ある日の出来事 | orionwaveのブログ、詩

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日常のたわいもない話と時々詩などを書いています



外出し、道を歩いていた途中、小さな洋風居酒屋を見つけた



最近新しくできた店のようだ




店の扉の前で若い二人の女性が 順番待ちをしていた



もう夕飯時だったのでここに入ることにする




順番待ちの3人に対し、相席ですがよろしいですかと 店員に聞かれる



”はい“

というか自分は内心むしろ嬉しく、速攻で OK する



店の中は 激狭だった



順番待ちしていた2人の女の子と相席で壁で仕切られた小さなテーブルに座る



足を伸ばせないぐらい小さなテーブルだ




メニューを見ると洋風のメニューの中に 唐突に塩ラーメンがある



自分はなぜかその塩ラーメンが食べたくなり注文した


さらに追加でシャンパンを頼んだ



シャンパンはおしゃれな縦長の細いグラスに入れられており、塩ラーメン とあまりにもアンバランスで恥ずかしかった



2人の女性が頼んだサラダやイタリアン的なトマトソースのかかった料理も同じテーブルに置かれる



それを見て自分もそっちにすればよかったと後悔したが 後の祭りだ




しばらくして隣の女性がトイレのため 席を外した



そのとき女性の飲みかけのシードルのグラスが自分のシャンパングラスのすぐ隣に置かれていた



グラスはほぼ自分のものと同じだった



自分はたいしてた飲んでいないのにかなり酔っていた



そして無意識にその飲みかけの女性のシードルのグラスを手に取り、それを飲んでしまう



”あっ、 飲んじゃった“



慌てて グラスを元の場所に戻す



しかしタイミングよく、いや運悪く隣の女性が戻ってくる



間違って飲んだことを見られてしまった



もちろん 女性はムッとした顔をしている

間接キスをしたようなものだ




”すいません、少し酔ってしまって間違えて飲みました“

”シードルの料金は自分が払います“



平謝りする


決して間接キス 目当てというような不純な動機はないです と心の中で言い訳をする




その後どれぐらい時間が経っただろうか



”リーン、リーン“



遠くから目覚ましの音が聞こえてくる



なぜか、その店の中で自分一人だけがテーブルの上に突っ伏して寝ていた



寝ぼけ眼で周りを見ると、店の中には誰一人おらず薄暗い状態だった



あれ、まださっきのシードルの料金も払ってないのに・・・


もう店員もおらず店も閉まっているようだった



急いで店の外に出る



外はまだ真昼間だった




そしてそこで本当に目が覚める



自分は目覚ましは朝かけない



鳴っていたのはアパートの上の住人の目覚まし時計だった




上の住人が目覚ましを止めていないということはまだ起きていないだろう



床越しに聞こえてくる目覚ましで目が覚めたのは、当の住人ではなく下の階の自分だったのだ


時刻は朝の6時10分だった


まさに夢から覚めた夢を見た