part.62 〈ノンポリワナビー増加注意報〉


※読者の方へ
この雑談は各人が2メートル離れた状態で行われています。ご了承ください。

神無月:読者の方どうもこんにちは。派遣スタッフの神無月でございます。今回もお付き合いよろしくお願いいたします。
如月:読者の方どうもこんにちは。派遣スタッフの如月です。よろしくお願いいたします。
神無月:ということで派遣コンビ三連投でお送りいたします。たまたまわたし達が話した方が良いテーマが続いている関係でそうなっております。
如月:そういうことですね。で、今回の話題なんだけど、またまた「芸能人の政治的発言」について話そうと思います。
神無月:本当にまたまたなんですけど、なんか気になる点が出てきたので話していきます。最近話題になっている「検察庁法改正」なんですけど、それに関して多くの芸能人が抗議ツイートをする中において、女性芸能人が「わたしには信念が無かったから考えをツイートしなかった」とコメントして、それが称賛されているらしいんです。そこが気になるんです。
如月:そうです。だから「芸能人は政治的発言しない方がいいんだ」とか「芸能人は政治的なこと考えない方が快適で賢いキャリアを重ねられるんだ」って考える人が増えるかもしれないって不安になるんですね。まあ芸能人としては正しい立ち回りかもしれませんが、それが一般社会にまで浸透するかもしれないことに不安を感じます。
神無月:そうだよね。わたし達も「芸能人は抽象的な中途半端なコメントしかできないならコメント自体しない方が賢明です」とは言うけど、それは皮肉であって、実際は要するに歯痒いのよね。「せっかく影響力がある立場にいるのに、どうして多くの人の心を突き動かすような具体的なメッセージを送ることができないの?」って思うのよ。だから首を突っ込んでおいて「勉強しました」とか「国会中継見てます」としか曖昧なことしか言えない状況が本当に歯痒い。だから「注目を集めるためだけに政治的発言するならコメント自体やめてください」って言いたくもなるの。
如月:ほんとそう思う。でも抽象的な物言いでごまかす能力があったから、芸能人として影響力のある立場にいるって見方もできるんだけどね。処世スキルは間違いなく高いよね(笑)。
神無月:(笑)そうなのよね。でもそれが正しいっていう考えが広まって欲しくないって思うのよ。
如月:そりゃそうね。だって国民全員処世術重視でノンポリになったら国家は滅亡するよ(笑)。
神無月:ほんとそう(笑)。でも幸いなことに、狡猾なノンポリコメントに対して批判的なツイートが結構見られるのが救いよね。あと「検察庁法改正に抗議します」のツイートした人達でも、多くの芸能人は抽象的な物言いしかしないけど、文筆業関係の人達とか評論家の人達はしっかりした意見をツイートしてるからね。
如月:そうだよね。だから芸能人がコメントしたことがきっかけで興味を持って、より深く理解したいって感じで、視野を広げて行ければ良いと思うよ。「コメントした芸能人がコメントをやめたから自分もやめよう」じゃなくて、政治のことを考えるのは間違いじゃないんだから政治に興味を持つきっかけにして欲しいよね。
神無月:そうそう。でも思うんだけど総理大臣と食事したりして関係持ってて影響力もある芸能人いるけど、そういう人が自分の番組で「法改正自体は問題無いと思うんですけど、総理がそれを悪用すると言うか自身の保身のために法改正しようと考えてるなら大問題だと思うんですよ。違いますよね?総理?」とかカメラ目線で圧を送れば良いと思うんだけどね。
如月:それ良い(笑)。ほんとそれくらいのコメントならできると思うんだけどね。まあさっきも言ったように、余計なことには関わらないスタイルだから影響力がある立場にいるんだろうね。
神無月:残念だけどそうなのよね。だから勉強して自分たちのスキルを上げていくしかないんだよね。それでも「影響力もあって強い信念とコメント力もある芸能人が現れて人々の心を突き動かす」みたいなのに期待してるところはあるけど。ファンタジーだよね(笑)。
如月:(笑)それは考えてても良いんじゃない?ということでまとめます。芸能人の人達は具体的で踏み込んだ政治的コメントするのが難しい社会状況ですが、抽象的であれコメントはしていって欲しいと思います。それが世間が政治に関心を持つことに繋がります。非芸能人の皆さんは政治に関する興味を失ってはいけません。知識を深めておいて損はありません。知識の使い方を工夫すれば世の中を動かすことも可能です。今回の一連の流れで政治に興味を持ったのならば、それを持続して聡明な人間になりましょう。「狡猾」ではなくて「聡明」な人間になりましょう!以上です。
神無月:そういうことですね。ということで今回ここまででございます。読者の方お付き合いありがとうございました。
如月:読者の方お付き合いありがとうございました。また次回でございます!

                            【part.62 終劇】

〈制作スタッフ〉
山崎 義視(落書き屋)

〈派遣スタッフ〉
神無月 環菜(聡明ワナビーな女)
如月 弥生(聡明ワナビーな女)

〈文責請負人〉
葛井 徹(天婦羅社長)