我々は、沖縄の人達は、今の政権が嫌いで、ひいては琉球独立まで望んでいるのではないか、と思うほどの報道を聞いている。
 
 
 
確かに、前の大戦で、沖縄は地上戦となって多くの一般の人達が、日本軍に言われるままに自決し、犠牲となり、その後、多くの米軍基地ができた。
 
 
 
私たちが、沖縄の人達に嫌われるのは仕方がない、と思っていた。
 
 
 
今回、私は、数名の沖縄生まれ、沖縄育ちの人達と会って話した。
 
  
 
そして、驚いた。
 
 
 
彼らは、例の有名作家が言ったのと同じような意見だったのだ。
 
 
 
新報、タイムスは偏っている、と言っている。
 
 
 
沖縄は、確かに、戦争で多くの犠牲者を出した。
 
 
 
しかし、広島だって、東京だって、多くの一般人犠牲者が出ているじゃないか、と彼女は言った。
 
 
 
それに、沖縄から米軍基地を追放しよう、と言っている人たちは、なぜか内地から来た人が多いらしい。
 
 
 
昔、日本軍が、沖縄の一般人を犠牲にした、という罪の意識からだろうか。
 
 
 
でも、沖縄の人たちは、隣国のように、いつまでも執念深く恨み続けてやる、という人たちとは違うのだ。
 
 

 
 
 
そして、私が出会った別のある人・・・・その人は、戦中は子供だったが、大人になってからは、基地と隣り合わせて生きてきた人・・・・は言った。
 
 
 
今の沖縄があるのは、米軍がいるからだ。
 
もし、彼らがいなくなったら、すぐに沖縄は中国にのっとられてしまう、と。
  
 
 
私が思っていても、沖縄では口に出さないでいよう、と思っていた事を、その人は自ら言った。
 
 
 
 
今から約50年前の写真を見せてもらった。
 
 
 
当時、村には「マリン」の基地があったと言う。
 
(おそらく海兵隊の事)
 
 
 
ある日、「マリン」の偉い人が、母国に戻るというので、村の人達と送迎パーティーをしたそうで、その時の写真だった。
 
 
 
その写真を見て、驚いた。
 
 
 
米軍人達が、皆、自然な、とてもいい笑顔をしているのだ。
 
 
 
その「マリン」が村から撤退した後、村の子供達にあてて、野球道具が海を越えて送られてきたという。
 
 
 
目の前の老人は、米軍人たちと、心の交流をしてきたのだ。
 
 
 


思えば、5年前の、あの、3月11日のあと、被災地に取り残されてしまって孤立してしまった人々を、いち早く助けに行ってくれたのは、沖縄にいた、海兵隊だ。
 
 
 
あの時の感謝の思いを、私は、いつまでも、忘れない。
 
 
 
 
 
新年の「タイムス」の一面に、「沖縄の子供の貧困」の記事が載っていた。
 
 
 
私は友人に言った。
 
 
 
貧困な子供は、沖縄だけにいるわけじゃないよ、どこでもいるんだよ。
 
 
 
へぇ、と言われた。
 
 
 
「新報」「タイムス」の影響は、まだまだ大きい。
 
 
 
でも、真の所は、地元の人達は、わかっているみたいだ。
 
 
 
 
PS 次の米大統領がトランプになったら、「そんなに沖縄から米軍出て行けって言うなら、すぐ出てやるよ」って言いそうだ・・・・そんなに、米軍なくなれ、なんて言っていて大丈夫か・・・・一体どうなるんだろう・・・・