変化はキライかい?
正直言おう。
キライである。
出来ることならずーっと同じ所に居てぬくぬくと暮らしていたい。
これが本音だ。
しかし、しかしだ。
知ってしまったんだよ。
変化する喜びを。
ネフローゼ症候群、大腿骨頭壊死となり内蔵と足が不全となり人間として不全となる。文字通り「人生の終わり」を経験した。
しかしそこに訪れたのは【強制終了】ではなく【強制再起動】だった。
体は生れ変り人生は180°変わった。
変化がキライな僕はコツコツとサラリーマンをしていた。
人のマネをする事でナミガゼをたてずに仕事をこなす。
いわゆる「可もなく不可もなく」ってヤツだ。
そんな生活をしていた。
そんな時に現れたのがふたつの難病だった。
変化を嫌う僕にとってはとても信じられない出来事だった。
「なぜ僕が。。。」
驚きと不安。
制限される生活。
可哀想な目で見られる悔しさ。
この変化は耐えきれない。
「理不尽すぎる」
しかし、心の何処かでほくそ笑む僕。
「変わった」と。
当時は分からなかったが
今思うとイヤだったのが
そうでもない自分も確かにいた。
そう、変化を待っていたのだ。
『さあ、お望み通りのものをあげよう』
かみさまがそう言った。
望んでいたのさ。
苦しいさ。
痛いさ。
でもこれが【変化】。
だから受入れ
そして生まれ変わった。
だけどこの話にはまだ続きがあった。