自分を大切にするって、結局どういうこと? | セラピストおりょうの徒然記

「好きなことをする」だけが、自愛ではない

「もっと自分を大切にしよう」

 

そう言われて、

好きなものを食べる。
ゆっくりお風呂に入る。
カフェでのんびりする。
欲しかったものを買ってみる。

 

もちろん、こうした時間も大切です。

でも、それだけではなぜか満たされないことがあります。

 

なぜでしょう。

 

それは、本当に自分を大切にするということが、

「自分を喜ばせること」だけではないからです。

 

もっと根っこのところにあるのは、

自分の本音を、自分自身が無視しないこと。

なのだと思います。

 


自己受容と「甘やかす」は違う

 

たとえば、やらなければならないことがあるのに動けないとき。

 

「今日はやらなくていいよ」

と全部放り出してしまうことが、

いつでも自分を大切にすることとは限りません。

 

一方で、

「またできない私はダメだ」

と責めながら無理に動くのも違います。

 

自己受容とは、その真ん中です。


まず、

「私は今、やりたくないんだね」

「疲れているんだね」

「怖いのかもしれないね」

と、今そこにある感情を否定せずに認める。

 

そして、そのあとで聞いてみます。

「じゃあ、本当はどうしたい?」

 

休みたいのかもしれない。

少しだけやってみたいのかもしれない。

誰かに助けてもらいたいのかもしれない。

 

自己受容とは、

どんな自分も認めたうえで、

自分の本当の望みに沿った選択をしていくこと。

 

単に嫌なことから逃げ続けることとは少し違います。

 


自分を大切にし始めると、なぜ怖くなるのか

 

これまで周囲を優先して生きてきた人ほど、

自分の本音を優先し始めると、

不思議なくらい不安になることがあります。

 

「こんなこと言ったら嫌われないかな」

「わがままなんじゃないかな」

「今までの私じゃなくなってしまう気がする」

 

そんな感覚です。

 

時には、周囲から

「最近変わったね」

「前はやってくれたのに」

と言われることもあるでしょう。

 

こうした出来事を

「お試し現象」と表現することもあります。

 

ただ、何か超常的な力があなたを試しているというより、

 

今まで慣れていた生き方から

新しい生き方へ移るときに起きる

心理的な抵抗や、人間関係の調整期間

と考えたほうが自然です。

 

人は、慣れた状態を「安全」と感じやすいもの。

たとえその生き方が苦しくても、

 

長年続けてきた

「我慢する私」

「人に合わせる私」

「期待に応える私」

を手放そうとすると、不安が出てくることがあります。

 

だから怖くなったからといって、

「この選択は間違っている」

とは限らないのです。

 


STEP1 まず、違和感を見逃さない

 

自分を大切にする第一歩は、大きな決断ではありません。

もっと小さなところにあります。

たとえば誰かに何かを頼まれた瞬間、

 

胸が少し重くなる。

「嫌だな」と思う。

 

なぜか疲れる。

その小さな違和感を、

「そんなこと思っちゃダメ」

と消さないこと。

 

まずは、

「私は今、嫌なんだな」

と認めてみます。

 

そこで、すぐに結論を出さなくて大丈夫です。

まず、自分の感覚を自分が聞いてあげる。

ここがスタートです。

 


STEP2 「本当はどうしたい?」と聞いてみる

 

私たちはつい、

「相手はどう思うかな」

「迷惑じゃないかな」

「普通はどうするんだろう」

と考えます。

 

でも一度、その問いを横に置いてみます。

そして自分に聞きます。

 

「私は本当はどうしたい?」

 

帰りたい。

断りたい。

会いたい。

休みたい。

挑戦したい。

言いたい。

 

本音は、ときどき格好悪いものです。

合理的でもありません。

 

だからといって、

全部その通りに行動する必要はありません。

 

でも、

自分だけは、その声を聞いてあげる。

それだけでも、自分との関係は変わり始めます。

 


STEP3 小さな境界線をつくる

 

本音に気づいたら、次は小さく行動してみます。

いきなり人生を変える必要はありません。

 

「今日は難しいです」

「少し考えてから返事します」

「今回はやめておきます」

そんな一言でも十分です。

 

「NO」を言うことは、

誰かを拒絶することではありません。

 

ときには、

自分の時間、自分の心、

自分の人生に「YES」を言うこと

でもあります。

 


STEP4 「恐れ」ではなく「大切にしたい」で選ぶ

 

迷ったときには、一度問いかけてみてください。

「私は今、怖いからこれを選ぼうとしている?」

 

それとも、

「自分を大切にしたいから、これを選んでいる?」

 

