地上用望遠鏡は、本来は野鳥観察などに使うものですが、EDやフローライト使用のものは、天体もよく見えるのでお勧めできます。
空を見上げることになるわけなので、直視型ではなく45度傾斜型をお勧めします。
普通の天体望遠鏡は上下逆さまで使いにくいですが、地上用望遠鏡は正立像なので子供にも使いやすいです。キャンプに持っていって子供に自由に使わせることもできます。
地上用望遠鏡は部品が少なく、比較的丈夫なので、なくしたり落として壊す可能性も少なくて済みます。
(もちろん落とさないように丁寧に使うべきなのは言うまでもありませんが。)
また一般に生活防水になっていて、保管・携帯用ケースも初めから付属していたり、専用品が用意されています。
多くのメーカーが参入していますができるだけ一流メーカーのものをお勧めします。特にコーワのプロミナーは評判が良いようです。
量販店に行けば展示品がガラスケースに入っているので、店員に言って、ぜひ実物を触ったり覗いたりしましょう。
これらは、丈夫なカメラ三脚とのセットで合計3~4kgくらい、幅50cm、高さ1m程度とコンパクトです。
しかし欠点もあります。
1.45度傾斜タイプでも、天頂付近の星を見ようとすると見上げる姿勢になり、長く見続けると首が苦しくなる。
2.倍率は20倍から60倍くらいまでで、それ以上拡大することはできない。
3.アイピースはそのメーカーの専用品で、互換性がない(ペンタックスを除く)。
4.ファインダーがないので、目標の天体を視野に入れにくい。
5.星は日周運動で常に動いているので、カメラ三脚に固定するとどんどん目標の天体が逃げていってしまう。
このうち、1.と2.は仕方のないことです。
地上用望遠鏡は正立プリズムを使っているので、像がボケやすいという問題があります。
つまりアラが目立たない60倍以内で見ることが前提になっているので、アイピースを変えてそれ以上の倍率にするとアラが目立つようになり、特に良く見えるわけではありません。
3.は、ペンタックスの製品(PFシリーズ)は接眼部31.7mm径規格に従っているので、天体望遠鏡メーカーのアイピースも使えます。
「ペンタックス PF-65EDA II」 は小型軽量で使いやすく、初心者にもお勧めです。
4.については、自分で簡単な素通しファインダーを作って両面テープなどで取り付けることで改善できます。
5.については微動(びどう)ができる雲台(うんだい)や経緯台を追加することで改善できます。
例えば、ビクセンのポルタ経緯台に(マルチプレートをはさんで)地上用望遠鏡を取り付けることができます。
あるいは、ミザールのKD経緯台という電動式のものもあります。
手元のコントローラーで微調整ができるので、手振れのわずらわしさがなく便利です。私はこれを使っています。
次回に続きます。




