家だけは無事なので、初回の罹災証明はインフラが整ってないからという理由づけがされていた。
今、インフラは整ったので帰れますよね?というお伺いが来ている。
帰れるかーい!隣の家が斜めってて、直して住むと言ってるらしいけど、その隣も全壊、その隣も全壊、死屍累々な状況で家直す手筈も整えられない。
そもそも、我が家屋は無事と言っても、玄関がベコっとねじれ気味にハマってて動かず、窓からの出入りしか出来ない。
よっこらしょっとー!ってなんとか飛び乗って中に入って、出る時は足首を捻らない様に…と、出来るだけ地面に近いとこまで足を伸ばして着地(アラフィフになって、自分の動きに慎重になった)。
…我が母親、もう75歳なんだけど…窓に飛び乗れるかな…無理だよな…。
実家は半壊認定で住めるわけもなく、輪島市で被災した我が家と能登町で被災した母親の2つの被災状況が並行して存在してる。
我が家は一部損壊だがお隣さんが倒れそうで帰るに帰れないが、書面上で言えば無事。
母親はガッツリ半壊認定、ゆーたら地盤も危なくて、公費解体までに地盤がおかしくなって家が崩れるんじゃないか?と思ってる。
一方で輪島の我が家の場合、その、書面上は無事という事で、もう被災者じゃないよね?って言われたら…じゃあウチの状況で住めますか?って話し。
文字列だけ見て無理でしょとかイケるっしょって言うのは楽だよ。
じゃあ、そんな状況に実父母や子供たちを平気で突っ込めるか?って話なの。
インフラあるから大丈夫っしょって簡単に言える?
お隣さんはいつ崩れるかわかりません、住むつもりらしいですが今のところリフォームの空気はありません、だって周りが全壊だらけで重機も入れられない状況だからね。
水と電気は無いと本当に大変だった。
だが、その二つが揃ったから住めるよね?は違うよね。
人間的生活が確保出来もしないのに、帰る気は起こらない。
そもそも、半壊以上じゃないと仮設住宅入れないしな。
若い世代ほど、耐震にお金かけてたと思うのよ。
そういう家の方が生き残ってるけど、半壊以上じゃ無いと何も補助してもらえないし、じゃあもっと良いとこに行こうって流出しちゃうんじゃ無いかな。
今まさに我が家はそういう局面に来てる。
そういうとこで、人口流出してしまってるのも国はわかった方がいいんじゃないかな。