好きな映画48 


スリー・ビルボード

何者かに娘を惨殺された主婦ミルドレッド(フランシス・マクドーマンド)が、腑抜けの警察に業を煮やして、町外れに三枚の広告をだす。

保守的な市民からの反発や警察内部からの嫌がらせは、次第にエスカレート。しかしそんなことにひるむ彼女ではなかった。四面楚歌の中、少しずつ彼女に味方する人も増えてくる。しかし警察署長(ウッディ・ハレルソン)の自殺により、さらに彼女に対する風当たりは強くなってきた。

看板広告を担当している社長が襲われ、彼女の怒りは頂点に…。事態はさらにとんでもない方向へと進んでいく。

家庭崩壊、DV、警察官の横暴、人種差別とまさにアメリカの闇の部分を鮮やかに描きだして見事。

ガンで余命いくばくもない初老の警察署長と若い妻との、赤裸な会話や、離婚した元夫の若い愛人が、何言っているのかよくわからない、空気読めないパープリンさも。(^_^;)

彼女に嫌がらせをしていて、警察をクビになったマザコン男(サム・ロックウェル)が、少しずつ変わっていく様子や、得体の知れないレイプ男らしき輩…。

まったなしの切羽つまった状況の中少しずつ彼女に味方する人のあたたかさも、サラリと描いて…。
いやぁ、面白かった。

殆どスッピンで、熱演していた主婦ミルドレッド役のフランシス・マクドーマンド。
娘を殺されて、その悔しさ、悲しさを怒りに昇華した彼女に怖いものはない。

決して感情に流されず、常にクールに目に見えない敵にひるむことなくぶつかってゆく姿に、何とも言えない思いに胸がいっぱいになりました。