沖縄の地元の人達が、どういうお正月を迎えているのか、実はよくわからなかった。
 
 
 
年越し蕎麦は、沖縄そばなんだろう、という事は想像通りだった。
 
 
 
内地と同じで、大晦日のそば屋は、大忙しだ。
 
 
 
おせち料理は、多分「オードブル」じゃないか、と想像していたが、これもだいたい当たっていた。
 
 
 
年末の女性達は大忙しで、沢山のオードブル料理を作り上げる。
 
 
 
じゃぁ、お雑煮はどうなのか?
 
 
 
これは、わからないままだった。
 
 
 
今回、地元のお家を訪ねて、つまりは1件だけ調べた結果を書くと、
 
 
 
お雑煮は作らない。
 
 
 
別の豪華な汁物を作っていた。
 
 
 
私が頂いたのは、牛汁。
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煮ている時に、あくを取って取って取りまくる、という大変手の込んだ一品。
 
 
 
なので、全然脂っこくない。
 
 
 
汁まで全部すすってしまう。
 
 
 
内地でお雑煮をおかわりするように、私はずうずうしくも、おかわりをした。
 
 
 
 
ちなみに、正月はもしかして、旧暦でするのかな、と思っていたが、旧暦でやるのは、今では漁村などの一部のみのようで、ほとんどの沖縄県民は、お正月は同じ日でありました。
沖縄の正月は、忙しい。
 
 
 
親戚がやってきて、お年玉を配って、とかは、内地と同じ。
 
 
 
違うのは、お歳暮を渡しにいく習慣が年末年始の繁忙時にある事。
 
 
 
我々、お歳暮は、12月の半ばまでには送り終えている。
 
 
 
ところが、沖縄では、年末年始の短い休みの間に、親戚じゅうを車で走り回って、配りまくるのだ。
 
 
 
お歳暮の品も、だいたい決まっていて、量販店に行くと、箱入り菓子や、お米5kgを箱入りにして、既に「お歳暮」ののしをつけて、山のように積まれて売られている。
 
 
 
それを、大量に買い付けて、だぁ~っと配りまくらないといけない。
 
 
 
年末が忙しい場合は、元日にのしつきの米5kgを大量に車に乗せて、走り回る事になる。
 
 
 
それぞれの親戚宅で、新年のご挨拶やら、ちょっとした話をするわけだから、大変な話だ。
 
 
 
私は、大変ですねぇ、と、仏壇の前の台に、うず高く積まれた「お歳暮」の山(ほとんどが5kgのお米)を見てつぶやいた。
 
 
 
そうすると、それまで私に対して全く喋ろうとしなかった、地元のおじさんが、「これはお供えだからね」と言葉少なに言った。
 
 
 
私が若い頃も、沖縄ボーイは内地ガールに対してシャイだったけれど、年をとっても、沖縄男子は、内地女子には、シャイなままのようだ。
新年を、沖縄本島の真ん中あたりの田舎で過ごした。
 
 
「村」で、回りは地元の人ばかり。
 
 
 
私は、「ヤマトの人」と呼ばれた。
 
 
 
大晦日におそばを食べるのは同じだが、もちろんそれは、沖縄そば。
 
 
「ヤマト」の私も一緒になって、沖縄そばを食べた。
 
 
 
で、夜は紅白を見ながら皆でざこ寝。
 
 
一応「寒い」ので、部屋には暖房をつけて、皆毛布にくるまって、テレビを見ながらうとうと。
 
 
 
なんかかゆいなぁ、と思って、「もしかして、蚊、いる?」
 
 
と聞いてみたら、いるよ、とあっさりした返答。
 
 
かまれた手を、ぽりぽりかきながら、私は別の部屋に移動して、毛布にて就寝。
 
 
 
朝は、どこかスピーカーから村じゅうに流れる、村長さんの「新年のご挨拶」で目覚める。
 
 
正月でも遅寝できないな~、と思いつつ起きると、まぶたが重い。
 
 
鏡を見ると、ぶっくり腫れていた。
 
 
寝ている間に、蚊にかまれたのだ。
 
 
 
正月に蚊にかまれるなんて、沖縄に来たかいがあったなぁ、とぶさいくになった顔を見て思った。