「叶えたい」が強いほど苦しくなる理由 “ない”から“ある”へ戻る意識の使い方 | セラピストおりょうの徒然記

「こうなりたい」「これが欲しい」

「この願いを叶えたい」と願うこと自体は、
決して悪いことではありません。

 

でも不思議なことに、願いを強く意識すればするほど、
かえって苦しくなることがあります。

 

なぜなら「叶えたい」と思うたびに、
同時に「今はまだ叶っていない」

という現実も確認してしまうからです。

「欲しい」が、いつの間にか「ない」の確認になる

 

たとえば

「もっとお金が欲しい」と思ったとします。

すると銀行口座を見たり、

今月の売上を確認したり、
周りの人と比べたりして、

 

「まだ足りない」
「まだ叶っていない」

と考え始めます。

 

恋愛でも同じです。

「愛されたい」と強く思うほど、
連絡が来ているか、
相手はどう思っているか、
関係は進んでいるかを確認したくなります。

 

つまり願望そのものよりも、
「まだない」

という確認作業に意識を使い始める。

ここから執着が強くなっていきます。

じゃあ、「ある」を見ればいい?

 

潜在意識の話では、

「すでにある豊かさを感じましょう」
「感謝しましょう」
「叶った未来の感情を先取りしましょう」

とよく言われます。

 

確かに理屈としては分かります。

でも実際には、

ここで多くの人がこう思うはずです。

 

「いや、それができないんよ。」

 

不安なのに

「安心しています」

と思おうとしても無理がありますし、
 

寂しいのに

「私は愛されています」と言っても、

 

心の奥では、
「いや、今寂しいし」と反応します。

 

だから、無理に上の感情へ

行こうとしなくてもいいんです。

エイブラハムの22段階で考える

エイブラハムには、
感情を22段階に

分けて考える方法があります。

 

上には

愛、感謝、自由、喜び、希望、楽観

などがあり、
 

下には

心配、不安、怒り、罪悪感、無力感、絶望

などがあります。

 

 

ただし、この表は、
「上の感情が正解で、下の感情はダメ」

というランキングではありません。

 

むしろ、
今いる場所から

少しだけ楽な場所へ移るための地図
として見ると分かりやすいです。

 

不安の真っただ中にいるのに、
いきなり

「私は最高に幸せ」

と思わなくてもいい。

 

「まあ、今すぐ全部決めなくてもいいか」
「もしかしたら大丈夫かもしれない」

 

そんなふうに、
少しずつ楽な考えへ動けば十分です。

最初にすることは、「波動を上げる」ことではない

 

ここが一番大事です。

不安になったとき、すぐに、

 

「感謝しなきゃ」
「ポジティブにならなきゃ」
「上の周波数に行かなきゃ」

と考えなくてもいい。

 

むしろ最初にやることは、
抱えている荷物を一度下ろすことです。

 

頭の中では、

「どうしたら叶うんだろう」
「いつ叶うんだろう」
「このままで大丈夫かな」
「もっと頑張らなきゃ」

と、いろいろな荷物を抱えています。

 

それをいったん全部まとめて、
イメージの中でドサッと地面に置く。

 

「今は答えを出さなくていい」
「今は未来を決めなくていい」
「この5分だけは考えなくていい」

 

そう思うだけでも、
心に少し余白ができます。

 

安心とは、

何かを手に入れた結果だけではなく、


握りしめていたものを

緩めた瞬間にも生まれる感覚
なのかもしれません。

目の前の現実を「絶対」にしない

 

ここでもうひとつ、
面白い考え方があります。

 

それが、
今見えている現実は、

少し前までの自分の積み重ねの結果かもしれない
と捉えることです。

 

今日の体型は、
今日一日の食事だけで

できたものではありません。

 

今日の売上も、
今日だけの行動で

作られたものではありません。

 

人間関係も、

昨日までのやり取りや、
自分と相手の状況が

積み重なって今があります。

 

つまり今目の前に見えているものだけを見て、
「これが私の未来だ」

と決めつける必要はありません。

 

私はこの考え方を、
「現実にはタイムラグがある」
と捉えると分かりやすいと思っています。

今日の現実を見て、未来まで決めていない?

 

たとえば今月の売上が低かったとき、
「私は稼げない」と決めつけてしまう。

 

好きな人から連絡が来ないと、
「私は愛されない」と思ってしまう。

 

何かに失敗すると、
「私はやっぱりダメだ」

と自分そのものを否定してしまう。

 

でも、それは目の前の出来事から、
未来まで一気に予測しているだけかもしれません。

 

今見えている現象と、

これからの未来は同じではありません。

 

ここを切り離せると、
かなり楽になります。

 

「今の現実」と「今の私」を分ける

 

何か嫌なことが起きた瞬間、

「またダメだった」
「私のせいだ」
「どうせうまくいかない」

と、いつもの思考が出てくることがあります。

 

そんなときは、
「これは昔からの私の考え方が出てきただけかもしれない」
と捉えてみます。

 

その考えを、
自分そのものにしない。

 

イメージするなら、
自分にベタッと貼り付いているシールを、
ベリッと剥がして横に置く感じです。

 

「こう思っている私もいる。
でも、この考えを今の私が採用しなくてもいい」

 

そう思えるだけでも、
過去のパターンと今の自分の間に少し隙間ができます。

そして、「新しい私」を今に置く

 

そこで、ひとつ問いかけます。

「もし、この問題が問題ではないとしたら、

私はどうしたい?」

 

または、

「何の障害もないとしたら、

私はどんな状態でいたい?」

 

ここで大切なのは、
「どうやって叶える?」と考えることではありません。

 

