その光景を密かに覗いている者がいた。
光景をよく確認できるビルの屋上にフードの男が一人と・・・


「そろそろボルシチは用済みか、ボスに関する機密を喋る前に消す・・・」

                     カチャ


そう言うと謎のフードの男はスナイパーライフルを構える。
そして引き金を引く態勢を取る。
ライトを消す・・・・・・・・それだけである。

「本当に殺るつもりか?」

「念には念をです、それとこれからのプランⅩに必要な例の物は入手済みです。ボルシチにはもう用はありません。」

「そうか・・・・ならば良し消せ。」

「ハッ・・・・・・・・」

通信を終えるとライトに向けて銃口を向ける。
直ぐに殺せるようにと・・・・・・・・・

「もう一度言う、貴様の背後にいるのは誰だ答えろ!」

ライト「答えてなんになる、俺はなんにも・・・・」

                       ズドーン

ライト「こたえ・・・た・・ま・・..........」

                    プシャアアアアア

「なに!!」

士官に話そうとしないライトの抗議の声が途切れる。
ライトの撃ち抜かれて飛び散った血は士官の顔を紅く染める。
証拠隠滅のためライトが殺された。

「ライト・・・」

「スナイパーだ!伏せろ!」

ラウラ「少佐・・・・・伏せてください。」

一同は伏せるが、第二射は無かった。
だが重要参考人であるライトは頭を撃ち抜かれて死んでしまった。
事件は統合軍が工作員を射殺したことで事件幕を閉じた。

「フンこちら.ハースキーより、クライアントへミッションコンプリート。これより帰還する、しかし例のOSは所持してましたが回収は不可能と判断放棄します。では、通信終了オーバー。」

結果として分かったのは、この事件は迷宮入りした事である。

                          【病院】
オルガは目の治療のため病院に運ばれた。
周辺にはマウンテンキャット部隊の隊員がそれぞれ変装しながら警戒警護に当たる。
すると一人の士官が入ってくる。

オルガ「少佐、アダムスカ少佐!!!」

アダムスカ「オルガ・・・・・右目だけで済んだようだな。」

オルガ「申し訳ございません、それとライトは残念でしたね。」

アダムスカ「あぁ俺が尋問に当たったが、背後に誰かいるのは確かだと確信できた。」

ライトを尋問した士官の名はアダムスカである。
マウンテン・キャット部隊の隊長であるロシア人である。
元々はロシア軍のスぺツナズに所属しており、いち早く統合軍側につき。
裏稼業をこなした人物である。

オルガとはいろいろと仕事で共にする仲である。

オルガ「でこれからどうするつもりですか?」

アダムスカ「俺はいろいろと調査するさ、それとお前は地球へ帰還命令だ。」

オルガ「地球へ・・・・・・・」

アダムスカはライトの背後の関係を調べオルガは地球へ帰還すると言う事になった。
オルガは悔しがった・・・・・目の負傷についてはある事情があった。

オルガ「私が負傷した目は元々失明していた箇所です、地球へ内勤なんて・・・・」

アダムスカ「失明だと?」

オルガ「統合戦争の時発光弾により右目を失明しました。」

オルガが負傷した目は元々統合戦争時に負傷し失明していた。
苦しんでいたのは事実であるが勤務上支障はない。
それ故に地球へ帰還するのには不満がある。

だが・・・・・・

アダムスカ「お前が死ねば妹は天涯孤独になる・・・・それでも?」

オルガ「それは・・・・・・」

アダムスカ「迷いがあるな・・・・・迷いがあるならば邪魔だ。大人しく地球へ帰還しろ。」

アダムスカに妹の件について言われ迷いが生じる。
このまま任務を続行してオルガが死ぬようなことがあれば同じザースロン機関本部で内勤している妹を天涯孤独の身にしてしまう。
迷いが出た事によりアダムスカはトドメの一言を言う。

アダムスカ「さてどうするか?」

オルガ「・・・・・・・・帰ります、地球へ・・・・・・」

オルガは下を向きながら地球へ帰還しザースロン機関本部で内勤する道を選んだ。
やはり地球にいる妹を残して死ぬことはできない。
さっきの戦いで十分に味わった、ライトにこのまま殺されていたかもしれない。

まだ実力不足だと思う存分に味わった。
もうここで休んでもいいかと・・・・・・
だけどまだ帰れない一つやることがある。

オルガの心にはそのような気があった。

オルガ「でももう少し残させてください。」

アダムスカ「なぜだ?」

オルガ「私には会いたい人がいます、それに会わないで大人しく地球へ帰る気はありません。」

アダムスカ「会いたい人か・・・・・・・それは誰だ?」

オルガ「ラウラ・ベルタリアです。」

アダムスカ「ラウラ・ベルタリア!?あの准尉階級の女兵士か?なぜ会うのだ?」

オルガはラウラに最後に会いたいと考えていた。
ラウラに会いたいと言った時アダムスカは不思議な物を見る目で驚く。
会いたいその理由は一つあった。

オルガ「あの娘はこの一連の騒動を解決する何かがあります。本人はまだ気がついていないでしょうが、いつかそれに気がつき良き方向へ進んでいくからです。」

アダムスカ「あのメルトランか・・・・・・・俺もそう思っていた。」

オルガ「本当に?」

アダムスカ「あの娘はただ者ではない・・・・・・・そう想ったよ。」

アダムスカもラウラの姿を見てただ者ではないと感じ取っていた。
彼女をよく知りたいと思うほどである。
オルガがそんなに会いたいと思っているならば叶えてやるしか無い。

アダムスカ「ならば許可しよう、お前の願いとあらばな。」 

オルガ「少佐......」

アダムスカはオルガがラウラに会う事を許可する。
それを聞いた途端オルガは笑顔を取り戻した。
まるですっきりとしたような感じの笑顔である。