小児循環器科を受診しました | フクシマハートネットワーク

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 12月5日、息子は初めて小児循環器科を受診した。これから主治医となってくださるドクターとの出会いであった。ここまでの経過を順を追って述べておくことにする。

 8月9日、郡山市からS市へ転居。理由は放射線の胎児への影響を考えてのこと。無論、仕事や社会生活上の問題は山ほど存在しているが、子供の成長と被爆積算量は待ってはくれない。このとき既に妊娠7ヶ月であった。
 9月30日、何のまえぶれもなく破水。診断は前期破水、妊娠35週切迫早産のおそれありということで、通っていた近所のO産院に入院したがまもなく、NICU完備の市内のT病院へ転院となった。
 10月3日、妊娠35週と5日だが自然分娩で出産。2768gと低体重児の範疇には入らず安心するが、38週まではNICUに入院となる。
 10月5日、担当医からVSDを告げられる。4mmの穴が開いているという。チェルノブイリ・ハートなのか?ドクターに尋ねると、それは判らない、平常時でも新生児の250~500人に一人の割合で出生するという。
 10月22日、弱かった哺乳力も回復傾向にあるとのことでひとまず退院。自宅養育となる。
 11月22日、1ヶ月検診、体重は3956g。体重増加率が若干低いものの概ね順調な生育状況という。心臓は診ていない。

 そして迎えた12月5日の担当医の初診。エコー検査によると穴の大きさは6mm。膜様部の欠損で、VSDとしては珍しくない例であるとのこと。6mmという大きさの割には肺血流/体血流が1に近い、それは三尖弁の組織の一部が欠損部分を覆っているかららしい。このままの状態なら自然閉鎖も期待できるという。ただし、多呼吸、陥没呼吸、哺乳量低下がないか観察が必要である。また心臓内膜症の不安もゼロではない。

VSD


 チェルノブイリ・ハートについて訊いてみた。ドクターは放射線との関連を調べたことがないので全く判らないと答えた。そしてVSDは100人に一人の確率で発生するとまで・・・。病院を代えた方がいいのかな?と思った瞬間であった。

 この日は最後に、ヒブワクチンを打って帰った。ヒブワクチンについての同意書を読みながら、つまりは「危険性はあるがそれは極めて稀で、それに比べて効能の方がはるかに大きい」だから了承せよって言うことで、これって電力が説明する原発に似ていて、仮に同意のもとでも危険行為は許されないのが社会通例ではないのだろうかと考えてしまった。