セラピストおりょうの徒然記 -20ページ目

ある夜、眠れない女の子がいた。
心がザワザワして、

ため息がやたらと増えて、

目を閉じてもぐるぐる思考が回って、眠れない夜。

ふと窓の外を見ると、

月がやけに近くに感じた。
まるで、話しかけてくるみたいに。

そのとき

月のとなりに、

ふわりと小さな猫が座っていた。
 

まるでそこが自分の場所かのように、
しっぽをくるんと巻いて、月に寄り添ってた。

「こんな夜はね、

無理に寝なくてもいいんだよ」
 

猫がふわりと彼女に話しかけた。

 

「あなたの心が何かを感じてる証拠だから。
それって、とっても生きてるってこと。
眠れない夜こそ、魂が息をしてるんだよ」

女の子は、少しだけ涙が出た。
でも、それは寂しさじゃなくて、
やっと誰かに気づいてもらえたような、

あたたかい涙だった。

猫はにゃあと鳴いて、
月の光を少しだけ彼女の枕元に落としていった。
それは、金色に光る、小さな“安心”。

女の子は、目を閉じながらこう思った。
「きっと、わたしの中にも月と猫がいる」って。

そしてその夜、少しだけ心が静かになって
星がまぶたの裏を通りすぎていったころ、
彼女は、いつのまにか、すうっと眠っていたんだ。

この話が、今日のあなたの夜に、

そっと灯りをともしますように。

 

 

 

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