オリさんの日常

当たり前の言葉でさえ失ってしまう様な孤独感が好きだ。
これもそれもあれもどれも私の物。
人を選ばない人間、常に人を求めてしまう人間は、知らずの内に人を傷付ける。
だが気付かない為、幸不幸も無い。
その必要も無い、常に次が有る。次を獲得する事が出来る。
それは私利私欲でしか無いが、時に相手に幸をもたらすのだろう。
一方、
孤独と言う名の自由に浸り過ぎた人間は、自らの私情を最小限に話し、対相手ではなく空気と馴れ合う。
孤独感の中で充分、己を曝け出している為。
その為、実際話を聞いているのか理解不能、本物の愛想笑いが出来る。
世渡り上手、ではなく只の窒素の様なもの。
二者択一を迫られた時、私は必ず孤独を選ぶ。
その代償と言えば、説明不能な動悸くらいでしょう。
心臓は寂しいんだ。
では魂は何処にある?
脳?
それとも…心臓直結?
脳で孤独を楽しみ、心臓で他人を求める。
群れを成したくない信念がある訳でも無く、常に孤独に吸い寄せられる様に態々、一人の空間へと進む。
ああ、そうか…一人ではないんだ。
自然と孤独を選んでしまうのは、己の頭で考える薄っぺらい意志では無い。
誰かがいる。
凍った心を一気に溶かしてくれる程、暖かい。
然れど前者の視点では悲しいだろう。
誰かではなく、何か…かもしれ無い。
何でもいい。
孤独と言う名の私利私欲を満たしてくれるなら。
オリさんの夢

財布…ではなく財布の中身を亡くす夢を見た。
印象に残る夢を見ると、直ぐに物事の前触れではないかと考えてしまう。
昔…巨大化した寺の鐘が落ちてきて閉じ込められ、息が出来なくなり死ぬ夢を見た事がある。
十分広かった、酸素は沢山あった筈なのに一瞬で息絶えた。
でもそこに連れて行ったのは母だった…
自分の死夢は前世のこと切れ方と言うけれど、家族の死夢は長生きする証拠と言う。
これについて深く考えるが為に、長時間を延々と過ごしてしまった事がある。
今考えると馬鹿らしい。
下らんな。
夢は一番自由な世界。
「空を飛べる事だって出来るし、深海魚と海を泳ぎ回る事だって出来る。」
…って何かの映画に出てきたおっさんが言ってたっけな。
