スキー場の幽霊
毎日寒くて…
連日大雪のニュースを聞きますが…、
数ヶ月前スキー場は「雪がない」なんてTVのインタビューを受けていたのが嘘のようです
私が若い頃、一時期スキー場にいた話しを前のブログにも書きました…。
ちなみに、スキーシーズンの数ヶ月仕事をしていたにもかかわらず、スキーは一度も滑りませんでした(スキー好きな人には、勿体ない!と言われましたが…)
当時20代前半だった私が、スキー場のおばさんから聞いた、
とても怖い話と実体験した話を聞いて下さい。
おばさんが、夕方の休憩の時に話してくれた話はこんな話しです…。
「ねぇ、アンコちゃん(当時、アンコちゃんと呼ばれてました)真夜中に、スキー場の山奥から木を切るような音を聞いた事ない」
「さぁ…聞いた事ないけど…」
「今度、夜更かしした時に耳を澄ませてごらん。深夜遅くに山奥から『コーン!コーン!」って聞こえるから」
「それは、何木こりさんが木を切ってるとか」
「バカだねぇ真っ暗闇の深夜だよ。そんな時間に誰が木を切るんだよ」
「あ、そうかぁ…。それじゃ、何の音」
「森の奥に、知る人ぞ知る、究極のコースがあるらしいんだよ。
そこは、スキーの上達者だけが滑れる難しいコースで、少し危険なコースなので秘密の場所でもあったらしい。
だけど、あっと言う間に口コミで知れ渡ってしまって、滑りに自信のある人はこぞって滑るようになったんだって。
…ところがある夏の時期に地滑りがあって地形が変わってしまって、
それを知らないスキーヤーが次の冬に訪れて、そこを滑ったんだけど。
一年経って地形が変わってしまった事を知らない彼らは次々と事故を起こし、怪我をする人はもちろん、亡くなった人も何人かいた…とか。今では、立入禁止区域で、誰も行けなくなってるけどね」
「で、その音とどんな関係があるの」
「その『コーン』って音、人が木にぶつかる音なんだってさ」
夕方の世間話にしては、あまりに衝撃的で、正直氷ついた
話はこれで終わりではないんです…。
私はその時、スキー場内にある宿舎に宿泊していました。
ひとつの部屋に4人の寮住まい…。
ある日、同居人のひとりが、お酒を飲んだ勢いで、ボソッとつぶやいた。
「私は霊感がとても強いの」と。
そして「この部屋の隅に、男の幽霊がいる」とまで。
そんな話をされて、私達は、急にお酒がさめた
しかし、まぁ…、だからと言って他に泊まれる場所があるわけでもないので、
とんでもないカミングアウトは”聞かなかったこと”にして、そこに寝泊まりするしかないのだ。
私達は、余計な事を言う友達を恨んだ
まぁしかし、4人もいるわけだし、怖さも4等分と言うわけで、毎晩お酒を飲んで、気を紛らわせて眠る日が続いた
ある晩、いつもの通りに少しお酒を飲んで、みんなが寝静まった夜…。
奥に眠る一番臆病なコのイビキが聞こえはじめた頃、
部屋の入口の扉が『ギィ』と開いた。
鍵も掛けてるし、4人の誰かがトイレに起きる時は、必ず誰かを起こして付き合う事になっていたので、
”誰かが起きた”…と言う事も考えられない。
奥のコのイビキが止んだ。
きっと異変に気づいているのだろう。
そんな中で、一番勇気のあるコが「わっ」と叫んで起きた。
その恐怖に耐えられなくなって、大声をあげたらしい。
その勢いで、4人が一斉に飛び起きた。
入口の扉は開いてない。なんの音だったのか…。
4人は、「とりあえず、今日は寝よう」と頭から布団を被って寝た。
すると、一番臆病なコが布団の中から…
「ね、聞こえない?『コーン』って…』
確かに聞こえる…。はるか彼方の山奥から、耳を澄まさないと聞こえないほどの微かな音。
『コーン』『コーン』と。
まだ、続きがありますが…長くなりそうなので、つづく。。。
