岡山城の新出古写真と進捗状況 | 城郭模型製作工房

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城郭模型作家・島 充のブログです。日本の城郭および古建築の模型やジオラマの製作過程を公開しています。

岡山城本丸模型は櫓を大量に同時製作で進めています。

なかなか区切りのいいところにたどり着かず、今回の記事は書くつもりはなかったのですが、今晩は大ニュースがあり、居ても立っても居られない状況です。

先日の記事のコメント欄でもお知らせ下さっていましたが、インターネットオークションに新出の岡山城の古写真が出ていました。

こちら。

出たその日にたまたま発見し、ひっくり返りそうになりました。私もこれはできることなら入手したかったのですが、すぐさま岡山城模型のご依頼主にお知らせしました。

そしてインターネットオークションに出品していた時の経験から得た、落札できるコツをお伝えし…その甲斐があったのかなかったのかは分かりませんが、無事、ご依頼主が落札されました!

予想通りかなり高騰しました。
ちなみに、同時に出ていた姫路城の古写真もビックリするような値段になっていました。

ラインで実況しながら、さながら自分が入札しているようで…落札されたご依頼主も緊張で手が汗でびっしょりになられたとか。

私も新たに確認できたことなどあり、写真が届いたあと、画像データを提供していただけるそうなので、また追って記事にします。

まだまだ知らない古写真が眠っていることでしょう。
これからどんなものに巡り会えるか楽しみです。


模型の現状です。
坂下多聞。7割完成というところ。手前の多聞は庇が回り二重になります。

中水御門。棟と出窓が未完成。

旗櫓、槍櫓、弓櫓。多聞は二重で庇の取り付けがまだこれから。

宍粟櫓。石落としと棟が未完成です。

鉄御門は棟が未完。地面の高さにミスがあり、階段は作り直しです…

目安橋、内下馬門、太鼓櫓。屋根の取り付けや橋脚がこれからです。

修覆櫓。掛け瓦や棟、石落としが未完。二重の多聞の庇もこれから。内下馬門は内側から見ると石垣にほとんどのっておらず仁王門のようになっているのがよくわかります。三重櫓の高さとその下の石垣を合わせた丈で上まで垂直に、まるでビルのようです。

西北の隅櫓。一重目の庇と石落とし、破風面などが未完。

外側は鋭角に折れ、内側は直角という、屋根の納めにこれは本当に悩みました。

馬場口門と花畑隅櫓。まだこんな感じです。

ちなみに丸瓦のプラ材が先日30袋追加しましたが、すでに残りがわずか3袋です。
さらに追加します。


次回はこれらの建物が出来上がったあたりでお目にかけようと思います。