華麗なる一族・・・
山崎豊子さんの「白い巨塔」に続く、業界の裏事情を描いた作品。
山陽特殊製鋼・神戸銀行(太陽神戸銀行)をモデルにしている。
先週、スマステで他局にも関わらず華麗なる特集を組むほどの人気番組。
確かにおもしろい。
でもひとつ疑問が・・・
華麗なるワールドは西暦1970~80年代。
昔の神戸を舞台に万俵鉄平が動き回る・・・。
よく見ると街中のシーンも多く見るし、路上電車も走ってるし、明らかディーゼルエンジンを積んでいると思われるレトロなバスまで走っている・・・。
金曜の夜に放送される「木村拓哉のwhat's up smap」の中で、この舞台セットを作った女性スタッフの話が出ていたが、出演者も驚く、華麗なる美術さんだったそうな。
華麗なるスタッフによる華麗なる一族。
万俵家の池には「将軍」と呼ばれる鯉がいる。
キムタクが手を叩くとユラユラと寄ってくる金色の鯉。
あれは万俵鉄平の祖父である万俵敬介の化身で、鉄平と敬介のつながりを象徴するものだと思っていた。
しかし、最終話、エンディングロールで死んでいる将軍の映像が流れた。
あれは鉄平そのものだったのだろう。
丹波の山に入る直前、万俵大介と話した後に将軍に向かって石を投げつけていた万俵鉄平。
自分の信念を貫く事ができず、弱っているところに堂々と寄ってくる将軍に恐れたのだろう。
万俵鉄平はもしかしたら、万俵敬介に恐れをなしたのかもしれない・・・。
そう。万俵鉄平は、敬介(祖父)に対して嫉妬している万俵大介(父親)の実子だった。
僕は白い巨塔もそうだけど、男の野望が朽ちてしまうシーンに非常に弱い。
自殺のシーンはかなりきた・・・男泣きです。
財前教授(唐沢寿明)の最期である「無念だ。」のシーンも同様。
男の、人生すらも歪めてしまう野望・信念。
美学だと僕は思っています。
「それをやりにおれが生まれてきた。そのことだけを考えればよい。」
ヘミングウェイ