【トロントシティ】
かつてオンタリオン自治区と呼ばれ第1次星間大戦時にSDF-1マクロスの全方位バリアーの暴走で消滅し終盤のゼントラーディ艦隊の砲撃で完全に壊滅した。
戦後は地方中枢都市として軍港と航空基地を建設し同じ旧カナダの都市.バンクーバーシティと共に復興の道を歩み始めていた。
その都市を今ミツルは滞在している。

                            キィィィィィィィィィィィィィィィィン

ミツル「古い戦闘機使っているわね、地球の情報じゃ1世代前の戦闘機のようね。」

オンタリオン湖の湖畔でのんびりギターを弾いていたミツルの上空にかつて統合政府に使用される前の米軍で使用されていたF-15改+が通過する。
バルキリー不足によりバルキリーより安価であるF-15戦闘機などの1世代前の戦闘機を生産し各地の都市防衛飛行隊に配備していた。
このトロントの飛行隊が所有する戦闘機は1世代前の非可変戦闘機かつOTM改良の戦闘機だという。

なんせF/A-18E/Fスーパーホーネットが再生産されているほどである。

ミツル「まぁ今の私には関係のない事なんですけどね。」

ミツルは特に気にする必要もなくそのままギターを弾き続ける。
周りには誰もいないけど、好きなように歌う。
今のミツルにはそれが楽しみである。

                            キィィィィィィィィィィィィィィィィン

オンタリオン湖での歌とギターの練習を終えたミツルはオンタリオン基地の近く付近を歩いていた。
今滞在している宿屋がある場所の近道でありオンタリオン湖湖畔で練習するミツルにとっては楽で済む道と気に入っていた。
この時間は夜勤勤務以外の職員たちの帰宅時間であり基地のゲートからは大勢の人だかりが見える。

その中には新統合軍に入隊した同胞たちの姿も確認できる。
この中には知り合いはいないが、大勢の同胞もそれぞれの道で満足いっている姿を見るとなんとなく安心できた。
ミツルはいつもと同じように心地やかな感情で宿屋に向かう。

                                    ミツル
後ろからミツルの名前を呼ぶ声が聞こえる。
一体誰なのだろうかと後ろを振り向くミツル。
そこにいたのはかつての戦友でありミリア隊に所属していたメルトランのアリッサムである。

アリッサム「お久しぶり元気にしていた?」
新統合軍軍人アリッサム・ヒスロー

ミツル「元気です、それにしてむアリッサム・・・・お久しぶりです元気そうで何よりです。」

久しぶりに会えた嬉しさなのかお互いにハグをしながら再会を喜びあった。
短い期間とは言えあの壮絶な第1次星間大戦を生き抜いた仲間である。
2年ぐらい会っていないので再会できた事はとうてつもなく嬉しかった。

二人は再会した事を祝してトロントシティの喫茶店まで行った。

ミツル「デワントン2級空士長結婚したんですか!?」

アリッサム「しぃ~声が大きい。」

喫茶店で話題になった事はミリアの副官の一人であるデワントン・フィアロが結婚した事である。
あの真面目な副官の結婚にミツルは一瞬気が抜ける程の衝撃を受けてしまい、大声をあげるほどである。
アリッサムもミツルが大声をあげないように周囲を警戒するが。

ミツルは周囲に言いたくなるように興奮していた。

ミツル「相手は誰なのよ?」

アリッサム「相手は桐原茂人よ、かつての敵であったけど。いろいろと助けられている事から恋仲になり、最終的に相思相愛の仲になって結婚よ!!!」

ミツル「まさか・・・・・・・・」

デワントンが結婚した相手は桐原茂人である。
第1次星間大戦で全方位バリアーの暴走から助けたり、地上戦で助けられたりとデワントンは桐原に恩義を感じるうちに恋仲になり。
一方の桐原はデワントンの真面目で優しい性格に惹かれ最終的に結婚する流れになった。

アリッサム「いろいろと時代が変わったわ、かつての私たちからすれば敵であった人と同じ場所に住み夫婦生活を送るとは信じられない事でヤック・デ・カルチャーな事だったけど。どんどん多くの同胞が地球人と結婚しているわ・・・・・・・・当然同胞同士の結婚もあるけど。」

ミツル「そうですね・・・・・」

かつての彼女たちからすればかつての敵と同じ場所で暮らすのはヤック・デ・カルチャーな程の衝撃的な事であり信じられない行為である。
ただでさえ同じ軍の軍人として同じ釜の飯を食う仲であるのも信じられない行為であるというのに・・・・・・・
それが今では多くの同胞がかつての地球人と結婚して夫婦生活を送っている事が当たり前のようになっていた。

でも・・・・・・・・

アリッサム「なんかさ・・・・・・・・なんかこの話を聞くと心がもやもやするのよね。」

ミツル「あぁ地球でいうジェラシー(嫉妬心)ですね、私も同じです。」

同時に未婚のゼントラン・メルトランは他の同胞が結婚すると何かしらの嫉妬心を持つようになった。
さらに言ってしまえば、結婚に対する焦りを感じ始めるようになった。
今まで歌一筋であったミツルも今回のデワントンの結婚話を聞いて結婚に対する嫉妬心と焦りを感じるようになる。

ミツル「・・・・・結婚か・・・・・・・・・」

ミツルは自分がいつ結婚できるのか考えるようになる。
あと何ターム後に結婚できるのか・・・・

だけど・・・・・・・

ミツル「当分は結婚できるわけないよね、そもそも相手がいないと始まらないって地球の本に書いてあったし。」

アリッサム「むっ!?」

ミツル「なんでもないわ。」

ミツルは相手がいないので結婚はまだないと思う。
そう思ったが、嫉妬心と焦りは消えない。

この会話は4時間ほどになり、ミツルとアリッサムはそれぞれの帰る場所に向かう。

ミツルの嫉妬心と焦りは数年後までミツルを苦しめる原因になることになるそれは別の話。