【西暦2021年5月6日 ニューエドワーズ基地 中央司令管制室】
ラウラは若い女性士官経由で伝えられた招集命令でニューエドワーズ基地の中央司令管制室に来ていた。
中央司令管制室とは、惑星エデンに所在する陸海空宇そして海兵隊の5軍の基地を繋ぐ基地の中枢部である。
航空管制と独立した形態になっており、ニューエドワーズ基地の地下に存在する。

「誰だ!ここから先は司令室だぞ!関係者以外は立ち入り禁止だ!」

基地の警備兵が突然ラウラに対し銃をつきつける。
中枢部を守る部隊の兵であり、兵士は警戒感が強く無条件で銃をつきつける事がある。
警備の兵士はゲ-トの2名通路の左右に2名ずつの兵士が配置されている。
それ程警戒されていると言う事である。
何も知らなかった

ラウラ「私はSVF-64アンサーズのラウラ・ベルタリア准尉です、命令があると言うので来ただけです。」

ラウラはここに来た事を証明するため、IDカードを見せる。
そして若い女性兵士が置いて行った証拠として机に置いてあったカードも見せる。

「どれ見せてみろ・・・・・・・・・」

ラウラは警備兵に身分IDカードを見せる。
だが警備兵はちらちらラウラの方を見る。
タンクトップにハーフパンツ・・・・・明らかに司令中央室に入るような格好ではないからである。
警備兵は勇気を持って言う事ができず、身分証明IDカードを本物かどうか確認する。

「・・・・・確かに本人ですね。了解しました。では・・・・・・司令部で皆様がお待ちしています。どうぞ・・・・・」

ラウラ「皆様?」
                  シューン

ラウラはそのまま中に入ってしまう。
その直後、兵士たちはラウラの格好を見てひそひそと話す。
あれは完全に中枢部に入るような格好ではないと・・・・・・・

ラウラ「ラウラ・ベルタリア入りました・・・・・・・・うへ・・・・・」

司令部に入るとラウラが驚かずにいられないような面々が揃っていた。

ミリア「あらぁラウラ、来たわね・・・・・・・って変な格好・・・・・・・」

ラウラ「なんでミリアがここに?それに隊長、ジーナス大尉。」

桐原やマックスとミリアも中央管制室にいた。
軍の制服にベレー帽を被っている。
ラウラは意外な人物の存在に言葉が出ない。
二人はともかくミリアが同じ場所にいる事に衝撃を受けている・・・・・・

ーいやミリアはVF-Xここにいても当然の人間か・・・・・・・・

ラウラは一瞬の衝撃から解放されて、ミリアの今の身分を確認してこの場にいるんだと理解する。
しかし、ラウラはその直後人生最大の恥かく事になる・・・・・・・・・・
それは桐原の一言から始まる。

桐原少佐「ラウラ・・・・・・着替えはどうした?」

ラウラ「着替え・・・・・・・・あっ・・・・・・・・いや・・・・・」

ミリア「ぷくくくくく・・・・・・・・・」

ラウラ「わ・・・・・笑うな!馬鹿!」

ラウラはようやく気がついたようである。
自分の格好を見て羞恥心からか恥ずかしくなる。
うっかり制服着るのを忘れてしまった。
更にミリアに笑われてしまった、ラウラは更に恥ずかしくなる。
急ぎ過ぎて着替えるのを忘れたラウラは羞恥心と屈辱の二つを味わう結果になってしまった。

桐原少佐「大佐、申し訳ございませんでした。」

桐原は目の前にいる士官に対し、非礼を浴びた事に対し謝罪する。
別の士官ではあるが、既に海兵隊新兵訓練編の教本を投げつけている。
これ以上ラウラが懲戒免職になる不名誉を味あわせないためにも、目の前の士官に謝っている。

スタンリー「いや謝る方は私だよ、彼女を急がせるような真似をしたからな。」

大佐と呼ばれた人物は謝る桐原に対し逆に謝る。
彼の名はスタンリー・ガーランド大佐、地球から派遣されたVF-Xの偉い人。
つまりマックスとミリアの上官である。
態々、惑星エデンまで来たのはザースローン機関との秘密協定に基づいて、命令の受け渡すためである。
ラウラがタンクトップとハーフパンツと言う非常識な格好しているのも、寝る直前に無理やり招集したせいだと自覚しているためであり流石に自分が悪いと自覚していたためである。

話はラウラ.タンクトップ.ハーフパンツの問題から本題に移ろうとしていた。

スタンリー「では本題に入るが・・・・・知ってのとおりではあるが・・・VF-Xー10改プロトカットラスのロールアウトも最終段階に入り試験はそろそろ終わりだが君達に任務が与える。」

ラウラ「任務?」

命令とは任務である。
ラウラは命令とは上からの命令であると分かった・・・・・・・・・・
しかし、ラウラはVF-Xの特殊部隊の兵士ではない。
なぜ自分に命令が来るのかが分からない、命令を下るとすればミリアとマックスである・
そもそも自分には合わないような任務である・・・・・・・
まさか・・・・・・そんなはずはない・・・・・・・・
なぜここに呼ばれるんだ?ラウラはそう考え結論を出そうとするが・・・・・・

スタンリー「説明すると話は長くなるが・・・・・・・・・・・・・」

マックス「大佐、代わりに私がお答えします。」

スタンリー「うむ。」

桐原少佐「ラウラ、何をボケっとしている?ちゃんと話を聞けよ。」

ラウラ「あ.はい・・・・」

マックス「では作戦を伝えます、今回我々第3独立戦隊VF-Xダンシング・スカルと統合宇宙軍予備艦隊第3戦闘航空隊SVF-64アンサーズは地球新統合軍司令部からの命により合同任務を実施いたします。」

マックスがスタンリーの代わりに任務の説明をしようとする。
この時、僅かな期間とは言えラウラにとって一番長い時間と感じさせるような事件に巻き込まれる事になった。