夫の脳腫瘍が見つかってひらすら聴いた曲。
もうすべてが絶望の日々のテーマソング的な。
うるさい音楽が嫌いな人はあえて聴く必要はないですが、すごく歌詞が私の心にはグサッとくるというか、何度もこの曲を聴いて大泣きしてました。いいの、泣いても!辛いんだから!
悲劇のヒロインとか、不幸自慢とか、何と言われてもいい、「私は」つらいの!
患者家族は本当に疲れてんだよ!
患者以上にボロボロなんだよ!
誰も褒めても認めてもくれないんだよ!
泣いてるけど強くなくちゃいけなくて、常に気を張っているの!
誰からの何のアドバイスも耳に入らないから!
これ以上自分が不幸な思いをしないように、したくない、したくないって。
ずっと思っている。
それが普通。きれいごとなんていらない。
前向きな気持ちなんていらない。
落ち込むときはとことん落ち込んだ方がいい。
自分の中の鉄壁を破るために。
そして最近はこれですかね。
夫の状態が落ち着いて、リハビリ期間を乗り越えて…。
やっと少し、気を揉まない時間が増えた日常生活。
クドカンの映画、Too young too die の挿入歌。
この世の天国とか地獄とか。
結局愛する夫や家族がいればそこは天国にでも地獄にでもなる。
一緒に夫と、この先何があっても生きていこうと思える一曲。
今日一日一日が大切な日。
イライラしたり、大変な日々もあったけど。
この歌詞は泣けます。
だから、後悔のないように、今が辛くても、ちょっと頑張る勇気を持とう。
オシム監督も言っていたじゃん。
休むのは現役引退してからにしろって。
患者や患者家族は、休む暇なんてないよ。
「少し休んで」って言われても、休んでいる暇はないし、休んでないよね…多分。
ちなみにやっと、最近自分に少しだけ余裕が出てきた。
それまで何か月もかかった。
それまでは毎日砂を噛むような生活。
食べ物の味だってしなかった。
人が思う以上に患者も患者家族も不安で、不安で仕方ない。
気丈に振舞うのは、周りに私たちが気を使っているだけ。
本当は誰かに理解されたい、労ってほしい、弱音も吐きたい。
でも理解されない。悔しい。
けどそんな自分の気持ちを受け入れて、そんな自分のネガティブな部分、弱い部分、汚い部分、妬み、ひがみ、そんなのも受けれいた時点で強くなれるから。その気持ちは本物だから。それも自分。それを自覚したらもう少し強くなれる。
泣き叫ぼうが、地団太踏もうが、頑張る以外の選択肢は残されていない。患者さんとか患者家族はすごい。でもそこになんらかの「支え」があるから頑張れる。それはきっと、身近にいる大切な人。