「嫌われたくないから行く」

「怒られたくないから引き受ける」

「見捨てられたくないから我慢する」

 

こうした選択を全部なくす必要はありません。

でも気づけるようになると、

少しずつ選択肢が増えていきます。

 

怖さがあったとしても、

「それでも私は、私を大切にするほうを選びたい」

そんな小さな選択が、

自分との信頼をつくっていきます。

 


STEP5 自分を大切に扱う「証拠」を増やしていく

 

人は、頭で何を考えているかだけではなく、

日々、自分をどう扱っているかからも自分自身を学んでいきます。

 

疲れている日は早く寝る。

無理な予定を一つ減らす。

会いたい人に連絡してみる。

今日は外食にする。

スマホを置いて10分ぼーっとする。

嫌なことを「嫌だった」と認める。

 

ほんの小さなことで構いません。

その一つひとつが、

「私は私を雑に扱わない」

という証拠になっていきます。

 


シャンパンタワーの一段目に、自分を置く

 

自分を大切にする考え方のひとつに、

「シャンパンタワー」というたとえがあります。

 

一番上のグラスが自分。

その下に家族や大切な人。

さらにその下に仕事や社会があります。

 

一番上の自分のグラスが満たされれば、

そこから溢れたものが自然と周囲へ流れていく。

 

そんなイメージです。

 

ここで大切なのは、

「自分さえ良ければいい」という意味ではない

ということです。

 

むしろ逆です。

自分が枯れた状態で与え続けていると、

 

いつか、

「私ばかり」

「どうして分かってくれないの」

という気持ちが生まれてしまうことがあります。

 

だから、自分を満たすことは、

周りを大切にすることと対立するものではありません。

 


でも、「満たす」より先にすることがある

 

ここが、実は一番大切かもしれません。

一生懸命、自分を満たそうとしているのに、

なぜか満たされない。

 

そんなときは、

グラスに何を注ぐかより、どこから漏れているか

を見てみてください。

 

嫌なのに笑っている。

疲れているのに予定を詰める。

本当は悲しいのに「平気」と言う。

相手の機嫌ばかり考える。

自分の気持ちより「どう思われるか」を優先する。

 

どれだけ素敵な休日を過ごしても、

日常で自分の本音を無視し続けていたら、

グラスはなかなか満たされません。

 

だから本当の自愛は、

いつも心地よいとは限らないのです。

 

断ることかもしれない。

助けを求めることかもしれない。

会いたいと言うことかもしれない。

離れることかもしれない。

時には、ちょっと怖い。

 

でもその選択の奥に、

「私は私を見捨てない」

という静かな愛があります。

 


自分を大切にするとは、自分の味方でいること

 

結局、

自分を大切にするとは、

毎日ご機嫌でいることでも、

好きなことだけをすることでもありません。

 

悲しい自分も。

嫉妬する自分も。

怖がる自分も。

動けない自分も。

何かを強く望んでいる自分も。

まず自分だけは、その存在を否定しない。

 

そして、

「あなたは本当はどうしたい?」

と何度でも自分に聞いてあげること。

 

自分を大切にするというのは、

自分を完璧にすることではありません。

 

どんな自分になったとしても、
自分だけは自分を置いていかないこと。

 

私は、それが自己受容の土台なのだと思います。

 


自分の本音が分からなくなってしまったときに

 

長い間、人に合わせることや

期待に応えることを優先していると、

 

「私は本当はどうしたいんだろう?」

と聞かれても、すぐに答えが出てこないことがあります。

 

でも、それは心の声がなくなったわけではありません。

 

ただ、ずっと後回しにしてきたから、

少し聞こえにくくなっているだけかもしれません。

 

オンライン心理カウンセリングでは、

 

今感じているモヤモヤや不安、

繰り返してしまう人間関係、

つい自分を責めてしまう思考などを、一緒に丁寧に見ていきます。

 

そして、

「私は何を感じているのか」
「私は本当はどうしたいのか」
「私は何を怖がっているのか」

を、あなたのペースで少しずつ言葉にしていきます。

 

答えを外から与えるのではなく、

もともと自分の中にある答えを、

一緒に見つけていくカウンセリングです。

 

自分を後回しにする生き方から、

自分の気持ちを大切にしながら、

自分の人生を選べる生き方へ。

 

もし今、

「頭では分かっているのに変われない」

「自分の本音がよく分からない」

「いつも同じ人間関係で苦しくなる」

 

そんな感覚がある方は、一度ゆっくりお話ししてみてください。

▼ オンライン心理カウンセリングの詳細・お申し込み
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