対馬の千俵蒔山と長谷川画伯
 
 長谷川潾二郎画伯が対馬市上県町の千俵蒔山を描いたとみられる
 
「早春の岬(伊東付近)」を偶然見つけた。
 
9月9日の日本経済新聞掲載の「美の美」『長谷川潾二郎の静かな世界』の
 
紙面には「猫」の絵と並んで「早春の岬(伊東付近)」が紹介してあった。
 
「早春の岬(伊東付近)」を見て 「千俵蒔山だ!!」と直感した。
 
絵の山容は、対馬の千俵蒔山と寸分の狂いもないようだ。
 
 その後、上県町佐護に行った折に千俵蒔山を西側より撮影し
 
「早春の岬(伊東付近)」と比較、間違いないと確信した。
 
特に注目したのが山裾の海岸を走る道路で、ピッタリと合致する。
 
 問題は長谷川潾二郎画伯が対馬を訪れたことがあるかどうかだ。  !?
 
「早春の岬(伊東付近)」を所蔵している宮城県美術館に写真を
 
郵送して問い合わせた。回答は「よくわからない」とのことだった。  
 
 同封した写真は、山をおおっている茅が青々していて絵に描かれている
 
茶色とは異なっている。
 
「早春の岬(伊東付近)」は、早春に千俵蒔山を描いたと思われるので
 
草が枯れる2月か3月に再度、撮影し同美術館に提供したいと考えている。
 
イメージ 1
              「早春の岬(伊東付近)」に酷似する千俵蒔山の遠景