明日は夫が出張から帰ってきます。今日の夜は娘とおにぎりパーティーしました少食な娘がたくさん食べた〜
さて、過去の振り返り。約20年前の夫との出会いから、ドイツ移住に至るまでを書いています。
義父は若くして引退後、イタリアに住む予定で家を建てましたが、義母と離婚して、次の奥さんがイギリスに住むことを希望したので、イタリアに建てた家は空き家になってしまいました。
義父の出身はイタリアの山の中。ローマから2時間弱。人口500人位の小さな村です。親戚がたくさん住んでいるので、今もよく遊びに行きます。
初めてこの村を訪ねたのは、約15年前の年末年始。日本に住んでいる時に、クリスマスにイギリスに帰省し、その帰りに夫と二人で寄りました。
夫は子供の頃から何度もこの村に来ていると聞いていたので、何の疑問も持たずにイタリアに向かったのですが、、、
着いてみてビックリ。
夫、イタリア語ゼロ
本当に本当に、ゼロ
ちなみに、私達はこの訪問の少し後に1年間シチリア島に住むことになるにですが、夫のイタリア語は未だほぼゼロ「トマト(pomodoro)」の事を、「Pomoriggio」と言っていて仰天しました
(「午後(Pomeriggio)」と混同していると思われる。イタリア語でトマトは基本中の基本の単語なのに)
さて、人口500人の田舎の村の人達が、英語を喋れるわけもなく、、、
とにかく、村に着くなり、身振り手振りで親戚(夫の伯母さんと従兄妹とその旦那さん)の家に連行され。
盛大に盛り付けられた料理。まぁとにかく、と、これでもかと食べさせられます。
食事中、色々と質問されているようですが、何言ってるのか全くわからない
無知だった私は、ヨーロッパの言語は英語に似ているし、夫も少しは喋れるだろうし、問題ないだろうと思っていました。甘かった
夫よー、カンベンしてくれ
諦めずに、しつこく、ゆっくりと、英語で話すも、眉間にシワを寄せて、わからない、のサイン
大学で第二言語だったスペイン語ならわかるだろうと、元々貧弱な語彙を駆使するも、、、
全く通じず
ああもう絶望的だ、とりあえず義父の家に行って、出発まで家でゆっくりするしかない、と思い始めた時。
従兄妹の息子さん、登場。
私達よりちょっと年下のイケメン大学生
でも、一瞬の希望はすぐに打ち砕かれ、、、
彼も英語は全然ダメ
でも何か、ジャポネーゼとか言っている???
そう、私は日本人よ。それが何か?
そうこうしている間に、誰かに電話する息子さん。
少し経つと、ドアベルがなります。
そして入ってきたのは、息子さんのお友達のイタリア人女性。
「こんにちは〜。私、○○です。私、日本語少ししゃべれます」
なんと、英語も全く通じない、イタリアの山奥で、日本語を喋る人物が!!
彼女は日本が大好きで、数カ月間日本に留学もしてた事もあるそう。とても日本語が上手でした。
それからは、彼女に頼りっきりの私達でしたが、彼女のお陰で、初のイタリア親戚訪問は大成功?!親戚の方々と何とか意思疎通ができたのでした〜
ちなみにこの彼女は現在、アリタリア航空に勤務して、世界を飛び回っています。
とても忙しい彼女ですが、今でも義父のイタリアの家に行くと、彼女とは必ず会います。
人生は出会い。出会いは人生。この素晴らしい、そしてグッドタイミングな出逢いに感謝です