貝原益軒『養生訓』~欲望の日々は自殺への道~ からの「玉音放送」 | ドメル将軍の健康!養生!幸せ!ブログ

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 梅雨という言葉が生ぬるいような豪雨が日本列島で降り注いでいます。災害に見舞われた皆様の一日も早い復旧をお祈りいたします。

 

 そんな日本ですが、この梅雨が明けると連日報道されているような世界の気候(高温)が日本にも訪れるかもしれません。

 先日は静岡県で40度を超える気温を記録しました。

 

 どのような夏になるのかは予測しかできませんが、その環境に耐えうるためには、日頃の心身の養生が重要になってくることは確かだと思います。

 

貝原益軒『養生訓』~欲望の日々は自殺への道~

 

 世間の多くの人に会ってみると、生まれつき短命な形相はごく少ない。

 もともと長命に生まれついた人も、養生法を知らないで養生をしないと、生まれついた寿命を保つことができないのである。例えば彭祖(ホウソ;殷の人 700歳まで生きたと言われる)ですら、刀で喉笛を突き刺すと死なないわけにはいかないだろう。

 

 いまの人が欲のままに自制しないで生命をそこなうのは、自ら喉笛を突いて死ぬようなものである。喉笛を突いて死ぬことと、欲しいままにして死ぬこととは、時間的に早いか遅いかの違いはあるが、ともに自殺行為である。

 

 気が強く長生きすべき人も、気を養わなければ必ず短命であって天寿を全うすることができない。これは自殺行為と言えるだろう。

 

 気とは何だろうか!? 目に見えないがそこにある何かでしょうか。

 現在、量子力学や素粒子などの研究が盛んに行なわれています。

 

 人が電気を利用します。それは生活に欠かせないものですが電気をみたことがあるでしょうか?

 目に見えないくらい小さいけれども、そこに有り、かつ、それが凝縮して人の身体や心をつくっている小さなものは存在します。それで私たちは構成されています。

 

 そのようなものを昔の人は認識して、それらが減ってくると体が病んだり、心が病んだり、運が悪くなったり、人生に大きく影響を与える要素として「氣」を捉えていたことはスゴイことだなと思う訳です。

 

 いやいや、私も「欲望」と言われると・・・反省すべき点が多く、気を減少させている行為を多くやっているなと感じます。

 そのようなことを意識させてもらえるだけで、この父母やご先祖様、大いなる存在より与えられた身体を大切に使いたいな~と改めて考えさせられます。

 

 少し話は変わって、気をすり減らすことと言えば、今の日本の政治、行政・・・、私も含めた国民、それぞれの現在の姿でしょうか。

 

 日本国は、神武天皇が初代天皇陛下となられて以来2684年の、世界でもっとも歴史がある国家です(2024年で皇紀2684年)。

 日本の天皇陛下は長い歴史を受け継がれ、国民と世界の安寧を願って神事などを行っていただいています。

 

 その長い歴史の中で国民の生命が他国の脅威の危機に瀕する時期がありました。

 それが大東亜戦争です。

 大きな力を振りかざして来る敵に対して国民の生命を守るべく、大東亜(アジア)の安寧のため天皇陛下も大英断をされ戦争に突入しました。

 

 日本は敗戦を選択することとなり1945年8月14日、ポツダム宣言を受諾し、その敗戦を国民に知らせるために「大東亜戦争終結に関する詔書」が、翌日8月15日にラジオにて録画された天皇陛下の肉声で放送されました。

 それが「玉音放送」です。

 

 皆様はテレビで「・・・耐え難きを耐え、忍び難きを忍び・・・」の部分で印象が残っているかと思いますが、あの部分だけでは理解できない天皇陛下の日本、国民、大東亜、世界に対する思いが込められた内容が全文を読み聞くと理解できます。

 

 ラジオで放送された原文と録音の音源です。

 

 

 

 

 文章の意味について少し理解しやすく解説してあった文章がありましたのでご紹介します。

 

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~現代語で解説した終戦の詔書~

 

