この表御殿の台所部分、どこからどこまでが一棟でしょうか。
根拠がない時はより合理的に。
根拠があれば忠実に。
ヒントがないかとにかく探す。
ヒントとしては絵図にもあります。
元禄の御城内御絵図ですがらこの色分けは瓦と杮葺の違いだと言われます。青が瓦で黄色っぽいのが杮葺。
これで屋根の塊がだいぶはっきり分かりますね。
そして今回、大変大きなヒントを古写真に発見しました。
それがこちら。
この角度で見上げた時に広間の棟の向こうから覗くということは、広間の梁行よりも台所の梁行の方が長いということを推定できます。
ですのでおそらく、台所はこのようにかなり巨大なひとかたまりだったと思われます。
まあ、こういう作業を繰り返しつつ…