会社の新年会があった
会社からの帰り道を急ぐ
車の斜め前方に、いやがおうにもそれが目に入る
大きな満月だ
赤く薄化粧していた
一次会は鳥料理の少し高級な店だった
古民家風のお洒落な内装だ
テーブルに囲炉裏風の穴が開いている
そこに炭火を置いて鶏肉を焼いて食べる
昼間は釜飯をメニューに出している
シメで釜飯が出たが、つやつやで腰がありこれが1番うまかった
一次会が終わり本当は行きたくなかったが、スナックへ向かう
あっ、そういえば今日は月食の日だった
スナックに入る前に空を見る
薄雲の向こうで、三日月の形にかけた月が見えた
スナックに女の子は二人いた
我々の貸切状態だった
スナックを出たのは午前1時を過ぎていた
心まで凍りそうな冬の夜
ふと、夜空を見上げる
ドアを開けると満月が出迎えた
月食は、もう、終わっていた
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暗い夜は寂しかろうと
満月が地上を照らすのです
暗い夜は寂しかろうと
星が輝くのです
一人の暗い夜に
孤独な心に
希望の光を灯すのです

