滝田監督のピンク映画時代の傑作。
再アップしました。

「痴漢電車 車内で一発」

監督:滝田洋二郎
脚本:片岡修二

(感想)
ヤクザの抗争と、ロミオとジュリエットばりの悲恋物語と痴漢電車と探偵という、ノリノリのノンストップジェットコースタームービー 。

二組のヤクザの組長に、大杉漣と池島ゆたか。池島ゆたかを暗殺するように指令を受けた殺し屋に、スマートな容姿の、ゴルゴ13メイクの蛍雪次郎。

電車の車内で幾度か、殺すタイミングを狙うがなかなかうまくいかない。池島ゆたか扮する組長は、ボディガードの色っぽい和服美人と人目を気にしないで、 激しいキスとプレイを楽しんでいる。( そこら辺りがいかにも痴☆電車)

街頭で歩いている所を射撃するが、たまたま飛び出してきた銀行強盗にあたって新聞に「お手柄市民 」と顔写真付きで紹介されたり、シリアスな中におばかな笑いを随所に取り込んで飽きさせない演出はさすが…。

車内で殺し屋の仲間の女性に痴漢しながら、 モーリス信号で会話したりと、小気味よいギャグの連発。

そしてあげくの果てに、ありえない展開の車内での銃の乱射と銃撃戦。

なかなかの迫力だった。

それでもなかなか決着がつかないからと、テレビのクイズ番組で決着をつけようとする。

罰ゲームはそれぞれの組員が、代わりにパンツ一枚で貼り付けになって、アシスタントの滝川真子のダーツを受ける。

特にダーツを投げる時の、真子ちゃんが笑顔から豹変して鬼のような顔になったり、 しょうもない質問に、まったく答えられない 組長のお馬鹿さ…。は爆笑。(^_^)v

最後は二人で漫才コンビを結成する。




そのどこまでも能天気な展開に唖然としてしまった。大杉漣、池島ゆたか、 蛍雪次郎とこの頃のピンク映画の男優は、今見ても独特の存在感と個性と風格があり、魅力的。

上野でみた3本の中で、一番 、劇場の観客を湧かせていた。(2012年、冬に鑑賞)

機会があれば是非。(^_^)v




滝川真子



蛍雪二朗



大杉漣



ミスタ-ピンクこと池島ゆたか