まず聞くのは、
「どんな私でいたい?」です。

 

安心している私。
自由な私。
楽しんでいる私。
堂々としている私。
焦っていない私。

 

その自分を、

いつか未来になる自分ではなく、
今ここに少しだけ置いてみます。

未来を変えるのは、「何をするか」だけではない

 

同じ行動でも、
どんな状態から行動するかで

結果はかなり変わります。

 

「売上がない、どうしよう」

という焦りから投稿するのと、
 

「これを必要としている人に届けたい」

と思って投稿するのでは、
文章も表情も伝わり方も変わります。

 

「嫌われたくない」

という不安から連絡するのと、
「私はこの人と話したい」

という素直さから連絡するのでも、
まったく違います。

 

つまり未来へのベクトルは、

行動だけではなく、
その行動をしているときの自分の状態

にも宿っています。

「ある」とは、現実を無視することではない

 

「ある」に意識を向けるとは、
問題を見ないことではありません。

 

お金が足りないのに

「お金はあります」と言い張ったり、
 

辛いのに「私は幸せです」

と無理に思い込んだりすることでもありません。

 

「不安はある。
でも、今日食べるものもある」

 

「話を聞いてくれる人もいる。
私には考える力もある」

 

「選び直すこともできる」

 

そうやって、
“ない”しか見えていなかった

視野を広げること。

 

それが「あるを見る」

ということだと思います。

「ある」を感じると、少しずつ上へ戻れる

 

小さなことで構いません。

温かい飲み物がある。
布団がある。
今日もご飯が食べられる。

好きな音楽がある。
身体が動く。
誰かの言葉に少し笑えた。

 

そんな疑いようのない小さな「ある」に意識を向けると、
一瞬だけでも身体が緩むことがあります。

 

その「ふぅ」が大事なんです。

いきなり感謝や喜びまで行かなくてもいい。

不安から少し安心へ。
絶望から「今日はもう寝よう」へ。

 

そこから、
「明日は何か違うかもしれない」へ動けばいい。

エイブラハムの感情の段階でいうなら、
一気に一番上を目指すのではなく、
少しずつ上へ移動していく感覚です。

過去の私を、未来の私にしない

 

私たちは、
過去の出来事から無意識に未来を決めようとします。

 

「前も失敗したから」
「昔こうだったから」
「私はいつもこうだから」

そんなふうに考えてしまう。

 

でも、
過去は未来の証拠ではありません。

過去に失敗した私も、過去に成功した私も、
今この瞬間の私とは少し違います。

 

過去を参考にすることはあっても、
過去に未来を決めさせなくていい。

今日、違う考えを選べばいい。
今日、違う行動をしてみればいい。

今日、違う自分でいてみればいいんです。

願いを叶える前に、「自分に戻る」

 

私は、願望実現で本当に大切なのは、
「ずっと高い波動でいること」ではないと思っています。

 

不安になる日もあるし、
落ち込む日もある。

執着することだってあります。

 

でもそのたびに、
「あ、今また重たい荷物を持っているな」

と気づけばいい。

 

そしてドサッと置く。
過去の考えをベリッと剥がす。
今ここにあるものをひとつ見る。

 

そのうえで、
こう問いかけます。

「本当は、私はどんな状態でいたい?」

 

安心。
自由。
穏やかさ。
喜び。
希望。

 

その中から、
今できるものをほんの少し選べばいい。

「ある」の世界は、ずっと幸せな世界ではない

 

「ある」の世界にいる人だって、
不安になります。

怖くもなるし、
寂しくなることもあります。

 

違うのは、
そこを最終地点にしないことです。

「不安になった。だから私はダメ」ではなく、
「不安になった。じゃあ少し戻ろう」でいい。

 

願いを叶えるために、
必死に未来へ走らなくてもいいんです。

 

まず荷物を下ろし、
過去の私を横に置いて、
今ここにあるものを見る。

 

そして、まっさらな今から、
これからの自分を選んでいく。

未来は、

過去の続きだけで作られるわけではありません。

 

今この瞬間から、
違う方向を向くこともできます。

 

だから「まだ叶っていない」を見る代わりに、
今日ひとつだけ、こう問いかけてみてください。

 

「今の私が、少し安心できる考え方は何だろう?」

 

その小さな方向転換が、
思っている以上に

これからの自分を変えていくのかもしれません。

 

もし一人で戻れないときは、一緒に見つけていく

 

「頭では分かっているのに、不安から抜けられない」
「同じことを何度も考えてしまう」
「過去の出来事から、どうしても未来を悪く想像してしまう」

 

そんなときは、
無理にポジティブになろうとしなくても大丈夫です。

 

自分では当たり前になっていて気づきにくい思考のクセや、
いつも無意識に選んでいる「不安になる捉え方」を、
ひとつずつ一緒に見つけていきます。

 

そして、

「本当はどうしたいのか」
「どんな自分でいたいのか」
「今より少し安心できる考え方は何か」

そこを丁寧に見ながら、
過去の自分に引っ張られすぎず、
今の自分から選び直せる状態をつくっていきます。

 

カウンセリングは、
答えを押しつける場所ではありません。

 

自分でもまだ気づいていない気持ちや、
本当はもう持っている

「ある」を一緒に見つけながら、
今より少し生きやすい方向へ整えていく時間です。

 

一人で考えていると同じところをぐるぐるしてしまうとき、
誰かと一緒に見つめることで、
ふっと荷物を下ろせる瞬間があります。

 

その「ふぅ」と力が抜ける場所から、
また新しい自分を選び直していきましょう。

 

オンライン心理カウンセリングの詳細は

こちらからご覧いただけます。

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