【惑星ピースミリオン宙域】
監視宙域で確認された不審船はライトが配属されている惑星ピースミリオン宙域に到達した。
小惑星帯に潜みピースミリオン防衛艦隊と防衛衛星の様子を窺う。

「新統合軍の艦隊の展開は空母23 巡洋艦7 駆逐艦45 輸送艦5か・・・・・・・突破できそうだな。」

「これは正面だ、裏側には同様の数の艦隊が展開している。」

地球人の軍服に似た軍服を着ている中年の男と若い男が話している。
彼らは惑星ピースミリオンの艦隊の様子を窺っている。
一体何をするつもりなのだろうか・・・・・・

「部隊射出準備、惑星ピースミリオンを強襲する。ある程度破壊後、逐次撤収するようにと打電。」

「ハッ」

不審船のハッチが開き複数機の所属不明の機体が射出される。
これが本日の嵐を呼ぶ出来事の始まり出会ったという。

                 【2043年.惑星ピースミリオン 第5航空基地】


ライトが勤務する惑星ピースミリオン第5航空基地。
いつものようにライトに朝灯と仲良くさせようとケビン以下同僚達は工作をしていた。

ライト「ゲッ朝灯!!」

吉野朝灯「なんであんたがここにいるのよ!?」

そしてついに二人で話し合える状況にまで引きこんでしまったのだ。
お互い顔を合わした時はなんでここにいるんだという顔をする。
朝灯はいつもの勝ち気そうな表情へ戻ってしまったが。

吉野朝灯「で何?」

ライト「その・・・・・・・」

肝心な時にライトが固まってしまった。
突然呼び出され言葉が出ないライトに対し朝灯はストレスを感じ始めた。
むしろライトが固まっているのはケビンにここで待っているようにと言われ待っていたら朝灯が来たわけで。
なんて言うのかが決まっていない。

朝灯もそうだが、いつも通る場所にライトがいて今の状態になった。

吉野朝灯「もしかしてあんたストーカーなの?」

ライト「そんなわけないだろ!ケビンがここで待機しろと言われたからここにいるんだ!誰があんたなんかと!」

ライトは朝灯の言葉に対しいつもより荒く答える。
流石にストーカー扱いされてライトも怒りを覚える。
そんなライトを横目に朝灯の態度が若干軟化する。
その直後朝灯はライトに対し飛んでもない発言をする。

吉野朝灯「まぁいいわ、今日あんたに話があるから後で窺おうとしたけど手間が省けたわ。」

ライト「え・・・・・・・・」

朝灯は突然言ったライトに話す予定発言。
ライトは怒りからドキッと言う反応に変わる。
そして後ろにいた面々はおぉぉぉと歓喜の声を挙げる。

ライト「で話って・・・・・・・」

吉野朝灯「あんたの名前良く調べたけど、あたしのお母さんの同僚にカール・インメルマンと言う人物がいたんだよね。」

ライト「へっ!?」

吉野朝灯「それってもしかしてあんたの父親?」

予想外もしなかった事が更に続いた。
朝灯が聞きたかったのはライトがカール・インメルマンの息子だとか言う確認であった。
その直後はぁとライトがため息をついてしまう。
それは後ろで見ていた面々も同じような反応であった。
朝灯は話を進める。

吉野朝灯「その反応は・・・・・・あんたの父親のようね。母さんが言っているけど、変人だけど優秀で私達の目と耳にもなった頼りになるパイロットがいるって。そうカール・インメルマン。」

ライト「なんでそれを今さら言うんだ?確かにうちの親父だけどよ。」

吉野朝灯「前々から気になっていたのよ、インメルマン姓がね。それとあの旧世紀に活躍したドイツ軍の伝説のエースでインメルマンターンを生みだしたマックス・インメルマンの縁戚だとか。」

ライト「それがなんだって言うんだよ?」

吉野朝灯「それはね・・・・・・・・・」

朝灯はいろいろ語った後言葉を詰まらしてしまった。
だがその表情はまるで恋する乙女のようであり、いつも男嫌いの勝ち気な性格の朝灯ではなかった。
すると恥ずかしながら・・・・・・・・・

吉野朝灯「初恋なのよ、あんたのお父さん。」

ライト「何!?俺の親父に初恋!?」

朝灯が告白したのはライトの父親カールを初恋の人だったという事。
ライトは朝灯の突然の告白に対し顎が外れそうになってしまった。
更に朝灯は話を続ける。

吉野朝灯「信じられないのよ、あのエースがこんな馬鹿な息子がいてさ!」

ライト「誰が馬鹿な息子だ!!親父も言っておくが馬鹿だぞ、突然花方のエースパイロットを退いて降格されて母親が泣いた程の馬鹿なんだぞ!」

吉野朝灯「うへ~まるであんたの事じゃない。」

ライト「何を~」

喧嘩にやっぱり発展してしまう。
だがいつものように険悪な仲ではなく和やかな喧嘩であった。
突然針山地獄から天国から抜け出したかのように。
ケビンら一同は若干達成感に包まれてしまう。
このまま続けばいいのに・・・・・・・

そう思っていた。

                       ズドォォォォン

吉野朝灯「何?」

ライト「爆発だ、はぐれゼントラーディか?それとも・・・・反統合の連中か?」

突然、向こう側にあるレーダーサイトが爆発する。
今まで見た事のないような爆発であった。
幾度も戦闘があったがレーダーサイトが爆破される事はなかった。

ウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ

爆発の影響で空襲警報が発令される。
これと同時にあるのはスクランブル。

ライト「お前と話している暇が無くなったまたな。」

吉野朝灯「へぇいい所だったのに....」

朝灯はなんか言葉は嬉しそうだったが残念がっているように言った。
ライトはそのままケビンと共に自分の愛機に向かい不確定要素の対処に向かった。