好きな映画41

『赤い鳥逃げた?』 藤田敏八監督

70年代のどこかかったるい、シラケ世代が注目されていた、そんな時代の映画でした。私は幼すぎて映画館にはいけなかったがとても観たかった記憶が。公開当時は15才位。父に観たいというと、ポルノ映画だと真顔で言われて、気まずい雰囲気に…。
(  ̄▽ ̄)

そんな事もいまでは懐かしい思い出…。大人になってからみたら、やはり面白かった。
再アップします。



1973年製作。
監督:藤田敏八 脚本:藤田敏八、ジェームス三木
出演:原田芳雄、桃井かおり、大門正明、白川和子他


(感想)
冒頭から、いきなり白川和子のからみのシーンから始まり度肝を抜かされた。夫の留守に若い卓郎(大門)を家に連れ込んで情事に溺れる人妻。そこに突然踏み込む夫と宏(原田芳雄)。

しかし、全て図られたものだった…。

70年代…。
シラケム―ドが混沌と漂っていて、だれもが鬱積した思いを悶々とかかえていたような…。そんな時代の空気を淡々と描いていた。しかし卓郎の恋人のマコ(桃井かおり)が登場してから空気が一変する…。

まだどこかあどけなさが残る眼差し。
笑ったときのお多福のような屈託のない笑顔。
そして何よりもオ―ルヌ―ドのまぶしい裸体が新鮮だった。

形のよい綺麗なおっぱいで、トップレスで歩く姿がなんともおおらかで健康的で瑞々しい魅力に溢れていた。

卓郎の兄貴分のインポの宏(原田芳雄)に!試してみる?と軽くキスを。


『どう?』
『良くもないが悪くもないなぁ』。



そして人がいいだけが取り柄の駄目男を大門正明が好演。
何をやってもドジる、頭の弱さもすぐ泣顔になる情けなさも、なんか許しちゃう不思議な駄目キャラ。
(^_^;)

そこにいるのは、『あばよダチ公』や『遊び』で見せたキャラのまんまの大門正明。

そんな非常識で無茶苦茶な3人を軸にストーリーが展開していく。

後半に山道を車で逃げる3人をカメラが斜めから撮すショットや、
妄想の中でビルの屋上から飛び降りる男を逆まわしで見せたりと、随所、随所に遊び心も見られて飽きさせない。

ラストは想像通りのドッカ―ン。

 ここまで徹底していると
爽快感しかない…、。(^_^;)




♪すかし掘りのように、町がきれいだ。

それに気づく。

鳥を飛ばせ。

赤い鳥を。

それが空しい祭でも…。♪