全国的に桜が早かったですね。
天候が良かったので、かなり長く桜を楽しむことができ感謝です。
金沢で私がみた桜は、後半になるにつれピンク色が濃くなり、散り際が一番美しかったように感じました。
さて、当院の令和5年4月の鍼灸施術スケジュールが下記HPにて更新しました。スケジュールを参照にして来院計画を立てていただけると嬉しいです。
さてさて、感染症拡大時期は人の動きがなくなり、その内に物価が急高騰し、不況がさらに進み、世のため、人のために仕事を行い、社会を活性化している企業や会社の多くが厳しい経営を強いられています。
こんな時こそ、会社で働く皆様、会社を経営する皆様を含め、心と身体の健康が重要になってくるのだと思います。
身体が元気だから長時間の仕事を集中して行うことが出来ます。
心が前向きだから、仕事に生きがいを感じ、効率よく仕事が出来ます。
そして、そのような環境が源にあるから会社は業績が上がっていきます。
近年は経済産業省主導で、企業の健康経営が推進されています。
健康経営を簡単に言ってしまえば、上記のように会社側が従業員の心や身体を会社としてサポートすることで、従業員の労働環境が改善され、それが企業の業績や利益向上に繋がるというものです。
当院では、健康経営に力を入れている企業（従業員）と提携しながら鍼灸治療によりサポートする事業にも力を入れています。
開始したばかりで、まだまだ実績はありませんが、鍼灸臨床現場から考え、また、この社会状況を踏まえて、健康経営の一環として鍼灸治療が貢献できる可能性は充分あると考えています。
近年は、欠勤には至っていませんが、精神面も含め、様々な徴候や症状で労働遂行能力が低下している状態のことをプレゼンティーイズムと言います。
これが労働者の生産性を低下させ、企業に多額の損失を与えていることが2000年代に入って指摘されてきました。
米国などの大手企業はこの健康経営をいち早く取入れ費用対効果を出している所もあり、近年は日本の企業でも多くの企業がここに資金を投じるようになってきました。
これまでは生活習慣病の対策がその中心でしたが、実は、肩こり、腰痛、慢性頭痛、うつ、アレルギーなどの症状による企業損失がはるかに大きいことが分かってきて、この部分をどう改善していくかということに目が向けられるようになってきてます。
これらの症状、確かに医療機関で検査等してもらうことは大切ですが、鍼灸が効果的な症状なのです。
そのような意味でも、健康経営に鍼灸を取入れることによって、会社（経営側）は良好な労働環境が提供でき、労働者（従業員側）は快適にやりがいを持って仕事に取り組むことで効率が良くなり、施術者（鍼灸師）も、従業員や経営者に喜んでもらい、会社の利益があがれば、そんな嬉しいことはない！という黄金の循環が生まれる！そんなお手伝いが出来ると考えています。
一例ですが、全日本鍼灸学会という私が所属する鍼灸の学会で、2019年に鍼治療がプレゼンティーイズムにどう影響するかという論文が出ました。
詳細は論文を読んでいただくとしまして･･･
「肩や首のこりや腰痛などによってプレゼンティーイズムと自覚しているオフィスワーカーに、鍼治療に要した費用に対して4週間の治療期間に合計最大8000円助成すると提示すると、平均1.4回鍼治療を受療して6556円の助成を受け、治療をしない場合と比べて労働遂行能力が4％（一人あたり19691円に相当）向上し、プレゼンティーイズムによって企業が被る損失を一人あたり14374円補填できる可能性が示唆された」
と結果から考察されています。
今後の研究の蓄積や、様々な検討課題などあるにしても、健康経営における一つの鍼治療の可能性を明示しているのではないかと思っています。
『鍼治療を含む施術費用への助成はオフィスワーカーのプレゼンティーイズムに有効か：実用的多施設共同ランダム化比較試験による検証（中間報告）』（全日本鍼灸学会雑誌 2019年第69巻4号掲載の原著論文）
どのような形で進めようか。
はじめは実績づくりから始めないといけませんが。
そのような意味も込めまして、私は金沢市商工会議所にも会員として入会して、様々な情報を取入れるようにしています。
鍼灸を会社の健康経営の一環として取入れるのも面白いかもしれないと思われた経営者や役員の方がおいででしたら、是非、ご連絡いただけると嬉しいな～と思っています。
企業が元気になることは、地域が、日本が、元気になることです。地域のウェルビーイングな社会づくりのためには会社が元気なことは重要なポイントですから！！
最後までお読みいただき、ありがとうございます。