先日から引き続き、夫は完全昼夜逆転生活にて、朝周りが明るくなってから寝ています。今この日記を書いているのが昼の12時前なので、もちろん夫はぐっすり夢の中。

 

今日は循環器の病院にて去年末に起こしたTIAの精査予定。心エコー、頸動脈エコーに24時間ホルター心電図。

 

最近の夫は夜中に起きだしては朝までYou Tubeで動画を見続けているのでネット環境が重くてしょうがない。あんまり使いすぎると翌日から規制がかかってしまうので、夫のインターネットだけで家はほとんど私がネットを使えない環境に…。それもまたイライラの原因。

 

ここ最近私が働いている病院の夜勤が結構きつくて、ただでさえ去年からストレスが続いていて、顎に大きな膿を持つニキビが(私37歳ですが)ボコボコできて。毎日生活時間が合わない夫にイライラし、顔面のアトピー悪化し、むしろ私が病気にならない方がおかしい。

 

今回夫が脳腫瘍になってしまったけど、脳の病気って本当にやっかいだなって思ってしまう。今まで看護師として色々な病院に勤めてきて、もちろん女子医大に夫が入院した時も、私が看護学生時代に女子医大でバイトしていた時も思っていたけど、こんなに世の中に病人がいるんだってびっくりしてしまう。

 

最近ではどこの病院に勤務しても寝たきりの高齢者、認知症の高齢者だらけで、自分も将来こうなるんだろうなぁって日本に未来に対しては憂いしかない訳だけど。

 

色んな病気を持った患者さんがいて、メジャーな高血圧から腎不全で透析、肝硬変から肝臓がん、肺気腫、肺がん、糖尿病、心筋梗塞、腰椎圧迫骨折、大腿骨警部骨折。たくさんの病気があってみんな体調が悪くなったり、入院したり手術をしたりするのだけど、脳の病気に関しては、腫瘍、出血、梗塞、脳萎縮などでその人のもともとの人格だったり、脳機能が失われてしまい、その人がその人らしくなくなってしまったり、考えがまとまらなくなったりしてしまう。

 

例えば私がもし今乳がんだったり子宮頸がんになったりしたら。胃がんになってしまったら。脳が正常に機能して考えられる能力が保たれているならネットで検索して、知り合いの医師に連絡して、看護師に相談して、どこの病院でどのような治療を受けていくか、また最先端の治療ではどのようなことが行われていて、どのように治療していくか自分で考えて行動していくことができるだろう。自分の下した判断なら後先どうなっても後悔はしないだろうし。看護師だから病気はどのような経過をたどっていくかとか大体予想つくし。

 

今回の夫の脳腫瘍に関しては脳腫瘍発覚まで年々悪化していった夫の認知症のような症状、短期記憶の保持不可能、歩行困難、頭蓋内圧上昇による頭痛、嘔吐。すべてが自分の逆らえない病であり、ひどい頭痛、思考回路が正常じゃないから、すべて家族である私が選択して夫の働かない脳みその代わりをするしかなかった。

 

これで夫が私と結婚していなくて今でも独身だったら本当にどうするつもりだったんだろう、いや、そうではなくて私は多分夫の脳腫瘍に呼ばれて結婚してしまったんだと思う。

 

脳の病は人の正常な思考を奪う。人間としてこれほど尊厳を傷つけられる病ってなかなかないと思う。自分が自分でなくなる。認知症の患者さんは普段何を思って生活しているのか。夜な夜な自宅に帰りたいと徘徊して、大声を出して怖い怖いと叫びまくって、興奮して暴れて翌日には忘れている。夫の病気だって短期記憶が全く保持できなくて、最後の方とかお釣りの計算とかオーダーとかも忘れてしまって、従業員が呆れて「面倒みきれない」って辞めて行ってしまったほどだった。

 

病気になるのであれば、最後まで自分の意識や医師が保たれる病気のほうがまだ人や家族に迷惑をかけないからいいのかなって思う。しかしですよ。臓器のがんも脳転移しやすいがんはあるから注意だけどね。

 

とにかく健康で。健康を犠牲にしてまで何かをすることはないって思うけど。でも今の私は夫を犬を養うためにきつい病院に応援ナースで勤めるしかないんだよな~。早く楽になりたいけど。患者さん自身も大変なんだろうけど、それを抱える家族も潰れそうって話。

 

残念なことにメンタル強い、身体も健康な私は潰れることなく、メソメソ泣くタイプでもなく…。男に生まれてくればよかったな。