ある日、北風が太陽に力比べをしようといいました。
「今、あそこに丸くなっている
黒くて耳の垂れたもふもふうさぎを 走らせる事が出来た方が勝ちだ!」
まずは、北風。
びゅおぉぉぉぉーーーー。
びゅおぉぉぉぉぉぉーーーーー。

黒くて耳の垂れたもふもふうさぎは、「ふごぉ~」とうめくだけ。
いっこうに動く気配すらありません。
びゅおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーー。

黒くて耳の垂れたもふもふうさぎは「さむい・・・」とただつぶやくだけ。
びっっゆおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!

黒くて耳の垂れたもふもふうさぎは、「イケメン台無し・・・」とテンションだだ下がり。
「イケメンっていうか・・・ぶちゃかわですね」と太陽がツッコミを入れました。
「ぶちゃかわだな、たしかに」と北風も納得。
黒くて耳の垂れたもふもふうさぎは「おへやはいる」と
もそもそと ちっちゃなハウスの中に閉じこもってしまいました。

ここに入られては北風はもう太刀打ちできません。
ぶちゃかわいい顔で、じっと耐え忍びます。
「おやおや。それでは私の出番かな」 と、太陽が
優しい陽光を
黒くて耳の垂れたもふもふうさぎへと降注ぎました。
すると・・・・・・・・

黒くて耳の垂れたもふもふうさぎは

春が来たんだと喜びました。

黒くて耳の垂れたもふもふうさぎは
太陽の光に導かれるかのように そとへ一気に駆け出しました。

黒くて耳の垂れたもふもふうさぎはうららかな光をさんさんと浴びながらうれしそうに走り回ったのです。
「なんでも 力ずくで 済まそうとしたのがまちがっていたね。私の まけだよ。」 北風は がっかり。
それをじっと見ていた片耳垂れた体育会系の三毛うさぎは 「早くだして!」と
足をダンとならしてママを呼び、やっとトレーニングができると 一気に駆け出したのです。
しかし、黒くて耳の垂れたもふもふうさぎのニオイが気になって
なかなかトレーニングに集中できません。

「どうだい、もうひと勝負」と 少し鼻高々の太陽が意気揚々と北風に勝負を挑みました。
「いいけど・・・・結果は、おなじだろ」と北風が言いました。
続く。
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