豊臣大坂城詰の丸 御殿① | 城郭模型製作工房

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城郭模型作家・島 充のブログです。日本の城郭および古建築の模型やジオラマの製作過程を公開しています。

御殿の製作を二回に分けて。

1回目は屋根を取り付ける前まで。

今回のジオラマは詰の丸をギュッと凝縮していますので、御殿を完全に造形できません。
そこで、屏風絵のようにデフォルメを加えて象徴的に形にしていきます。

冬の陣図屏風の奥御殿。

夏の陣図。

実際の平面。

かなり建物が混んでいますね。
これをぐんとまとめます。
平面をゾーンごとに分けるとこのようになります。
大きくみっつのゾーンに分かれます。
  ①玄関、広間、対面所などの表向きゾーン
  ②台所のゾーン
  ③寝室、風呂などのプライベートな奥ゾーン

これを念頭に置いて、天守の大きさに釣り合うように平面を大まかにまとめます。

これをもとに一間の長さを念頭に置いて基礎を切り出します。

上のゾーン分けに対応させるとこのようになります。

建物を造形するためにラフ図を引きます。
妻側、平側両方がこの一枚で造形できます。

壁面をつくります。先に色も入れておきます。

これを組み立ててメインの建物の壁面を立ち上げます。

廊下で繋ぎました。

これに屋根を取り付けていきます。

次回は御殿の完成までです!