お知らせ・豊臣大坂城 御殿② | 城郭模型製作工房

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城郭模型作家・島 充のブログです。日本の城郭および古建築の模型やジオラマの製作過程を公開しています。

豊臣大坂城の詰の丸ジオラマ。
奥御殿の製作です。
今日は完成まで行きます。

その前にお知らせを一つ。もうすぐ熊本地震から4年となります。それに関連して、NHKさんが特集を組んでくださることになりました。

といっても初回は福岡県のみです。
9日木曜の夕方6時からのニュース番組の中で放送されます。

そののち九州各局、全国と放送される予定ですが、コロナの関係でどうなるかは未定です。

撮影は熊本ロケと2日がかりでした。
結構急に話が来て進むので、打ち合わせも含めると丸4日かかりました。

作業場でも撮影。
これだけ撮影して喋りまくっても、使われるのはほんのエッセンスだけ。どんな編集になっているでしょうか。


さて、製作です。
屋根のガイドを取り付けます。
今回は屏風絵の雰囲気もちょっと加味していますので、屋根勾配は気持ち急にしています。引き渡し勾配で七寸です。屋根自体にほんの少し反りを付けています。

次に屋根面を張ります。入母屋の展開は『熊本城超絶再現記』の88ページをご覧ください。

続いて破風面を作成します。

蓑甲部分を整えて、彩色して出来上がり。柿葺の屋根はモデリングペーストでテクスチャをつけています。

唐破風の玄関がいい感じにできています。

このあと大台所に煙出しを追加して、破風面には紋章を取り付ける予定です。桃山風に。


次回は石垣に色を入れます!


【コロナ巣籠り日記】
福岡県に緊急事態宣言が出され、今日はその1日目。
これから1ヶ月、5月6日まで、外出を控えなければならない。国の方針では、人との接触を8割減らすという。
つまり、今まで1日に10人と会っていたら、それを2人にまで減らすということだ。

私の住んでいる柳川市でも、3日前に初めての感染者が確認された。感染経路は不明だという。

音もなく、身近に迫ってきている緊張感がある。
一方で庭の桜は満開、緑も芽吹いて去年と変わらない春の日和である。
テレビで延々と流れているニュースの緊張感と目の前の景色の落差にクラクラと目眩がする。

本来ならば、今日は娘の入学式だった。
突然1ヶ月の休校になり、その知らせを聞いて娘はベソをかいていた。
今日はまだタグの付いたランドセルをしょって、家の中を走り回っている。

昼頃にNHKのディレクターさんから電話。
明日、スタジオに持ち込んで放送する予定だった模型の受け渡し。緊急事態宣言が出たため、取りに来ることが出来なくなったという。明日こちらから運んで、手渡しか、なんなら置き渡しでも、と提案してみたが、市内に出て行ってもし感染したら責任の取りようが無いとのこと。
福岡は感染経路が分からない感染者が急増している。つまり、市中感染がかなり進んでいる可能性があるのだ。
結局スタジオに模型を持ち込むことは諦めた。


まだ未完成だったものを突貫で今日の夕方までに完成させるところで、昨日は深夜に進めたのだった。

製作は止めた。この一月の間に、ゆっくり完成させよう。

昼過ぎ、桜と竹が届く。
熊本城本丸模型を作っていたときに、樹木の製作を手伝ってもらった。私のやり方を伝えて、それを基本に自分でも改良を重ねられ、今ではこんな桜を作られるまでになった。
玄関の内と外で、離れて会話を交わす。
この桜は近々オンラインショップで販売する予定だ。


市内は閑散としているようだ。1ヶ月の外出自粛は長い。


どんな1ヶ月になるのだろうか。

今日、東京の新規感染者144名。