去年の6月7日に脳腫瘍の摘出術をした夫。
術後1年目は「妻に感謝しています」と愛犬連れの旅行をプレゼントしてくれました。
今住んでいる場所自体が観光地なのですが、隣、隣町くらいのちょっと値段が張る犬連れOKのお宿に1泊。去年の手術前後は愛犬も知り合いの家に預けていて、ストレスがかかって、やや認知症が進んでしまったということもあり…。
ここ最近感情の表出が激しい夫ですが、よくよく話をしたら彼自身もすごく変わってきていて、「俺は今まで我慢する人生、自分を表出しない人生を歩んできた、だけど人生は一度きりで、もうちょっと自分を出すことにした。嫌なことは嫌と言うし、もしかしたら面倒くさい人間かもしれない、でも嫌なことは嫌だとはっきり言うようにする」と。
夫が感情を露わにすることは別に高次脳機能障害とか人格の変化ではなく、本人が選んでそうしているのであれば、それも受容していこうかなと思っています。
あと私たちには子どもがいないので。「俺がもしこの先早く死んでしまったら残されたれいちゃんは寂しいだろうから、れいちゃんよりも1日でも長く生きられるように頑張るし、ちゃんと蓄えも残すから、俺頑張るから」と言われたのがすごく嬉しかった。
あれですよ、プロポーズの言葉の次に嬉しかったというか、セカンドプロポーズだな。
先日女子医大の定期受診時には、前日から愛犬を夫の友人の家に預けて朝早くからの受診で、帰りも犬のことが心配で真っすぐに帰ってきてしまった。でも愛犬はどうやら預けられた家が気に入ったらしく帰りたくないと駄々をこねていて、もし次回もその友達にワンコを預けられるのであれば、受診を兼ねて1泊2日で都内にステイして、私が疲れないように、かつ楽しめるようにしたいと夫から申し出があり…。
去年は本当に忙しくて、大変で、なんか色々あったけど。
夫もあんまり自分が考えていることとか、将来こうしていきたいとか感情を表出したりとかなくて、「この人何を考えているんだろう」ってイライラすることが多かったけど。
ちゃんと言葉に出して言ってくれるようになったので嬉しいな。って1年目でした。
人は変わるのか変わらないのか。
私は自分自身が20代、30代と色んなイベントがあり、昔の自分から比べたらものすごく変わったと自分では思っている。考え方だったり、人への接し方だったり、人の意見を受容したり、相手は相手、自分は自分と割り切ることができるようになったり、過剰なまでに人の感情の渦に巻き込まれなくなったり。
看護師になった当時、私は本当に頭が固くて、変にプライドが高くて、先輩にも言い返したり、教えてもらっているのに相手に感謝できなかったり、今思えば最悪な新人だったと思う。でも今は色々な人に支えられて、成長できたし、本当に新人の頃に指導してくれた先輩方には感謝もしているし、むしろ土下座して謝りたいくらい、本当にアホで生意気な新人だったな。
あの人は絶対に変わらないとか、あの上司は変わらないとか、彼・彼女は変わらない、癖は治らないとか賛否両論だけど、私は最後まで人は自分の人生を変えるようなイベントや出会いがあればいくつになっても変われるチャンスはあると思う。
だから、今だからこそ、意味を後付けするのは好きではないけど、夫の脳腫瘍がなかったら、今のような強い夫婦の絆は生まれななっただろうなって本当に最近思う。断捨離を通り越してミニマリストになり、余計なしがらみや考えから解き放たれ、「今」に集中するようになったのもこの1年で急激に加速した。これからは私たちの今を大切に、続く未来も大切に生きていく。
将来の不安を抱えても今を笑って生きても結局時間は一緒だから、つまらない喧嘩に時間を費やしている暇はない。後悔のないように穏やかな日々を嚙み締めていくだけ。幸せはスルメイカのように噛めば噛むほど味がでるって、きっとこのこと。
しばらくは夫と穏やかな日々を愛犬とともに送っていきます。いやいや、仕事は忙しいよ。でもその間にも、一緒にいられる時間は大切にしていきたいな。