 私は、世界の情勢とわが国の現状とを十分に考え合わせ、非常の手立てをもってこの事態を収拾しようと思い、私の忠義で善良な国民に告げる。

 

 私は政府に対し、アメリカ、イギリス、中国、ソ連の4カ国に、四国共同宣言(ポツダム宣言)を受諾することを通告させた。

 

 そもそもわが国民が健やかに、安らかに生活できるよう心がけ、世界の国々とともに栄えその喜びを共有することは、歴代天皇が手本として残してきた教えで、私も常に念じてきたところでもある。

 

 したがって、さきに、アメリカとイギリスの二国に宣戦布告した理由もまた実に、わが国の自存とアジアの安定を心から願ったためであって、他国の主権を押し除けたり、領土を侵したりするようなことは、もちろん私の意志とは異なる。

 

 しかしながら、この戦争が始まってすでに4年がたった。陸海軍の将兵は勇戦奮闘し、多くの役人たちも職務に励み、一億国民も各職域に奉公してきた。それぞれが最善を尽くしてきたが、戦局は必ずしも好転せず、世界の情勢もまた我々に不利である。そればかりでなく、敵は新たに残虐な爆弾(原子爆弾)を使用して、多くの罪なき人々を殺傷し、惨害がどこまで広がるかはかり知れない。なおも戦争を続けるなら、ついには我が民族の滅亡を招くだけでなく、ひいては人類の文明をも打ち壊すことになるであろう。そのような事態になれば、私はどうして我が子のような国民を保護し、歴代天皇のみたまにお詫びできようか。これこそ、私が政府に対し、ポツダム宣言に応じるようにさせた理由である。

 

 私は、わが国とともに終始アジアの解放に協力した友好諸国(大東亜会議に出席した国々)に対し、遺憾の意を表明しないわけにはいかない。わが国民のうちで戦死し、職場で殉職し、不幸な運命で命を落とした人々やその遺族に思いをはせると、まことに悲しみに耐えない。また、戦争で傷を負い、戦禍に遭い、家業を失った人々の厚生を考えると深く心が痛む。

 思うに、これからわが国が受ける苦難は尋常ではないだろう。わが国民の心中も私はよくわかっている。しかし、時世の移り変わりはやむを得ないところで、耐えがたいことを耐えて、忍び難いことも忍んで、未来の平和を実現するために道を拓いていきたい。

 

 私は今ここに、国体(天皇を中心とする秩序)を護持し得て、忠良な国民の真心を信じ、常に国民とともにある。もし激情にかられて、みだりに問題を起こしたり、同胞が互いに相手をけなし、おとしいれたりして時局を混乱させ、そのために人間の行うべき大道を誤って世界から信義を失うようなことがあれば、それは私が最も戒めたいことだ。

 

 全国民が家族のように仲良く分かち合い、長く子孫に受け継ぎ、わが国が不滅であることを固く信じ、国の再建と繁栄への任務は重く、その道のりは遠いことを心に刻み、持てる力の全てを未来の建設のために注ごう。道義心を大切にし、志を強固にして、わが国の美点を発揮して、世界の進歩に遅れないよう努力しなければならない。わが国民よ、私の意のあるところを十分汲み取って身につけてほしい。

 

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 天皇陛下の思いをくみとり、今の豊かな日本の礎を築いていただいた祖父母やご先祖様方に深く心から感謝したいです。

 

 現在、日本国民のための政治や経済、社会になっているかどうか、それは??ではありますが、このような国民(人民)を愛する思い、利他の精神、美しい精神のもと、世界の状況を鑑みて様々な判断がされていたことを子孫の私達は今一度、理解するべき時期にきているのだろうと感じてやみません。

 

 欲望は大事だと思いますが、その欲望がどのようなものなのか、それを制御できているのかという事が、人生において、社会において養生しながら生活することなのかな~と思っています。

 

 最後までお読みいただき、ありがとうございますリボン リボン リボン

 

二葉鍼灸療院(金沢)

院長のドタバタ活動日記(ブログ)

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