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北海道大学は道内出身者より道外出身者が多い。僕の学生の頃は貸間を借りて住んでいることが一般的だった。サークルなどに入っていると、こまりごとをお互いに助け合い、兄弟以上に密な人間関係を作り上げていったものだ。

あるとき、僕は倒れたのである。脳出血かと疑われる症状で体が硬直していった。健康保険もないので、救急車を呼ぶこともできず、いろんな関係者に遺書のメールをして果てた。

どれくらい時間がたっただろうか、ヒグマ研究グループの後輩、ヨロズヤが九州からとんできて、救急車を呼び、健康保険を回復してくれた。

のは良かったが、しばらく勤務を休むため、その期間中、無給になってしまったのだった。ヨロズヤは貯金を切り崩し、僕の生活費を送ってくれた。東京の人に金を無心したが、根性がないと一蹴されただけに、ありがたみが増した。

ヨロズヤは今でも僕の健康を気づかってくれる。僕もなにかお返しをしたいが、できないままでいる。せめて、健康で大丈夫という安心感をヨロズヤに示すことがお返しになるかという勝手な気持ちでいる。