新統合軍大規模軍事演習ガイア・パック。
絵里とVF-X隊員(予定)と共に参加した。
大規模軍事基地.重慶基地に駐屯しタクマラカン砂漠での演習に備え。
他の参加者と共に休息した。

うそぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ

いきなり絵里の大絶叫が聞こえてきた。
それに喜びではなく悲鳴に近かった。
その絶叫に呼応して多くのパイロット達が絵里の周辺に集まった。
そこには涙を流しながら、自分の借り物のVF-1JAを見ている絵里の姿であった。
元近い上官であるデワントンは絵里に何があったのか問いただす。

星村絵里「今回の演習、実弾じゃなくてペイント弾ですよ。」

絵里の絶叫した理由、今回の演習で使う弾が実弾ではなくペイント弾である事。
思う存分実弾のミサイルの爆発炎を見るのを期待し破壊の爽快感を得ようとしていた絵里はとてもショックであった。

落ち込んでいる絵里の様子を見ていたデワントンは・・・・・・・

デワントン「昨日、実弾ではなくペイント弾に変更したの聞いていた?」

星村絵里「ラック?」

絵里は突然なんの事か理解できていなかった。
そんな事も理解してないのかと呆れたデワントンは絵里に説明する。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

聞いてなかったみたい・・・・・・・・
そう言えば・・・・・・・・・・あっ・・・・・・・・・・

絵里は昨日の夕食の時に酒を飲んで酔っ払って眠ってしまい。
その後寝ぼけて、自分の部屋まで歩いて自分のベッドにバタンと倒れこんで再度寝る。
あっ・・・・・・・・・・・・・

ラリア「教官、幸いスケジュールは私が預かりました。相当ヤバい感じでしたので。」

星村絵里「ご.ごめん。」

ラリアがスケジュール表を持っており、星村絵里の影武者ように振舞っていた。
だが影武者と言う仕事も楽ではない、かなりハードな仕事であった。
絵里はハードな仕事を瓜二つなラリアに任せてしまった事に対し謝る。
別にいい経験になったし別に気にしてませんよとラリアはそう返す。

すると・・・・・・・

デワントン「相変わらずね、絵里・・・・・下戸?」

星村絵里「そんなはずはないよ~」

デワントン「でも酒に弱いのは事実でしょ。」

星村絵里「それは・・・・・・・・」

デワントンが絵里が酒に弱い子を指摘してきた。
そう言えば何度かの忘年会でも酒を1杯飲んだだけでも凄い酔っ払いようであり。
それはデワントンやミリアやメール、そして多くの戦友たちも知っている。

で・・・・・・・・・

混乱した絵里に昨日、上から出た変更についてデワントンが説明する。
日本の関ヶ原の戦いを参考に、西部軍と東部軍に分かれ。
撃墜数を競うと言うのである。
参加数は合計300機。

150機VS150機の大規模戦である。

それを聞いた絵里は凄い顔をして興奮していた。
ボドル基幹艦隊決戦以来の集団戦。
むしろ教官職を忘れてしまいそうな面白そうな戦い。

と既にルミナスグループの情報収集と言う任務事態を忘れているが・・・・・・

デワントン「で私たちも絵里達と東軍なのよね、ねっ茂人。」

桐原大尉「東軍第4戦闘中隊所属が俺達の所属だしな・・・・・星村中尉そっ言う事でよろしく。」

星村絵里「あ.はい・・・・・・・・・」

絵里達はデワントンと茂人と同じ東軍である友軍関係にある。
対してジョニーとカールは西軍に属し敵になる。
相手には不足にない相手ばかりである。
マックスと絵里やデワントンの上官であるミリアはこの場にはいない。

