先日、清水大敬監督の劇団のお芝居を観に高円寺の赤石スタジオに行ってきた。ここは昔からある劇場。今回のお芝居は『楽屋』という清水邦夫の作品を清水大敬氏が大胆に脚色・演出。

高校の演劇部出身の一人の女性が、芝居にとりつかれて女優を夢見て上京するというプロローグで幕開け。それから一気に挫折、絶望、ドン底に落ちた世界でもがく様子を、同じように挫折した人たちの魂の叫びを、淡々としたお芝居で一気に見せる。

激しい躍りと、テンポのいい展開で飽きさせない。夢を追い続けて、純粋さゆえに、現実に対応できず死をえらばざるおえなかった。

そんな救いようがない現実…。

それでも『一生懸命』に生きていけばいつか必ず幸せになれる。世の中、そんなに捨てたものじゃないよ。というエールが伝わってきた。

そしてなにより印象的だったのは、若手の役者たちにまじり、軽やかなステップで踊っていた座長の姿。70近い年齢にはとても思えないフットワークの良さ。

結成して32年。22回の公演を上演してきた実力をひしひしと感じたお芝居でした。