アトラーニ(Atrani)というのは、アマルフィから、徒歩で15分くらい、サレルノ側へ歩いて行った所。

 

小さな町のようだけれど、せっかくアマルフィまで行ったので行ってみる事にした。

 

 

結論から先に言ってしまうと、行くのはお勧めしない。

 

なぜなら、アトラーニへ行く観光客というのは、非常に珍しいので、目だってしまうのだ。

 

しかも、日本人で、となると、どんなに地味に歩いていても、注目をあびる事になる。

 

実は、私は、アトラーニからの帰り道、ずっと変な男に、後をつけられてしまった。

 

だぶだぶのズボンを、だらんとずり落ちそうな状態ではいた、若い男が、ずっとつけてきたのである。

 

つけられている、とわかって、所々、物陰に隠れたりした。

 

すると、一応、通り過ぎようとするが、すぐに立ち止まって、きょろきょろと探している。

 

アマルフィまでは一本道なので、やむなく、彼を抜き去って、逃げ去ろうとしたが、執拗に追いかけてくる。

 

冗談抜きで、怖かった。

日本に帰れないかも、と一瞬思った。

 

何とか、アマルフィまで逃げ帰った。

 

アマルフィは、観光客が多いので、目立たなくなる。

しかも、アマルフィのドゥオモ広場には、警官らしき人がいるのだ。

 

ドゥオモ広場から、入り組んだわき道に逃げ込み、奴の様子をうかがった。

 

奴は、なおも、きょろきょろと探し回っている。

 

私は、隠れるようにして、前述の宿に戻り、玄関の鍵をかけた。

 

鍵のかかる宿、というのは、こういう時に、本当にありがたい。

 

 

 

そんなわけで、行くのはお勧めしないアトラーニだが、せっかく行ったので、少しだけその話を。

 

 

まず、アマルフィからアトラーニまでは、海岸沿いの、一本道。

 

バスも通る。

 

が、歩道はない。

 

歩くのは、車に充分気をつけないといけない。

 

 

どちらかと言うと、道路の海側を歩くのが、お勧めである。

 

なぜなら、走る車は、海側ぎりぎりは、避けるから。

 

逆に、山側は、結構ぎりぎりまで車は寄って走りますからね。危険です。

 

 

そんな道の途中に、トンネルがありました。

 

狭いトンネル。

こんなトンネルを、車とすれ違いながら、歩くのは、怖いですよね。


Zaccaria


ここ、トンネルの右側は、海を望めるレストランになっています。

 

実は、歩行者は、この、レストランZaccariaの店内を、通り抜ければよいのです。

 

勝手に通りぬけてよいのかって?

 

私の前に歩いていた人が、通り抜けていましたので、私も無断で通り抜けましたよ。