この場で一位ニ位の撃墜数になるかもしれない。
願ってもない、大決戦であれば40機は軽く撃墜できる。
あっそうだ・・・・・・

星村絵里「君達・・・・・・・」

岡洋介「なんだ?」

星村絵里「今回の演習終了時に成績をつけ、合否を決めます。」

なっ・・・・・

星村絵里「最終試験よん♪」

突然の最終試験
演習終了時の撃墜数などや被弾率を見て合否を決め、そのままVF-X配属かこのままリタイアかを決める。
いきなり最終試験と言われて顔を青ざめた。

ラリア「冗談だろ、最終試験なんて?これ演習だよな?」

星村絵里「演習だけど、もうキッチリつけようか。残りは最終確認とすれば、完全なVF-Xの隊員になるし。」

ラリア「マジかよ・・・・・・・・」

岡洋介「拒否権は・・・・・・・・・」

星村絵里「あるけど、即後1ヶ月追加ね。」

当然拒否権はなく、洋介などは残念がった。
正直言えば絵里はこれ以上教える程、洋介やラリアを含めた11名に教える事はない。
既にこの演習は実戦に近い物だし、むしろ多くの観客が見ている事だから。
自分達の実力を全銀河の住民に広めればいい。

ー後は・・・・・・自分で行動せよ。

ーいつまでも教官から教えを求めるな。
ー既に軍人としての勤務経験はあるだろう、それぐらい分かるだろう。

ー絵里の心の中ではそのように言っている。
ー口で直接言わなくても私が思っている意図を読み取れ。
ーそれぐらいできなきゃVF-Xに入るな。

絵里は心の中で厳しめな事を言っている。
さっきまで演習の内容を分かってなかったくせに。

一方・・・・・

VF-X隊員予定者は最初は嫌がった態度を見せ不満に思っていたが。
徐々に絵里の思惑を見抜いたのか、不満そうな顔から任務に赴く顔をし始めた。
その表情を見ていた絵里もようやく分かったかと隊員達に合図の表情を送るように浮かべる。
その直後ラリアが一歩出てきた。

ラリア「ならば私が一番乗りし、敵編隊を崩してみせます。」

特攻隊長役としてラリアが名乗り出る。
しかし戦術的には悪くないが正直。

星村絵里「岡、ラリアのバディを組め。」

岡洋介「なっ?」

ラリア「あっ........」

2機編成(エレメント)に基づき洋介とラリアを突撃役として任命した。
二人は驚いているが、好きで決めたんじゃない。
二人の相性がかなりいいから2機編成(エレメント)でも十分にやっていけると判断したため。
二人は恥ずかしがっているが、ここはほっといて。

当然二人以外にも2機編成(エレメント)は2チーム決めている。
後は自分を含めて3機編成で2チーム。
2機編成×3チーム=遊撃隊
3機編成×2チーム=掃討隊

これはシーアンタレスでも集団戦になった時に使っている戦法。
2機編成のチームは相性のいいコンビと3機編成はばらつきはあるが、3機それぞれで補完し連携性があるチーム。
むしろミリア隊の戦術から由来する物だが。
当然、洋介とラリアのチーム発表の後スラスラと発表した。
すべて発表し終えると。

星村絵里「じゃあ各員搭乗、出撃命令があるまで待機。」

と伝えた。
それを受けてもういろんな意味で覚悟を決めた隊員達は黙って自分の機へと向かって行き乗りこんだ。
2機編成(エレメント)でコンビを組まされた洋介とラリアはお互いにコックピットの通信機越しで会話する。

岡洋介「まさかお前とコンビとはな。」

ラリア「まさかモーアの奴、私とお前との関係を.....」

岡洋介「そんなわけないだろ、そんな関係じゃねぇし。」

洋介とラリアは最近、訓練を共にするようになってから会話する事が多くなり親しくなった。
どんどん2機編成(エレメント)での訓練はうまく連携が出来ており。
思わず絵里が驚くほどである。
なぜそこまで連携性が高まったのかというと、実は無意識にお互い好きと言う感情を持っているため。
自然に息が合うようになっていたのである。
二人はまさか自分たちが好きだと言う感情があるのを知って選んだのか?

ラリア「ふっ案外.....」

岡洋介「いい教官だったな星村絵里と言う女。」

二人は絵里に感謝の言葉なのか、いい教官と表した。
人の心が読めるやはり、エースとしてVFーX隊長としての貫禄か?
揃って二人は絵里の事をそう思った。

実際は......

星村絵里「あの二人は突撃馬鹿だから、一箇所にまとめた方が楽なんだよね〜」

とこんなであったと言う。