放つと冬の雨で
増えた水が
高いところから低いところへ流れ落ちている
低いところへ落ちるために高いところに
いるわけではなく
落ちるままに落ちていき
出会った水に溶けあって
誰がとか名前のない水は流れていく
行き先は決まっていない
行き先を決めたって 水なんだから仕方がない
個性を試みたとある水は人生設計をたてた
その人生設計では 世界一のかわいい水に
なって 1番身近な水に愛され
たくさんの水に集まってもらい
川になり 流れる力と推進力で上昇気流にのる
見たことない空という 魚が住めない世界
水が今までかつて誰も流れたことがない
星が流れてて 雲がとき色に恥じらって
ふわふわの雲の上で 宇宙人と宇宙人が
あおい快楽に溺れている
そんな空の上で自分も遊びたい
澄んだ湿度が包み込むと
我を忘れて
的のない弓矢が落ちるように落ち
空の上から偶然 音楽はかみ合うように欲し
灯かりがしっくりと気になり
吸い込まれて吸われていくように
抵抗なく 気まぐれに入っていく