連日大雪のニュースを聞きますが…、
数ヶ月前スキー場は「雪がない」なんてTVのインタビューを受けていたのが嘘のようです
私が若い頃、一時期スキー場にいた話しを前のブログにも書きました…。
ちなみに、スキーシーズンの数ヶ月仕事をしていたにもかかわらず、スキーは一度も滑りませんでした(スキー好きな人には、勿体ない!と言われましたが…)
当時20代前半だった私が、スキー場のおばさんから聞いた、
とても怖い話と実体験した話を聞いて下さい。
おばさんが、夕方の休憩の時に話してくれた話はこんな話しです…。
「ねぇ、アンコちゃん(当時、アンコちゃんと呼ばれてました)真夜中に、スキー場の山奥から木を切るような音を聞いた事ない」
「さぁ…聞いた事ないけど…」
「今度、夜更かしした時に耳を澄ませてごらん。深夜遅くに山奥から『コーン!コーン!」って聞こえるから」
「それは、何木こりさんが木を切ってるとか」
「バカだねぇ真っ暗闇の深夜だよ。そんな時間に誰が木を切るんだよ」
「あ、そうかぁ…。それじゃ、何の音」
「森の奥に、知る人ぞ知る、究極のコースがあるらしいんだよ。
そこは、スキーの上達者だけが滑れる難しいコースで、少し危険なコースなので秘密の場所でもあったらしい。
だけど、あっと言う間に口コミで知れ渡ってしまって、滑りに自信のある人はこぞって滑るようになったんだって。
…ところがある夏の時期に地滑りがあって地形が変わってしまって、
それを知らないスキーヤーが次の冬に訪れて、そこを滑ったんだけど。
一年経って地形が変わってしまった事を知らない彼らは次々と事故を起こし、怪我をする人はもちろん、亡くなった人も何人かいた…とか。今では、立入禁止区域で、誰も行けなくなってるけどね」
「で、その音とどんな関係があるの」
「その『コーン』って音、人が木にぶつかる音なんだってさ」
夕方の世間話にしては、あまりに衝撃的で、正直氷ついた
話はこれで終わりではないんです…。
私はその時、スキー場内にある宿舎に宿泊していました。
ひとつの部屋に4人の寮住まい…。
ある日、同居人のひとりが、お酒を飲んだ勢いで、ボソッとつぶやいた。
「私は霊感がとても強いの」と。
そして「この部屋の隅に、男の幽霊がいる」とまで。
そんな話をされて、私達は、急にお酒がさめた
しかし、まぁ…、だからと言って他に泊まれる場所があるわけでもないので、
とんでもないカミングアウトは”聞かなかったこと”にして、そこに寝泊まりするしかないのだ。
私達は、余計な事を言う友達を恨んだ
まぁしかし、4人もいるわけだし、怖さも4等分と言うわけで、毎晩お酒を飲んで、気を紛らわせて眠る日が続いた
ある晩、いつもの通りに少しお酒を飲んで、みんなが寝静まった夜…。
奥に眠る一番臆病なコのイビキが聞こえはじめた頃、
部屋の入口の扉が『ギィ』と開いた。
鍵も掛けてるし、4人の誰かがトイレに起きる時は、必ず誰かを起こして付き合う事になっていたので、
”誰かが起きた”…と言う事も考えられない。
奥のコのイビキが止んだ。
きっと異変に気づいているのだろう。
そんな中で、一番勇気のあるコが「わっ」と叫んで起きた。
その恐怖に耐えられなくなって、大声をあげたらしい。
その勢いで、4人が一斉に飛び起きた。
入口の扉は開いてない。なんの音だったのか…。
4人は、「とりあえず、今日は寝よう」と頭から布団を被って寝た。
すると、一番臆病なコが布団の中から…
「ね、聞こえない?『コーン』って…』
確かに聞こえる…。はるか彼方の山奥から、耳を澄まさないと聞こえないほどの微かな音。
『コーン』『コーン』と。
まだ、続きがありますが…長くなりそうなので、つづく。。。