初めに:ThinkPad X280 OpenCore1.0.3でSequoiaを走らせ純正のINTEL Wi-Fiでなく

    BCM94360NGで使っていたが、高価になってきたので、同等のBCM94352Z

    が使えないか試行錯誤した。BCM94360NG設定にAirportBrcmFixup.kextと

    中のAirportBrcmFixup.kext/Contents/PlugIns/AirPortBrcmNIC_Injector.kext

    の2つを追加だけでOKだった・・・下は、config.plistのkextの記述状況と

    実際に実行したシステムからのWiFi情報である。海外ブログ等で報告のよう

    に94352Zが転送レート867で、94360NGが半分の434と同じ結果だった。

         

 

①当初、X280にvalnoxy/t480-ocのEFI(config.plist)でSequoiaを走らせ、ほとんど

 全ての外部出力が安定して使えたが、内蔵INTEL WiFi 8265NGWが中国の方が作成

 したHiliport.appがないと動作しないため避け、BCM94360NGを入手しそのままで

 使っていた。その後BCM94360NGが高価になり、ほぼ同じ性能のBCM94352Zで動

 かないか、モノは試しで、遊んでみた。(U938もVenturaで安定していたが、老人福

 祉施設慰安訪問時等、HDMI外部出力がやや不安定なので使用を取りやめ、valnoxy

 氏作成のconfig.plistのX280を使うとPowerPointのHDMI外部出力が安定した。)

 

②記憶がはっきりしないが、以下のⅰ〜ⅲのパラメータは、valnoxy氏のAirportitlwm用

 config.plistでは設定済だったか?ご確認を。

 (当方はplistエディターにOCAuxiliaryTools.appを使用。写真全てOCAuxiliaryTools。

 Win版OCAuxiliaryTools.exeもあり、Windowsでも同じ操作ができる。EFIパーティシ

 ョンに読み書きは、遅いが、USB-NVMe変換を介してDiskGenius 5.6.1等で出来る。)

 【「hackintosh macOS SonomaでBroadcomのWiFi/BTカードを動かす」に感謝!

  ただ、ResetNVRAMEntry.efiでNVRAM設定リセットするとあるが、起動不可】

 ⅰ)NVRAM/Add/7C436110-AB2A-4BBB-A880-FE41995C9F82で

   System Integrity Protection(SIP)の一部機能を無効にするために、

   csr-active-configのDataを0x0から03080000(0x803)に変更、またAMFI

   (Apple Mobile File Integrity)を無効化するため、boot-argsにamfi=0x80を記載

    

 ⅱ)Misc/Security/SecureBootModelの値をDefaultからDisabledに変更

    

 ⅲ)Kernel/Blockで、加工済みの同名のkextをロードさせるように、OS本来の

   com.apple.iokit.IOSkywalkFamilyのロードを停止させ、目的のモジュールが正

   しくロードされるためにMinKernelに23.0.0を記入

    

 

③AirportBrcmFixup-2.2.0-RELEASE.zipをDL・展開して、中のAirportBrcmFixup.kext

 をEFIパーティション内の/EFI/OC/kextフォルダにコピー。config.plistのKernel>Add

 に追加、最後尾にAirportBrcmFixup.kextとAirportBrcmFixup.kext/Contents/PlugIns/

 AirPortBrcmNIC_Injector.kextと、AirportBrcmFixup.kext/Contents/PlugIns/

 AirPortBrcm4360_Injector.kextの3つが入る。

 うち、AirportBrcmFixup.kext/Contents/PlugIns/AirPortBrcm4360_Injector.kextは、

 削除。入れると、BCM94352Zは使えない。(BCM94360NG用でBCM94352Zと別)

 追加後、残り2つをAirportltlwm-***.kextの後ろに移動。【github.com/acidanthera/

 AirportBrcmFixup の最後Please pay attention にMacOS版ごとに英語説明あり】

 

④OCAuxiliaryTools.appでは、最後に「 UpgradeOpenCore&Kext」で、開い

 た窓の右下の青色バーStart Syncで同期させて保存で完了、再起動させる。

 再起動後、OpenCore Legacy PatcherでPost-Install Root Patch →Start Root 

 Patchingでroot patchを施さないと、WiFiの四半円扇形アイコンがグレーのまま

 でアクセスポイントを捕まえられない。必須である。上の①〜④では既にpatch

 済みだった。

  

 

  ※動作上ではBCM94352Z(システム情報転送レート:867表示)とBCM94360

   NG(同434表示、MacBookAir Early2015純正BCM94360CS2では同867表示)

   は、使用感がそれほど変わらないのに、価格は、1500円程度と8000円程度と

   大きく異なる。転送レートは、なぜかBCM94352Zの方がよさげ。安定性は長

   く使っていないのでわからないが。なおBCM94352ZとBCM94360NGのWind

   ows用ドライバは、中国本土のFenviのHPからDLできる。

 

  ♯当方のX280では、BCM94360NGはスロットに少し斜めに装着しないとWi-Fiが

   認識されず、コツをつかむまで可成り腐心した。BluetoothはUSB接続のためか

   即認識OK。X280でM.2WiFiボードを交換したときは、Windows11のハード認識

   が見易く、まずWindowsでハード認識を見届けたあと、Sequoiaを使う。