夫の脳腫瘍が発覚してからTJ医大で手術を受けるまで約2か月。

 

その間に頭蓋内圧亢進症状(脳みそが腫瘍に押されてパンパンになり周囲が浮腫み、神経を圧迫し様々な症状が起こる)で2回緊急入院。

 

夫の脳腫瘍のMRIを知り合いの脳神経内科の医師に写メで撮って送って、その先生からはおそらくこれは良性なんじゃないかと返事をもらっていた。腫瘍は境界線がはっきり見えるし、浸潤している感じは…どうかな?くらいで。でも大きさが大きさだったし、一番心配だったのは私がいない時にけいれん発作を起こしたりしたら嫌だなって思っていて。いきなり倒れて頭部外傷だったり、料理中に油の中に突っ込まれても困るし。

 

術前から抗けいれん薬のイーケプラを飲み始めた夫。良性腫瘍にあまりイーケプラは効果的でないと言われることもあるみたいなんだけど、予防的に内服ということで。逆にけいれん発作のリスクは脳みそいじった術後の方が各段に高いそうです。

 

6月に手術を終えた夫ですが、まだ脳に少し浮腫みが残っているということで現在もイーケプラを処方され続けています。前回フォローアップの受診した時は90日分処方されたよ…。もうここまで来ると製薬会社とつるんでいるのではないですか、教授様!医療費の無駄遣いではないですか!と心の底では叫びまくっている私ですが、まぁ…しょうがないか…。教授様には教授様の方針があるので、ど素人の私たちからは全く違った角度で患者様を診られているということで。

 

仲の良い神経内科のドクター(この方もずっと大学で神経難病の研究職をされていた方です)に飲み会の席でセカンドピニオンを聴いたら(飲みながら話すなよって話ですが)その先生は「そんなの、脳波取ればいいじゃないか、漫然とイーケプラ飲ませるよりも確実だぞ。TJ医大は脳波取らないのか?」だそうです。ドクターにも色々な人がいますからね…。

 

イーケプラ内服中、いや、術後は飲酒なんてとんでもないくらいに言ってくださったTJ医大の教授様ですが、夫は術後1か月半で飲酒解禁しました。そもそも2人で飲み交わすのが共通の趣味であった私たち夫婦にお酒を飲むなっていう方が無理なお話で。もちろん退院後の初回受診時までは夫はちゃんと禁酒していましたけど…。今ではイーケプラ飲みつつ夫は毎晩お酒飲んでいます。ビール500ml~850lml に赤ワイングラス1杯とか。休肝日はなしです!

 

お酒問題はとりあえず他人には迷惑かけないのですが、車の運転に関しては、イーケプラは一生飲むことにならないと思うけど、術後半年から1年は禁止と言われました。S県の片田舎で車を取り上げられるといういうことは生活できないのと一緒なのに、教授様は都会育ちなのでしょう、田舎の交通事情は一切無視です。

 

もともと私たち夫婦が住んでいたS県S市にも脳腫瘍で手術された方は周りに何人かいるのですが、普通にみんな車運転しているんですけどね。でもこればかりは何かあったら医師の禁止があるのに関わらず車を運転したということで保険が下りないという深刻な問題なので守っている次第です。

 

教授様には「暑さも喉元過ぎればじゃないですけど、あれだけ大きな手術をしたんですから…」(しかも言い方がめっちゃ怖い)最強の五寸釘を打たれておりますで、患者家族としては大人しくしているしかないですよね…。

 

確かに病気が悪化して、術前、術後、壮絶だった。でもそれがよくなると人は一気に視界が開けて、今後が心配になったり、今目の前にある不便さに目が行くようになるもの。教授様の言いたいことも分かるんだけど、私たちは生きて、仕事して生活していかないといけない。そこら辺が教授様、医療従事者に見えているかどうか…。