今までお涙頂戴的な動物ものはなんとも苦手で避けてましたがこれは思い切って鑑賞してよかった。なんともいえない、暖かい気持に満たされた。こういう映画も珍しい。
愛猫サバを亡くした女性漫画家の小島(小泉今日子)はショックで漫画が描けなくなってしまう。そんな彼女とそのまわりの人たちとの日常を淡々と描いていく。主人公の漫画家は独身。漫画ひとすじで全速力で走ってきた。とても自然体で天才にありがちなエキセントリックな所が見受けられないのが凄い。恋にはオクテだったようで心は少女のまま。ありあまる才能におしつぶされそうになりながら…。必死に戦ってきた清清しさのようなものを感じた。
そんな主人公の漫画家を小泉今日子が好演。時折見せる寂しそうな表情。ふっと笑う時の笑顔の神々しさ。別れも修羅場も乗り越えて…。自分の中できれいに昇華して地に足をつけて歩いている強さを感じた。昔からちょっと変わっていてアイドルらしくない感性をもっているなあとは感じていたけど。常に自分をクールに見ていて10代はそんな創られた虚像に対していつももがいていたような気がする。
若い時はそのツッパリ加減がなんか鼻についた時もあったけど…。女も30代、40代を通り越してくるといやがおうでも挫折を味わいまるくなってくる。
この主人公の女性漫画家は自分の世界をしっかり持っていて、一見全ての人を包み込む優しさがあるけど、心の奥の部分は絶対に他人にはみせない。そして立ち入れさせない。
かといって自分に固執しているわけではなく病気も愛猫の死も、自分に与えられた運命と静かに受け入れる。ただ好きな漫画を描き続けていたいだけ。
ある日女性漫画家は突然病魔に襲われる。手術後にうなされて死神にあう夢を見る。そこで最初の猫サバとであい、お互いに存分に語りあう。このシーンはしみじみと泣けてきた。
夜の公園。彼女が歩くたびに暗い道に電気がつく。夜中のカフェに待ち構えているのは死神。死んだ猫と話合う。ありえない展開が自然に展開する。まさに夢を見ているような浮遊感に酔いしれて…。
アシスタント役のナオミ(上野樹里)の好演も見逃せない。男の子のようなパワーと不思議なドライブ感覚をサラリと演じて。これからどういう女優になっていくかが楽しみだ。
(2009年2月鑑賞)
愛猫サバを亡くした女性漫画家の小島(小泉今日子)はショックで漫画が描けなくなってしまう。そんな彼女とそのまわりの人たちとの日常を淡々と描いていく。主人公の漫画家は独身。漫画ひとすじで全速力で走ってきた。とても自然体で天才にありがちなエキセントリックな所が見受けられないのが凄い。恋にはオクテだったようで心は少女のまま。ありあまる才能におしつぶされそうになりながら…。必死に戦ってきた清清しさのようなものを感じた。
そんな主人公の漫画家を小泉今日子が好演。時折見せる寂しそうな表情。ふっと笑う時の笑顔の神々しさ。別れも修羅場も乗り越えて…。自分の中できれいに昇華して地に足をつけて歩いている強さを感じた。昔からちょっと変わっていてアイドルらしくない感性をもっているなあとは感じていたけど。常に自分をクールに見ていて10代はそんな創られた虚像に対していつももがいていたような気がする。
若い時はそのツッパリ加減がなんか鼻についた時もあったけど…。女も30代、40代を通り越してくるといやがおうでも挫折を味わいまるくなってくる。
この主人公の女性漫画家は自分の世界をしっかり持っていて、一見全ての人を包み込む優しさがあるけど、心の奥の部分は絶対に他人にはみせない。そして立ち入れさせない。
かといって自分に固執しているわけではなく病気も愛猫の死も、自分に与えられた運命と静かに受け入れる。ただ好きな漫画を描き続けていたいだけ。
ある日女性漫画家は突然病魔に襲われる。手術後にうなされて死神にあう夢を見る。そこで最初の猫サバとであい、お互いに存分に語りあう。このシーンはしみじみと泣けてきた。
夜の公園。彼女が歩くたびに暗い道に電気がつく。夜中のカフェに待ち構えているのは死神。死んだ猫と話合う。ありえない展開が自然に展開する。まさに夢を見ているような浮遊感に酔いしれて…。
アシスタント役のナオミ(上野樹里)の好演も見逃せない。男の子のようなパワーと不思議なドライブ感覚をサラリと演じて。これからどういう女優になっていくかが楽しみだ。
(2009年2月鑑賞)