初めてこの歌を聞いたのは、今から30年位前、銀座の博品館劇場で『アメリカンダンスマシーン』というミュージカルのいい場面ばかりを集めたショーを観た時。第一部の最後に、休憩の前に黒人の中年の男性がとても丁寧に情感こめて唄っていたのを、今でもよく覚えています。



「ミスター・ボージャングルズ」

僕はボージャングルズという男に会ったことがある
そうさ、彼はあなたたちのために踊ったんだ
ボロボロの靴でさ

白髪交じりの髪で、破れたシャツ
そして、ダブダブのズボン、古くてぐにゃぐにゃの靴

彼はそれは高くジャンプして
彼はそれは高くジャンプして
そして軽ろやかに着地したんだ

ボージャングルズさん、ボージャングルズさん、
ボージャングルズさん、踊っておくれ!
La-dee da da…
Hum-um-um…
Dee-dah-dah-dah

ニューオーリンズの監房で彼に会った
僕は落ち込んで自棄だったんだ
僕を年老いた目つきで見て話し始めた
彼の人生の話
彼の人生の話
彼は笑って、膝を打ってステップを踏んだ

名前はボージャングルズだって言ってた、
それから監房を滑るように横切り踊った
姿勢を正してからズボンを掴んで
その後、高跳び、かかとをかちっと合わせて
笑いはじめたのさ
笑いはじめたのさ、着ている服を肌蹴させてさ

ボージャングルズさん、ボージャングルズさん、
ボージャングルズさん、踊っておくれ!
La-dee da da…
Hum-um-um…
Dee-dah-dah-dah

客のためにミンストレルショーで踊り
南部中のカントリーフェアを回った
彼は涙しながら15年間の話をしてくれた
彼の犬と彼が旅どんな旅をしてのか
彼の犬が死んでしまって、彼の犬が死んでしまって
その後20年彼は哀しみ続けているんだ

彼は言った、私は今どんな機会でも踊ると
酔っ払い相手の安酒場で、はした金でも
でも、大抵は
そんな田舎のバーから締め出された
彼は言った、「飲みすぎてさ」
頭を振って
そして、彼は頭を振って
俺に誰かが頼むんだ「お願いだから!」
「お願いだから!」って

ボージャングルズさん、ボージャングルズさん、
ボージャングルズさん、踊っておくれ!
La-dee da da…
Hum-um-um…
Dee-dah-dah-dah
ダンス!ダンス!ダンス!

サミー・デイヴィスJr.:Wikipedia

http://www.youtube.com/watch?v=NvYmL5KsvYA&sns=em