バルキリーよりかはまともな戦力であろうがラウラからしたら雑魚の一種にしかすぎない。
見たところ何か思想を持ってきたようだけど・・・・・・・・なんにも面白味がない。

ただ戦力を浪費しているだけの無能者にしか見えない。
ラウラはこんな夜中に一体何がしたいのかと思った・・・・・・・・・
どうせならば凄く短いが最後の日くらいゆっくり寝かせろと・・・・・・・・
そう考えるラウラは戦力が大した事がないと知ると凄い怒りと苛立ちを覚える。

折角の睡眠時間を奪われてしまった。
こいつらを生かして帰すわけにはいかない、皆破壊してやると!!
ラウラはバトロイドに変形し、背後から迫るヌ―ジャデル・ガーの腹部にガンポッドを向ける。
マイクローン用に改造されたヌー・ジャデル・ガーであるため直に乗っているパイロットに銃撃を加えた。

「なんだアイツは?」

「増援なのか?」

さっきのヌージャデル・ガーの撃墜で周りの反統合系ゲリラ組織の機体が反応する。
数機がラウラに向けて接近するが・・・・・・・・・

ラウラ「邪魔だ!!消えろ!!!!!

とラウラがバトロイド形態のまま突進し、100m手前では反統合系ゲリラ組織の機体は火達磨になっていた。
それだけじゃない、反統合系ゲリラ組織の可変戦闘機に背後を取られた友軍のVF-1をミサイルで撃墜する。

「グッジョブ、救援を感謝する。」

多くの兵士は命を奪われる寸前にラウラに助けられているので感謝するが。
ラウラには最初からその気ではなく、無意識にそうしているだけであって本能に任せたまま敵に撃破していた。
その敵だけを倒す本能はラウラの睡眠を奪われた事に加え疲れと命の危機と言う負のご褒美をもらったための仕返しである。

「コマンダー1機だけ能力の優れた敵機を確認。」

「灰色ガンのような白と黒の混ざったVF-1バルキリーか。」

エリア.アスタロスを襲撃していた航空部隊の指揮官はラウラの善戦を目の当たりしてつぶやく。
ラウラがあがって僅か1分もしないうちに友軍機の実に4割ほどを撃墜され、驚きを隠せない表情をするが。
直ぐにいい獲物に出会えた顔をして・・・・・・・・

「こいつだ・・・・・・・俺が今まで探し求めたエースパイロットだ!!新統合軍にもまだこんなエースがいたとはな、面白い俺が相手になってやる!!」

とコマンダーはラウラに向けて突進する。
ラウラはレーダーを確認をするとコマンダー機に向けてファイターで接近する。
新統合軍のエース(ラウラ)を求めて接近するコマンダーと、新たな敵が来て本能のままに直ぐに撃墜しようとするラウラのドックファイトが始まろうとしていた。

コマンダーは新統合軍のエースとは言え、自分よりかは実力が下だと踏んでいた。
このコマンダーは一度も落とされた事がないばかりか、かなりの戦果をあげる兵。
今回も勝てる可能性があると踏んでいた。

だが大きな間違いであった。
コマンダーが見ているエース.ラウラはゼントラーディ軍時代からずっと戦っているエースパイロット。
それに加え地球の戦術をどんどん吸収している、更なる最強のパイロットを目指す学生エースである。

ドックファイトが始まるかと思った瞬間・・・・・・・・・・・

                  ズダダダダダダダダダダ ズダダダダダダダダ

「ぎゅぎゃぁぁぁぁぁぁ」

あっけなくすれ違った瞬間に撃墜されてしまう・・・・・・・・・・・
このコマンダーも結局はラウラの敵ではなかった・・・・・・